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アラカンのおしゃれは少数精鋭がいい

 私の話ですが、数年前までは育児に手がかかり、試着もままならない為、通販でプチプラママカジュアルな服ばかり買っていました。(それでよくイメコンデビューしたもんだ)

 40代はまだ若い人向けの服や、ちょっと甘い服も着られた。もちろん、ある程度下品にならないように気を使ったりしましたが、それでもまだ「女」としての何かがあったように思う。(上手く表現できないけど)

 ですが、更年期~閉経と言う女の一大イベントを超え、いよいよアラカンに突入した今、40代に「まだ大丈夫」と思っていたモノたちはもう違う。
肌の質感、髪の質感、隠しきれない老いは「女」の何かに固執すると歪になる。

 美容医療や美容院、ボディメイクに時間とお金をかけて、若さを維持している人ももちろんいますが、それでもいつか、どこかのタイミングで老いを超越できなくなる「時」が来る。

 50代後半になると、その「時」がもう目の前に見えるんです。

 仕事やプライベートでも変化が訪れ、私の場合は育児と介護のダブルケアもあって、「ああもうそろそろ楽になりたいな」と思うお年頃・・。

 若い人からは、「オバサンって我慢足りないよね」と言われますが、締め付ける下着や、足の裏が攣るようなハイヒール、冷えてお腹が痛くなる薄着、重たいアウター・・・全部もう無理(笑

 苦しい服に耐える精神力が無いのは、きっと他に苦しい事をたくさん抱えた経験があるからじゃないか思ったり・・。

 若い人には想像もつかないでしょうけど、美容院も優先するのは白髪染めだし、メイクもお金がかかるのはポイントメイクじゃなくて基礎化粧品。血液検査の結果に引っ掛かったり、何かしらの持病を抱えて通院している人も多い。

 若い人とかける時間とお金の方向性が違うので、限界があるんです。(少し前に浅野ゆう子さんが、美容代に月40万円くらいかかると言っていましたが、内訳はほぼ白髪染めでした)

 そんなこんなで「楽になりたい」思考になる(笑


 さて、そんなアラカンは、手持ちの服を全部網羅して、朝からアレコレ着こなしを考えている余裕が無い人も多いかと思います。日々暇を持て余している人がいたとしても、おしゃれにかける情熱と時間はそこまで多く無いのでは?と私なりに考えてみました。

で、結論。

 数は少なくて良いので、納得したものだけに厳選する。
 
 誤解されると困るのですが、納得とは単に値段の話ではありません。私も今は母の介護もあって、カジュアルがメインですから、普段はユニクロやH&Mを愛用しています。ただ、納得したものだけを買うようにしているのです。
 
 納得とは、そのシーズンに「どんなスタイルをしたいか」を決めた上で、太って見えない、そこまで安っぽく見えない、コーデがすぐ決まるなどです。あとは今の気分に沿っているか。

 安いから、インフルエンサーが勧めたから、1枚持っておいても良いかも・・そんな理由ではもう買いません。

 若いころのように、とっかえひっかえしませんし、微妙だと思った服は結局着ないからです。(余談ですが、慣れてくると通販でも大きな失敗をしなくなります)

 若ければ少しくらい安っぽくても、あまり似合ってなくても、何ならサイズが微妙でも、若さというエネルギーで着こなせました。
 
 今でも体形を維持しているよって人は、ある程度若い人向けの服も合うでしょう。肌や髪を綺麗に維持している人は、可愛いものも似合うかもしれません。

 ですが、一般的には、昔より痩せにくくなったとか、痩せても「形」が違ったり、顔がたるんできた・・など、色々あるものです。

 そして何より、服を管理するのがめんどくさい!

 たくさん服を持っていると、選ぶ時いちいち迷うのもめんどくさいし、着ていない服をピックアップして処分するのもめんどくさい。パッと見て、さっと手に取って、それである程度良い感じに決まるのが少数精鋭の魅力。

 必要な枚数も、資金にも個人差はありますが、数を減らして厳選すると、
思った以上に楽で、おしゃれでいられるんです。

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