不動産ライターの、のりべぇ。第5回です。
急速に進化を続ける住宅設備(住設)って話。
でも、ゆる〜く話しますね(笑)。
最近の私の朝の日課の一つは、サッシの結露を、ハンドワイパーと雑巾で拭くことです。どうも、のりべぇです。
冬・あるいは夏でも結露、というご家庭もあるかと思いますが、今どき、新築のマンションや戸建てに「うちは結露がひどくって…」なんてボヤキはおそらく無縁。それほどに進化してますよ〜ってのが住宅の設備、通称「住設」。築浅(完成からそれほど経過していないという意味)のお家に住んでいる方はお気づきにならないかもしれませんが、年季の入ったお家にお住まいの方なら、最近の一戸建て・マンションをご覧になれば驚くこと、間違いなしです。
全部書くと大変だから、今後不定期に書いていきますが…
なにせサッシ一つ取り上げるだけで、今日のブログが文字でいっぱいになりそうなので、不定期に何度か分けて書くことにします。
結論から申しますと、住設は本当に進化しています。とりわけこの20年間は、特に進化のスピードが早いという方もいらっしゃるほどです。前述の通り、挙げればキリがないほどという理由にもつながるのですが、それだけ快適かつ便利に生活できるようになった、ともいえます。中には健康だとかエコ、なんていうキーワードが住宅分野でも聞かれるようになったことでしょう。いわゆる「シックハウス症候群」に代表されるように、アレルギーをお持ちの方に配慮した住宅関連商品(材質など)が一気に増えたのも概ね、この20年くらい(それ以前からもこの対策に取り組んでいた企業などはありましたけどね)。それゆえに、不動産広告でありながら、なぜか薬事法に関連する事項のガイドラインが含まれるようになりました(のりべぇが不動産ライターデビューを果たした頃にはすでに存在)。私がアレルギーなしのため、余計にアレルギーに悩まれている方のことを考えねば、と思っていますので、最近の改善された住宅事情は自分のことのように嬉しいです、はい。
今日は「すっごくニッチで毎日使うもの」のお話。
みなさんは「水栓」といわれてピンときますか?普段、あんまり言わないですよね。多分、蛇口っていわれる方が多いかと思うんですが、呼び名はともかく、これ、毎日使いますよね、多分。キッチンにもありますし、洗面にも浴室にもありますので、最低でもどれか、1日1度はお使いになると思うんです。ですが、お家を買うときに、すでについていることが多いですから、わざわざ水栓単体で選ぶというケースは、注文住宅だとかリフォームの時くらいしかないかもしれません。ですが、これもすんごい進化をしています。では、毎日使うものですが、すっごくニッチな住設、水栓のお話を。
今更「蛇口をひねる」という言葉を引っ張り出すのもなんですが。
今、お住まいのお家の水栓で「蛇口をひねるタイプ」をお使いの方、どのくらいいらっしゃいますか?多分、結構減ったんではないでしょうか?たいていはレバー式だと思います。ハンディキャップのある方でも容易に水栓を使えるよう、一部(水まき用の「水だけを使う」水栓とか、屋内だと洗濯機用の水栓)を除き、「レバー式」でかつ、水とお湯が同じ水栓から出る「混合栓」、「混合レバー水栓」が主流だと思います。中には手をかざすだけでセンサーが作動し、自動的に水を出してくれるものもありますが、キッチン、洗面、浴室も、形状は様々ですが、レバー式なのではないかと思います。
レバーを「上げる」か「下げる」か。疑問は西暦2000年に解消された…
意外に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、あのレバー式水栓、以前は「上げる」タイプと「下げる」タイプがありました。キッチンは上げるタイプなのに、洗面は下げるタイプ、なんてケースです。日本では規格統一がされていませんでした。なんと、「上げる」タイプに統一されたのは2000年とのこと。どうでもいい比較ですが、宇多田ヒカルさんがデビューしたのが1998年ですから、なんと水栓のレバー問題解決は、さらに2年後のことだったと…。
さらに、伸びる、曲がる、浄水、自動…。
ここからは一気にたたみ込みますが、水栓は出し方(吐水って言います)の進化にとどまりません。水栓の「先っぽ」の話ですが、伸縮タイプのもの、フレキシブルタイプ(ぐにゃぐにゃ曲がるアレ)のものの登場で、キッチンのシンクの端っこまでキレイに洗浄できたり、あるいは1990年代の社会現象にもなった、朝シャン(朝シャンプーするってアレ)の火付け役にもなりました。
今や、「浄水フィルター内蔵式の伸縮式水栓」なんて、一戸建て・マンションを問わず、標準で付けられていることが普通ですし、ハイグレード仕様ともなりますと、前述の手をかざすだけで自動的に吐水する水栓がつけられる、なんてこともあります。
アタシ、「ハンスグローエ」じゃないとイヤなの(笑)。
ここまで水栓の話を書いてまいりましたが、まだまだ止まりませんよ〜(爆)。でも、今日はそろそろこの辺にしますね。水物だけに(笑)。
水栓一つとっても、日本にはいろんなメーカーがあるんですよ。皆さんが聞いたことのあるメーカーから、「これは知らないなぁ」という、業界内では有名なメーカーまで。
ということは、水栓界(そんな世界があるかはともかく)にもセレブ御用達(うわっ、これまたチープな表現)ブランドがあるわけで、その代表格が「グローエ」。ドイツのメーカーです。
って書くと、「え〜、違うよ〜。それは『ハンスグローエ』じゃねぇかよ!」とマウントを取ってくる方もいらっしゃいますよね。あるいは「何を抜かすか、この『にわか』が!」と、もはや水栓知識のバトルロイヤル(注)状態。正解をご存知の方。申し訳ありませんが、明日までお待ちください(笑)。
明日もお楽しみに!
(注:最近、小説・映画に「バトルロワイヤル」というタイトルの作品がある関係で、いわゆる「3人以上の勝ち残り式対戦方法」を「バトルロワイヤル」と呼ぶ方がいらっしゃいますが、これは「バトルロイヤル」が正解。ロイヤルのフランス語読みがロワイヤルだから、という説明もありますが、そもそも綴りが異なります。英:royal 仏:royale プロレス好きの知人から指摘を受けているので、しっかり書かせていただきました)