統計検定準1級2024年最新問題 Part3
問:
$${N(μ_x, σ^2)}$$に従う母集団と$${N(μ_y, σ^2)}$$に従う母集団からそれぞれn個のサンプルX, Yを採取し、その平均の差をD$${= \overline{X}-\overline{Y}}$$とおくとする。
この時、Dを標準化した値Zを求めよ。
解法:
$$
Z = \frac {サンプルで獲得した推定値 - 期待値} {標準偏差}
$$
で与えられるので、それぞれ求めていく。
$$
サンプルで獲得した推定値 - 期待値 = (\overline{X}-\overline{Y}) - (μ_x - μ_y)
$$
標準偏差は分散の平方根であるので、まず分散を求める。
標本平均の分散は母集団の分散から標本数を割って求まるため、
$$
V(\overline{X}-\overline{Y}) = V(\overline{X}) + V(\overline{Y}) = \frac {σ^2} {n} + \frac {σ^2} {n} = \frac {2σ^2} {n}
$$
よって
$$
標準偏差 = \sqrt \frac {2σ^2} {n}
$$
結果、
$$
Z = \frac {(\overline{X}-\overline{Y}) - (μ_x - μ_y)} {σ\sqrt \frac {2} {n}}
$$
が求まる。