KANSO建築
KANSOは、秋田の建築士の佐藤欣裕、スイスの建築士・大工のサシャ・シェア、ドイツの森林コンサルタントの池田憲昭(私)が2020年に形成した建築哲学です。中核にあるのは、スイスアルプスのツヴァイジメン村でサシャ・シェア(大工・建築士)氏が伴侶(構造士)と一緒に設計・建設した住居兼オフィスです。標高1000メートルの寒冷地で、2014年の完成以来、暖房も機械換気もない自然素材の建物で、1年中安定した室温と湿度を保っています。
2021年春に、佐藤が経営する「もるくす建築社」の新オフィスとして、秋田の仙北郡にKANSOモデルハウス1号が完成しました。
写真は、冬の建設途中のものです。
ローテク:
自然のマテリアルの多機能性を最大限活かし十分に使うことで、蓄熱と調湿を主軸に、暖房も冷房も機械換気もいらない建物になります。
「揺り籠から揺り籠へ」:
自然素材をそのまま、将来の特別廃棄物になるような化学物質などほとんど使っていませんので、リサイクル、リユースが最大限可能です。
躯体壁と天井の木材は、ゆっくり熱を吸収してゆっくり放出します。特に冬にその効果を発揮します。土台、床、仕切り壁に使われている石やコンクリや土は、素早く熱を吸収して素早く放出します。特に夏の冷却、オーバーヒート防止に効果があります。
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