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「地方創生&再生」に関わるようになって皆さんに伝えたいこと

皆さん、こんにちは。

以前少しお話しましたが、チャレンジしたかった「地方創生&再生」に関わりだしております。まだまだ見習い期間中ですが(笑)…。

現役の頃から興味はあったのですが、地方企業の支援を推進しようとするとどうしても外資系コンサルの料金体系では収支が合わないことがネックとなっていました。現役を離れた今ではその課題は完全にクリアしチャンスをうかがっておりましたが、ようやく良い機会に恵まれこの度お手伝いを開始することになった次第です。

今回はその地方創生&再生に携わりだして感じたことを皆さんと共有できればと思っております。

今、地方に携わっている方々は眩しすぎる

一番感じたことは、今、地方に関係している方々は本当に「眩しすぎる」方が多いということです。

私やその周りでは何かあるとすぐに「金勘定」してしまう輩が多いのですが(笑)、こちらの皆さんはしっかり理想を掲げて努力を惜しまない方々が非常に多いです。

皆さんと議論していても、私の場合はまずは「収支や数字」を考えてしまいます(もはや習性ですね)。私の周りもこのような人間ばかりでしたので、なんの違和感も感じていなかったのですが、実は私やその周りの人間がマイノリティーかもしれないと本当に考えてしまったくらいですから(笑)。

これは決して皮肉ではなく、本当に真剣に地方のことを考えている方が「こんなにたくさんいるんだなぁ」と感じさせられた次第です。

私が今からこの「眩しい世界」の表舞台で生きていくことは難しいと思いますので、爽やかに活躍することを夢見るのではなく、日陰暮らしの身の程をわきまえて出来ることでサポートしていければと思っていますキリッ。

必要なことは「当たり前のことを当たり前に」

同時に地方企業との取組もスタートしました。コンサルタント時代はいわゆる大企業しか相手にしたことがなく、中小企業は家族や友人の会社の手伝いのみという感じでした。

現在、地方企業の関心事は政府も推進している「デジタル化」や「ECサイト」構築が中心です。コロナの影響もあり「非対面」のこれらは地方企業も大変興味があります。実際に相談はこれらが大半と言っても過言ではありません。

ただ、これはやはり少し違和感があります。

というのも「デジタルマーケティング」などは広告媒体の一つに過ぎません。本来の「マーケティング戦略」の検討がしっかりされた上で新たな媒体の追加オプションを検討するという感じが本来の姿です。

ECサイトも同様ですよね。こちらも本来はチャネルの一つに過ぎません。その他とのチャネル連動や購入に流し込むような戦略が出来ている上で一つオプションを追加することで効果が得られると思っています。

これらは構築すればすべて解決するような「魔法の杖」ではありません。構築する前も、構築後の運用方法も十分な検討が不可欠です。

もちろん、デジタルやECはコストが低く、マーケット規模のポテンシャルも大きいですが、参入障壁が低いということはそれだけ「競争が厳しい」ということです。いきなりamazonや楽天にECサイトを出店し数ある中で勝ち残っていくというはそんなに簡単なモノではありません。

やはり、日本人はどうしても「箱モノ」が好きなのかなと。バブル時に地方のあちらこちらに立てられた建造物はその利用方法も真剣に検討していなかったため、保有しているだけで赤字を垂れ流しています。

システムもメンテンナスコストがもちろんかかりますので、これの二の舞にならなければ良いのですが…。

求む、「自称:普通のビジネスマンの方」!

地方企業側からはそのようなご要望が多いようですが、実際に接してみるとビジネスの基本的なBS/PLなどの数字をしっかり把握していない方が多いことに驚きます。

私から見ればデジタルやEC化等の新たな投資をする前にお金が流れを把握し数字を管理するだけで十分収益改善する企業が多いように見受けられます。最終利益を増やすという点では売上高を増やすよりも、「業務効率化」した方が簡単ですし、結果もでやすいです。また「筋肉質な会社」にした上で「売上を伸ばしに行く」という方がより効率的ですし、投資余力もあった方が新たな取組の成功率も高まるかと思います。

業務効率化だけでそれくらい改善余地が大きい地方企業が本当に多いと感じるんですね。

たぶん、今の地方企業にはデジタルやEC等の新しいスキームより、都心の大企業で働いている方が普段「ルーティン業務」として当たり前にやっているようなことが一番必要なことではないかと。

もちろん、眩しいくらいに理想をお持ちの方もOKですが(笑)、ご自身で普通のビジネスマンと思われている方のスキルセットが、今の地方企業では十分マッチするはずです。

都心の「自称:普通のビジネスマンの方」のキャリアップの舞台と地方企業の「本当に必要なこと」を汲み上げられるよう、微力ながらお手伝い出来ればと思っている今日この頃です。

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