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社長のおごり自販機に思う、「だべる」価値

リモートワークになって「だべる」が死語になった。

「だべる」は、とりとめもない事をだらだらしゃべること。
オフィスに行っていた頃だって、そんなにだべっていた訳じゃない。それでも、コーヒー飲みながら、とか、駅まで帰る途中で一緒に、とか、とりとめもない事を話す隙間が、ところどころにあったのだ。

あの些細な会話に何の意味があったか。
それは、他愛もない会話をした人ほど記憶に残ることだ。
役割としての業務連絡は、パーソナルな部分が抜け落ちる。
逆に雑談は、パーソナルな部分しかないから、記憶に「人」が刻まれる。

誰かに仕事を頼むとき、何かをお願いするとき、
私たちは社員全員の名簿リストを見て依頼するわけじゃない。
頭に浮かんだ、声をかけやすい人にダイレクトメールを送る。
ちょこちょこ雑談してると、頭に思い浮かぶ人の数も、
声をかけるハードルの高さも全然ちがう。

たいていの仕事はリモートで事足りるけど、
「だべる」だけは、難しいんだよな。

・・と、常日頃思っていたら、サントリーから、社員2人が社員証を同時にかざすと、飲み物が無料になる自動販売機が出るらしい。

交通費と通勤時間かけてオフィスに行って、
リモートでできることだけやって帰ってくるんじゃ意味がない。
雑談の価値が見直されがちなこのご時世に、
よくあったサービスだなぁと思う。

営業職の人がよく飲みに行くのも、
「だべる」ことで、相手の頭に残り、声がかかりやすくなるから、なんだろうな。
そう考えると、転職しようと思ったときに、
自分を頭に思い浮かべてくれる人が多数いるって大事だな、と思う。

私たちがお役に立てるかは分からないけれど、
テキストだけの情報より、実際に話した方が理解は深まるし、
案件が入ってきたときに頭に浮かびやすくなるので、
ソーシャルセクターのに関心がある人がいたら個別キャリア相談にきてほしいです。

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乗越 貴子@ DRIVEキャリア事務局
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