じむ つづき6
オーストラリアではたくさんごちそうになったので、とりあえずご飯にいこう!
焼き肉をこれでもか!と食べる。6人前~~~
旅の話をたくさん聞いて、
(そういえば、昨夜こっそり昔のアルバムだとか、手紙だとかをクローゼットの奥から発掘してみた。ジムからのハガキもあった。小さな字でみっちり書いてあるなかに、Stay fit. 筋肉鍛えたままでいてね。という文字が3回。そうか、鍛えた女が好きだったのか、なるほど、と今更ながらに思った。)
うちにいこうか? (うちの両親腰抜かすと思うけど)
いいの、いいの、NRにテント生活させたいの。
えぇ?
公園にさくさくっとテントを作る。
ランタンをともして、旅の話の続きを聞いた。
懐かしいね、思い出すね、オーストラリアでの事。
これからどうするの?
実はタイで仕事見つけたんだ。落ち着いたらおいでね。
もちろん!
その前に北海道のお世話になったひとにまた会いにいく約束があるから、北海道もおいでよ。
これ(自転車)でいくの?
もちろん!
日本列島南下は私に会うだけ。
その1日だけのために自転車できてまた帰っていく。
すごすぎ。
離れがたかったけど、すぐ北海道で会えるっていう事で見送る。
すんげースピードなんすけど。
すぐ会えると思ってるから、その後ろ姿がおっもしろくって。
はっえ~とかって笑ってた。
すぐいっちゃったから、友達にも会わせらんなくて、後でみんなになぜよばない!って怒られちった。
すぐチケット手配して札幌に飛んだ。
(研究所はずる休み~)
札幌では3日だけ一緒にいた。
逆回りでまた北海道一周するんだって。
まじで同じ人間とは思えない。
私とまた別れる寂しさより、旅へのわくわくであふれていた。
なんかいいなぁ、人生私の何倍も楽しんでるよなぁ。
こうまで幸せなのをみてると、束縛する気が起こせない。
だって不幸にしたくないもの。あぁ、惚れてしまったものの弱み。
きちんと旅の合間に仕事見つけて、オーストラリアに送金してんだって。タイも楽しみって。
じゃあね~~。
また特に約束もなく別れる。
もうさすがに会えないよ。
私つくばに行くし。
連絡とれないよ。
確か受験(大学院のね)を決意した頃な気がする。
一生懸命彼の顔を目に焼き付けようと思って、じぃっと見つめて、顔に手を触れて別れた。泣いちゃうさぁ。
やっぱりご飯食べらんなくなって、すごいやせて。
だんだん立ち直ってきて、生きていてくれればいいや、ってまた思えるようになった頃。
あれから半年後。
受験1週間前とかだったかな?
また電話。
「ああ、NR?チケットとってこっちおいで。タイ最高だよ。」
びっくりするっつーの。
不思議といつも彼の電話(家電)は私がとった。
ついこないだあったばかり、みたいに話すんだもの。
タイがまたさ~、楽園だったさ~。
つづく
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