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夏の暑さとどう付き合うか

KANSOの日本モデルハウス1号「美郷アトリエ」で初めての夏を過ごす、もるくす建築社の佐藤氏からの興味深いレポートです:

秋田というと寒冷地で夏も涼しそうなイメージがあるかもしれませんが残念ながらここは夏も過酷な場所です。夜間こそ温度は幾分下がりますが、日中は真夏日を超える日も多く盆地気候のため風が吹きません。この文章を書いてる8月4日も、外は35℃を超えました。
しかし室内美郷アトリエの室内は安定しています。現況空気温度は29℃、放射温度は床27℃壁天井28℃ですので体感温度は概ね28℃くらいでしょうか。
ほぼ窓は開けたままで、時間帯や場所によって閉めることもあります。空調はありません。スタッフは小型のファンをつけている人もいますがその程度です。浮力換気により空気の流れは良いように思います。外から入るとヒヤッとした感じがありますが、ずっと室内にいると少し暑さを感じることもありますが衣服を調整したり冷たい飲み物を飲んでやり過ごせるくらいです。パソコン5台にコピー機が常に稼働している状態で、です!
もともと人間には恒常性という機能が備わっていますのでゆるやかな温度変化は必要だと考えています。何より均一さというのは工夫が無くなります。夏にスイカを食べるのは習慣ですし、麻のサラッとした衣服は季節を感じますよね。ヒートショックは冬ばかり取り上げられますが、これだけ暑いと空調がガンガン効いた部屋から灼熱の外へ出る時の負担も考える必要があります。
佐藤欣裕 筆

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