【第1回】考えるよりまず行動
1. はじめに
みなさん、はじめまして。中小企業診断士のりきんです。
私は、40歳で脱サラ、独立しました。独立して6年が経ちます。サラリーマン時代の薄給では、結婚、まして子供など考えることもできなかったのですが、今は、結婚し2人の子宝にも恵まれました。
このブログでは、自らの経験をもとに、私のように脱サラ起業したい人に向けた情報を発信していきます。
起業を目指す多くの人々が最初にぶつかる壁は、「何をすれば良いのか分からない」ということです。アイデアを練り、計画を立て、リサーチを重ねることは重要ですが、それ以上に重要なのは「行動すること」です。今回は、「考えるよりまず行動」というテーマで、起業において行動することの重要性とその具体的な方法について考えてみましょう。
2. 「考えるよりまず行動」の意味
連続起業家で現在は起業家教育に注力するスティーブ・ブランク氏は「Get out of the building.(建物を出よ)」と指摘しています。つまり、机上の空論はやめて、お客様と対話し、マーケットを知りなさいということです。
最初に商品を販売する際、不安になります。
「この商品は売れるのだろうか?」「クレームになったらどうしよう」
など、考えるうちに、どんどん時間だけが過ぎていく。そんな経験ないでしょうか?
「考えるよりまず行動」とは、アイデアや計画を頭の中で完璧にする前に、まずは小さな一歩を踏み出すことを意味します。起業においては、完璧な計画を練ることよりも、実際に動き出し、経験から学ぶことが重要です。行動することで得られるお客様からのフィードバックや経験は、計画の段階では見えてこない貴重な情報を教えてくれます。
3. 行動することの重要性
小さく行動してリスクを軽減する
行動といっても、いきなりどーんとお金を使ってはいけません。できるだけお金を使わずに行動することを考えてください。
「商品ができた!よしピカピカのホームページ作るぞ!」と言って、何十万もかけてホームページを作ってしまう人がいますが、ちょっと待ってください。本当にその商品をお客様は求めているのでしょうか?まずは、友人に手売りやモニター体験など直接お客様のフィードバックをもらえて、かつ、お金のかからない方法を考えてください。
小さく行動することで、実際にどのようなリスクがあるのかを早期に把握することができます。リスクは事前に予測することも重要ですが、実際に行動してみて初めて明らかになることも多いです。小さなステップで始めることで、大きな失敗を避けることができます。
フィードバックが学びになる
行動する前に、何冊も本を買って、セミナーにも行って、結局行動するまでに何年もかかって・・そんな人をたくさん見てきました。かく言う私もそうです。そもそも、起業するつもりがなかったので、少し私の場合は違うかもしれませんが、士業のサガなのか今だに学びに多くの時間を費やしています。ただ、開業時はそんな余裕はありませんでしたので、集客と販売にパワーのほとんどを使っていました。開業時はとにかく不安ですので、「どんな仕事でも受ける」そんなスタンスで仕事をしていました。結果、良いもの、悪いものも含め多くのフィードバックを得ることができました。失敗も成功もすべてが学びの機会となり、自分自身の成長につながり、それが現在の事業の礎となっています。
4. 行動するための具体的なステップ
ステップ1: 小さな目標を設定する
最初から大きな目標を追いかけると、結果が出ない自分が嫌になり、すぐにあきらめてしまう傾向があります。いわゆる○○坊主ってやつです。まずは小さな目標を設定することです。モニター顧客1名獲得。獲得したら、モニターに結果を出させることにフルコミットする。それが実績となり、少しずつ自信となっていきます。
ステップ2: 期限を設ける
「やるやる詐欺」はやめましょう。とにかく、小さな約束を積み重ねることです。具体的な期限を設定することで、行動を促進します。期限がないと、行動を先延ばしにしがちです。気づけば、1年経ってたなんて経験ありませんか?短期的なデッドラインを設定し、目標達成に向けて計画的に動くことが重要です。
ステップ3: フィードバックを求める
私は、よく「モニターを募集したほうがよい」とお客様に提案します。無料で提供するので、本気でフィードバックしてほしいと頼み込むのです。そして、結果が出たら、あらゆるメディアで発信させてほしいとお願いするのです。フィードバックを得ることで、視野を広げ、より良い方向に進むことができます。意見を聞くことで、新たなアイデアや改善点を見つけるきっかけにもなります。
ステップ4: 振り返りを行う
行動した後は、その結果を振り返り、何がうまくいったのか、何が改善点なのかを分析しましょう。そして、日々改善していきましょう。100%の状態でサービス提供を考えないというのは、不可能だからです。お客様からのフィードバックによって、改善を繰り返す。これこそが良いサービスであり続けるための必須の行動だからです。
5. まとめ
「考えるよりまず行動」は、起業において非常に重要な考え方です。完璧を求めるあまり、行動を起こすことを躊躇してしまうのは避けたいところです。小さな一歩を踏み出し、その結果から学び、成長することで、着実に目標に近づいていきます。今回の記事を参考に、まずは一歩踏み出す勇気を持ち、行動を起こしてみましょう。起業の道は決して平坦ではありませんが、その先には大きな成果と充実感が待っています。
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