FlipGrid活用、失敗というか

FlipGridは教育用アプリです。クラス内で動画を撮って登校してクラス内だけで相互に見てコメントをつけたり、教員がルーブリック(採点基準)に沿って公平に採点できるので、スピーチ、プレゼンなどの小課題にはおすすめです。

以前から利用はしていたのですが、完全オンライン授業となって、学生のプレゼン力を鍛えるために、毎週の課題として取り入れるようにしました。

使い方などはYouTubeやサイト検索できっといろいろな先生方が書いているので参考にされてください。アカウントを取ってしまえば、直感的に使えます。このアプリは学生から使い方を聞かれることが一度もありませんでした。それだけ使いやすいのだと思います。

Pros メリット

Google Classroomに動画をアップロードよりも、クラスルーム内でViewの数が見えたり、相互に動画コメントを入れられるので、交流に繋がります。私は、「自分の動画のアップロード+最低2名へコメントを残す」を課題としていたので、コメントを貰ったり、自己紹介動画を見たりと4月の最初の交流に役立ちました。

YouTube限定公開とは異なりセキュリティがしっかりしているので(教員が設定した特定のドメインでしか登録できない)、他の人に見られない。スタンプなども押せるので動画を楽しめる。

課題設定がしやすく、TeamsやGoogle Classroomに課題として投稿ができる。ただし採点の反映はできない。

Cons デメリット

採点はルーブリックで簡単ですが、何人も何人も採点していると疲れてきます。さらにその採点の点数はGoogle Classroomには反映されないので、採点しているときは,「Google Classroomの課題から動画をアップロードせよ+ルーブリック」にしておけばよかったと毎回思います。

最初は、FlipGridが物珍しくて楽しく課題をこなしているのですが、学生がだんだん飽きてきます。授業中にみんなでちょっと練習したり、オンデマンドで説明をして、課題を出すので、やってはくれますが、いきいきとした動画から、はい1分話して終わりーみたいな慣れが見えてきます。打開策を考えなくてはいけないと思っています。時間を長くしてオーガナイズ力をもっと鍛えたほうがいいかな。学生が語りたい、話したい、みんなに知らせたいトピックを学生と考えていこうか。

ちなみに慣れて飽きてくる頃は、私のメイン授業で、Google Slideを使い、クラウドコンピューティング(仕組みや使い方)、グループプレゼンの準備が始まってくるので、そちらのほうが楽しいようなんですね。あ、自分の分担をアップロードさせればいいのか。うーんそれも違う。。。。 最初の5週間、英語スピーチに慣れるまでをFlip Grid、後半はプレゼン、と割り切ればいいのかな。

ちなみに、私が英語プレゼンで最も大切にしているのが、構成。最初に結論、そして具体例(または原因)、最後に結論。起承転結で学んできた日本語をそのまま英訳している人も多いので、徹底的に構成を整える練習を日本語で(母語で)していきます。最初の「結論」と具体例(原因)との結びつきが弱すぎるのも多く、その結果何がいいたいのかわからない。

また、FlipGridでは、カメラ目線を採点基準に入れており、カメラに向かって、姿勢良く、自信を持って、かつ真剣な表情と、笑顔の使い分けをしていきます。ものすごく簡単な英作文(自己紹介、道順)をテンプレートありきで、この非言語コミュニケーションスキルを組合せて練習させるのにFlipGridを使っているという感じですね。

そうか、やっぱりこう、毎週、習慣的に少スピーチをさせて、慣れさせるというツールに利用する、と割り切るのが、良さそう。




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