「不労所得」という言葉の誤解
皆さん、こんにちは。
コロナの状況は改善しませんが、株価は日本もアメリカも好調です。この株高で資産を増やしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、特に日本ですと株や不動産の「不労所得」というのはどうしてもイメージが悪く、なんだかズルをしている?ように思われているので(笑)、今回は少しでもその誤解を解ければと思っております。
まずは「不労所得とは」ということでその定義を見ていきたいと思っています。Wikiによると以下のような定義になっているようです。
不労所得(ふろうしょとく、英: unearned income)とは、労働の直接的対価として得る賃金・報酬以外による所得を示す。一般に、何らかの権利や状態を維持管理すれば継続して得られる収入源という意味で用いられることが多い。利子、配当、賃料収入など投資による収益を指す場合や、有価証券や不動産等の権利自体を売買しその売買差益を指す場合、あるいはその両方を含める場合もある。
英語ではPassive incomeともいうこともあるので、まあ、「ぼ~っとしてても入る収入」と思われても致しかたないかなと思っていますw。
不労所得の実態:私の不動産投資の場合
私は現時点で日本での不動産の投資は鉄筋コンクリート造のRCビル4棟、200世帯超を保有しておりますが、物件ごとに管理会社さんを決めてその管理会社さんと私がやり取りするといったスタイルです。
よく、営業トークで不動産は購入したら「管理会社さんにお任せしていれば簡単に儲かる」みたいなことを聞くことがありますが、やることをちゃんとやっていなければ期待通りの収益は上がりません(当たり前)。
例えば、保有している物件のタイプによっても対応が変わります。「郊外型ファミリー向けの物件」と「都市型単身世帯向けの物件」ではプロモーションやマーケティングも異なりますし、地域の特色や競合によっても物件自体の立ち位置も異なってきますのでなかなかセオリー通りにはいきません。
また、顧客の反応のデータ分析も必要不可欠です。例えば、私は「①反響⇒②来店⇒③内見⇒④契約」といった数字を必ずデータとして報告してもらっているのですが、それぞれのコンバージョン率を見てどこで顧客が落ちているかを明らかにして対応策を検討しています。
例えば、「そもそも母数の①反響が少ないようでしたら、露出が少ないため広告や同業者への案内を変える」とか、「②来店までは順調なのですが③内見につながらないようでしたら賃貸会社の訴求方法がなにかズレている」とか…。という感じですね。ちゃんとPDCAまわしています(笑)。
ちょっと大変そうと思われるかもしれませんが、これって営業企画やマーケティングをやっている方から見れば当たり前のことなんですよね。不労所得と言っても、ビジネスという点では基本やることは同じです。
なぜズルしているように見えるのか:株式投資の場合
不動産の場合は、継続的な利益をあげるためになんとなく「やることはあるんだな」とご理解頂いたかもしれませんが、「株は楽して儲けているのでは?」と思われる方もいるかも。
デイトレーダーのようなスタイルの方には当てはまらないかと思いますが、これは実はもっとシンプルなんですね。というのも理由は、
仕込みの時期は大変だけど上昇局面では実際に「ぼ~っ」と待っているからですね(笑)。
例えば、このコロナ騒動のマーケットで私がどんな対応を取ったかと言いますと暴落していた2020年3月と4月に全力でターゲット株を購入していただけなんです。その後は毎月定額投資しているだけですね。
文章だとすごく簡単に思えるかもしれませんが、実は結構大変なんです。今から思えば「あの時は買いだな」と思われるかもしれませんが、毎日大暴落していくマーケットの中で買いを進めるというのは結構勇気のいることなんです(笑)。それを可能にするには、投資の軸をぶらせない調査や自身のルールを事前に確立することです。そこに時間と労力を費やすことで不安定な状況でも正しい意思決定が出来るようになるのです(本当はビビりまくりですけどねw)。
要は「力点」が違うということ
不動産投資も株式投資もそうなのですが、要はチカラを注力するポイントが労働対価で得る仕事と違うということです。不動産投資に関しては現場作業は管理会社さんにお任せしますが、分析や施策の検討は投資家がやらなければいけないことですし、株式投資については売買する際は調査・分析や胆力が必要ですが、その途中期間はじっと見守ることが仕事だったりします。
普段、日系企業のサラリーマンを長くやっているとどうしても拘束時間が長かったり、直接関係ない所で時間を浪費してしまうことが多いかもしれません。逆に不労所得は仕事はしているけど作業はしていない感じですかね。
「作業をしているとなんだか仕事をしている感じ」がするのはわかりますが、不労所得で収益を上げるためには、現在のその「マインドセット」を変えることがまず必要なのかもしれません。
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