自然と音楽は嘘をつかない!
好評いただいている7月のオンラインセミナーの締めは、7月27日18時30分から、高山の長瀬土建の長瀬雅彦さんにゲストスピーカーとして登場してもらいます。
「経年美化」する土木業者になるために 〜SDGsに取り組む長瀬土建の挑戦
https://nagasedoken.peatix.com
長瀬さんとは10年以上の付き合いで、年に1、2回はドイツか日本で会って仕事、プライベートで交流している私の大切な友人です。
長瀬さんは、森が大好きで、地域の建設業の仲間と一緒に林業の世界に参入し、貪欲に勉強をしながら実践を繰り返し、とりわけ森林の道づくりにおいて、日本の推奨モデルとなる「経年美化」する基幹道インフラを造っています。
私の新刊『多様性〜人と森のサスティナブルな関係』の2章にもキーマンとして登場しています。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B091F75KD3
数年前から会社としてSDGsの実践にも積極的な長瀬さんに、森だけでなく、会社も「経年美化」するための哲学と具体的な取り組みについて語ってもらいます。
私は20年来、林業や建築やエネルギー分野で日本の事業をサポート支援する仕事をしていますが、たくさんの人に出会いました。つながりが強化して長続きしている人もいれば、薄れて別々の道を歩くようになった人もいます。私が関係を長続きさせることができている友人や知人には共通点があります。それは「自然」が好きなことと、「音楽」が好きなことです。
長瀬さんの自然好きは投稿を見てもらうとすぐにわかると思います。また長瀬さんは大の音楽好きで、熱烈なLP収集家でもあり、自宅の地下室に、自分だけのオーディオ室を持っているくらいです。高山でジャスのコンサートもよく企画されています。
「自然」も「音楽」も、どちらも嘘をつきません。
「すべての理論はグレー。森と経験だけがグリーン」とドイツの森林業のパイオニアのプファイルは言いました。
声や音楽を聞く耳は鋭敏で精確な器官です。目は耳に比べれば、あいまいな器官です。絶対音感はあっても、絶対色感はありません。視覚では人を騙すことができても、耳は騙すことができません。嘘発見器はだから声を分析します。
何事もお金に換算することを要求し「我買う故に我あり」のライフスタイルへ人を巧みに誘導する資本主義市場経済。人やモノを実際以上に大きく見せたり、逆に小さく見せたりする視覚偏重の現代のメディア。そんな人間の尊厳もヒューマニティも低下させる世界の中で、嘘をつかない自然と音楽は、私にとっては心の拠り所で、人間関係の強固で耐久性のある接着剤です。