涙の譲渡会
さくらはもう帰ってこないのだと
諦めてから(まだ完全に諦めたわけじゃないけど)
わたしたち夫婦は
毎週日曜に県都で開かれる猫ちゃんの
譲渡会に行くことに決めました
初めて訪れた時
その会を仕切られている方から
年齢を聞かれ
子供さんとか近くにおられますか?
じゃあ姪御さんとか甥御さんでも・・・
それが皆県外におりまして
と答えると、少し気の毒そうに
それでは譲渡の方は無理かもしれませんが
可愛い子がいっぱいいますので
見るだけでも見てやってください
とやんわり断られました。
それでも猫に会いたいので
9月3日(日)も
また譲渡会に行きました
わたしたちが前にも来たことを覚えくれていた方が
「もし良かったら
寄付金を頂かなければ入れない部屋なのですが
そこには5歳以上の猫ちゃんもおりますので
のりさんのご年齢からして、預かり先様との相談で
譲渡が成立する場合もありますが案内しましょうか?」
と言われたので、是非にと付いていきました
その部屋には五匹の猫ちゃんがおりました
もう一匹シャムネコちゃんがいるのですが
その子は人の気配で、もう猫タワーの箱の壁にへばりついて
のぞき込むだけでシャーと大きな声で威嚇されました
わたしはこの部屋の猫はみな5歳以上なのだと
勘違いしていて、片目はつぶれているけれど
おとなしく、撫でても怒らないりく君が気に入って
預かりたいのですがと言いますと
それが。りく君はまだ3歳なのです
5歳以上なのは
噛み癖のある麦だけですが
あの子は
まだよそ様に預ける段階ではありません
このような場所に慣れさせるために連れてきています
人懐っこいみかんちゃんはまだ2歳だそうです
結局譲ってもらえる子はいませんでした
わたしは帰りの車で泣いてしまいました
もう猫は飼えないのだと思うと悲しくなって
すると夫がみっともないと怒ります
そしてこう言ったのです
「レイニーがいるじゃないか!
うちの庭にいるのだからうちの子だろう」と
わたしたちは
その日も暑かったので
この夏食べてなかった
かき氷を食べて家にもどりました
そして、いつものように庭を見渡しますと
暑さのため どこか涼しい場所に隠れているのか
レイニーは見当たりません
「夕方になったら、またご飯食べに来るさ」
と言い残し、夫はさっさと家に入ってゆきました
わたしはしばらくぼんやりと庭を眺めていました
人には個人差があります
一括りにご高齢ですからと言われても
こちらは
まだ64歳ですがなにか!
と、反論したくなるのです
しかし、現実は厳しいのです
以前20代はもう若くないという記事を見かけましたが、
じゃあ、いったいいつが若いんだ!
と、口にはしませんが、心で叫びましたよ
額から汗が流れだしたので
わたしも家に戻りました
最初に書いた
詩のような日記から
少しは成長したのでしょうか
#保護猫 #譲渡会#年齢制限#雑記
この度はサポートいただきありがとうございました これからも頑張りますのでよろしくお願いします