死別シングルマザーはかわいそうで不幸なのか
10年ほど前に死別したシングルマザーです。
死別なんて、、かわいそうに・・
なんで私がこんな目に・・・
周りからの「かわいそう」な憐れみの視線が嫌・・
死別したことはかわいそうで、不幸なこと、と誰よりも思っていたのは私でした。
だから私は死別後に出会った人に対しては、シングルマザーであることは言っても、シングルマザーになった理由(=死別)については頑なに隠していました。
死別が悪いことのように、恥ずかしいことのように思い、ずっと自分の中に秘めていたさまざまな思いがあります。
親にも兄弟にも、親友にも明かせなかった思いもあります。
それらを、10年たった今、自身を振り返る意味で綴っていこうと思います。
そうしないと、私はこのままずっと自分のことを「死別したかわいそうなシングルマザー」として自分で自分を憐れみながら生きていくことになると思ったのです。
あれから10年たった今だからこそできることだと思います。
プライベートな内容も含まれているので有料マガジンにまとめることになると思いますが、、
ご自身がシングルマザーな方
大切な人を亡くした方
周囲にシングルマザーや死別した方がいる方
私のような生き方をしている人がいるよ、と知っていただくことで、似たような境遇の方の励みになったり、周囲に同じような境遇の方がいる方には接し方の参考になったりすると幸いです。
ただ小説のように読んでいただいてももちろん結構です。笑
ここ何週間か消化不良のような状態で毎日を過ごしていました。
それは旦那さまも同じだったと思います。
いえ、旦那さまの方が私よりもずっとずっとつらい毎日を送っていたでしょう。
はじめて病院に行ったのは4月の末。
旦那さまはふくらはぎにしこりがあるのに気付き病院へ。
MRIや血液検査をしていく中でしこりは大きくなり、旦那さまは歩くのにも違和感を覚えるようになりました。
GW直前、生検を行いしこりの細胞がどういうものかを調べることに。
GW、海へ行ってウインドサーフィンをしたい気持を抑えて、二人でのんびりと過ごしました。お医者さんからスポーツは控えるように言われていたからです。
生検の検査結果は15日に。という予定が、旦那さまの調子が悪くなり、金曜日に急遽病院へ一人で行ったところ、検査結果の通知。
15日、私も一緒に検査結果を聞くつもりが旦那さま一人で聞く羽目になってしまいました。
結果は・・・・悪性。
どんなにか一人でその検査結果を聞いてショックだったことでしょう。
気丈に私に電話をしてきて「悪い細胞だったみたい。」と報告。
私もそれを聞いて愕然としました。
悪性の肉腫。。。。どうなるんだろう。
「でもその種類とかはもう少し細かい検査をしないと特定できない」とのこと。
ベッドが空き次第入院。
旦那さまの気持を考えると胸がつぶされそうになります。
すぐに入院してすぐ処置して欲しいとあせる気持を抑えながら、セカンドオピニオンを考え、仕事を考え、家のローン・入院費・・・・
さまざまなことが頭をよぎりました。
細胞の種類がまだ特定できない今、どうしても悪いほうに考えてしまう自分がいます。
そしてびびってしまいます。
考えるほど、恐ろしくなってしまいます。
旦那さまは私に心配をかけないよう、つらい気持を抑えて私を心配してくれます。
私は旦那さまの前で泣いてはいけないと想いながらも、抑えられないときもあります。
旦那さま、ごめんね。
私が強くいないと旦那さまも治療に専念できないよね。
お正月明け、旦那さまはインフルエンザの予防接種をうけながらも、インフルエンザにかかりました。
もしかしたらそのときから免疫が落ちてたのかもしれません。
それにもっと注意してあげていれば・・・くやしい。
でも、これから旦那さまを信じて一緒に病気と闘っていこうと思います。