不動産ライターの、のりべぇ。第11回です。
「転居シーズン間近!集中企画!甘口系・賃貸物件の選び方」
ついに第3回。今回もご参考にいただければ幸いです。
1週ぶち抜き企画も第3回。賃貸物件選びのコツをざっとまとめております。4月入居を目指している皆様。注目です。
駅チカ物件ねぇ…。気持ちはすんごくわかります。
今日は立地と周辺環境についてお話ししようと思ったので、こんな小見出しを打ってみたんですけどね。なんか駅チカに恨みでもあるの?のりべぇ、って思われそうな見出しですよね。
実は私、都内の駅チカ物件って住んだことあるんですよ。もちろん賃貸ですよ(笑)。しかも東京メトロの地下鉄駅からほぼ駅徒歩1分っていう場所。元々私、文京区の生まれなので、土地勘もありましたし、一度は住んでみたいと思って住んだわけですよ。
結果。「便利だけど、うるせ〜!(笑)」、って感じ。田舎暮らしが長かったせいで、7階という、地上から十分離れた位置に住んでいながら、通りの車の音にやられ、おまけに朝晩は地下鉄の音が意外と(笑)うるさいんですよ。日中はあまり気にならなかったんですけど、朝晩は振動がズンズンくるの。ズンズンって、ジャンボリなんとかじゃないですよ(笑)。こういうのは、住んでみないと気づかないんですよね〜。その代わり、すごく便利でしたよ。都内で仕事帰りに遊んでも、帰りがすんごく楽だったし…。
そう考えると、賃貸といえば立地、それも最寄駅(バス停)からいかに近い場所にあるか、という点にこだわられる気持ちはわかります。わかるんですが、私のような例もあるので、正直なところ、「よく選んでね」と思ったりもするので、先に書いてみた次第です。
同じ駅チカでも「鈍行しか止まらない駅」「実は穴場」を狙い撃ち!
またぁ、狙い撃ち(山本リンダ歌唱による1973年2月リリースのシングルヒット曲。敬称略)なんて、昭和な見出しつけて、まったく…。と思ったけど、まさにこんなタイトルにぴったりなお話し。
まあ、お得な賃貸物件選び、って感じのネタを読めば、だいたい書いてある話。もはや新鮮なネタでもなんでもないんですが、いざ物件探し、となると、私みたいに「わかっちゃいるけど…」ってなるものなんですよ、実は。なので、あえて書きましょう。本命より穴、別に大穴は狙わなくてもいいので…。
もはや私が申し上げるまでもなく、ターミナル駅というのは地価も上がりますので、物件価格だけでなく、賃料も上がります。もちろん、駅に近づけば近づくほど、さらに上昇するものです。とりわけ始発駅というのは「座って行ける」こともあり、上がりやすいものです。一方で、準急や急行といった、「速達列車(優等列車)」が止まらない駅、俗にいう「鈍行(各駅停車)しか止まらない駅」というのは、比較的賃料も落ち着きます(東京・大阪などのJR主要駅や地下鉄の駅とかは別)。また、速達列車はギュウギュウに混雑するけど、各駅停車はそれほどでもないという路線もあります。この場合、通勤ストレスと考えると、多少早起きをしても各駅停車で通勤した方がストレスを抑制できる、と考えるのが自然です。こうした物件選びというのもオススメです。
また、「川を渡った向こう側」に穴場があったりします。だいたい「川向こう」というのは言い換えれば、都心から離れる分、田舎、というイメージがあり、若い世代を中心に敬遠されますので、その分賃料も下がります。
一例ですが、「絶対都内に住みたい!」と思いつつ、あえて江戸川区を離れ、市川市に入るというのはその一例です(とはいえ、市川駅は総武線快速も停車するため、千葉県に入るからといって、必ずしも賃料が安くなるというわけではないのでご注意を)。
さらに、穴場というと、上野駅から、千葉県から茨城県にかけて運行している常磐線。つくばエクスプレスの開業以来、肩身の狭い思いをしている?路線ですが、実は千葉県我孫子市あたりは賃料も安く、その上、快速電車や普通電車も停車しますので、意外と穴場。さらに茨城県取手市は快速電車の始発駅であり、朝夕は地下鉄千代田線に乗り入れる各駅停車も運行しますので、まさに「座って都心に行ける電車」なわけです。まぁ、少々ローカル色の強いエリアではありますけどね(笑)。ですが、調べていただければわかりますが、穴場感、高め(この場合は深め?)です。
「その近所のスーパー、本当に使う?」
これは周辺環境のお話。「広告屋」の自分で書くのもなんですが、不動産広告において、スーパー徒歩○分でとても便利!なんていうのは常套句。販売物件であれ、賃貸であれ、これは共通です。ただ、常々思っているのは、そのスーパー、行く?って話。たとえば、徒歩2分で行ける、地元のおっちゃんがやってる、まあまあな値段の小型スーパーと、徒歩10分かかるけど、全国展開のめっちゃ安い大型スーパーがあった場合、どっちに行きます?基本、後者ですよね。特に週末のまとめ買いの場合。買い忘れがあった場合はほぼ前者でしょうけど、そうした例外を除き、これが現実。それでも近い場所にスーパーがある立地を選ぶのは、ある種の保険のようなもの。いざという時に便利かどうかというのが選ぶ基準、という程度の話になります。
同様に、○○小学校徒歩5分、なんてあれば、子育て家族には嬉しい環境ですが、独身の方や子育てを終えたご夫婦とってはむしろ子どもたちの声が生活の上でストレスになりかねません。この場合は逆転の発想で、「敬遠する物件」の候補に挙げるという使い方もできます。これは公園にも言えるかもしれません。散歩の時に便利そうだから、と選んでしまいますと、子どもたちの声に悩まされかねません。この辺は、「子供が嫌い=嫌な大人」と思われたくない、なんて考える必要はありません。むしろ、事前のトラブル防止策として有効な手段です。
100点を目指すと結構しんどい。目指すは80点くらい、かな?
不動産選びに限らずですが、誰しも思うことは、完璧な物件探し。でも、それを求めると結構しんどいですよ。立地なんか特にそう。だいたい、住み始めてから「こんなはずじゃ…」って思います。それもあるので、日中と夜間の2回は現地を見ておくといい、って昨日お話ししたんですけどね。昼の顔と夜の顔、街の2つの表情を見ておくだけで、多少「これじゃない感」を回避できるのかと思います。
なにより、100点を目指すのではなく、80点くらいを目指し、結果、75点くらいがちょうどいい、と思ってみることです。住めば都という言葉がある通り。この辺りは今回の打ち抜き企画最終回で「まとめ」をさせていただこうと思います。
明日もお楽しみに!
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