「中央集権」から「分散化」の時代で大切なこと
皆さん、こんにちは。
近ごろ、芸能人の方の独立というニュースを目にすることが多くなったと思いませんか?
これは独占禁止法の範囲が変わったということもあるかと思いますが、大きくはこの業界も「分散化」の流れには逆らえなくなってきたからだと思っています。
私の投稿では何度がお伝えしていますが、これは「テクノロジーの進化」がベースとなっています。「テクノロジーが進化」し人間と共存する範囲が増えることで利用コストも安価になり、さらに拡大していくという流れです。
また、今までは一緒にいる時間の長さで絆を強めるということが当たり前でしたが、一緒にいる時間を短くしてもその溝をテクノロジーの技術が埋めてくれています。
芸能界でいうと、今までは一方通行の「テレビ」という媒体が視聴者と唯一無二の接点であったものが、相互対応可能なSNSやYouTubeに代表される媒体が出てくるようになりました。それにより、自らのパフォーマンスや意見を発信する機会が増え、コストも以前よりかなり安価にすむようになってきました。今では高価なビデオカメラとかでなくてもスマホで十分動画を取ることも出来ますしね。
このような流れになると、売れている芸能人などは今までのように芸能事務所に所属し「過剰なオーバーヘッドコスト」を払ってサポートしてもらうより独立したほうが十分収益があると考えたとしても決して不思議ではありません。もちろんマネジメントや不祥事対応など事務所のメリットもありますが、デメリットと天秤をかけて際にデメリットの方が大きくなってきたのでしょうね。
また、さらに進むと今度は「芸能事務所自体」もバランスを失っていくことになります。今までは、儲けてくれる方もいればそうでない駆け出しで収益化していない方もいてこそ、事務所としての収益バランスが取れているはずです。これが儲けてくれる方が抜けてしまうと、収益化出来ていない方々しか事務所に残らず、事務所自体のパワーもなくなってしまうという負のスパイラルが発生し、「さらに」個人の力強くなるという流れが今後出てくると思われます。
こうなってしまうと芸能事務所の存在自体の意義が問われるようになってくるは当然の流れかと思っています。ただ、これを「芸能人の世界」と対岸の火事として考えてはいけません。
ビジネスの世界でも最近は「フリーランス」の方が増えてきていますね。「芸能事務所」を「企業」と置き換えて考えてみればイメージしやすいかと思います。
組織の力が右肩下がりになってから慌てて準備しても遅いのです。脱出時期はタイミングを見計らうことが大切ですが、いつでも脱出出来るような準備は早いに越したことはありません。
そのためには、まず最低限お金の憂いをなくしておきたいところです。「テクノロジーを活用し収入を複線化すること」と「副業による節税」を実施し、不安定な未来の準備をするとともに「収入の必要最低ライン」を引き下げることで、より選択の幅が広がってくるはずです。
この流れは今後テクノロジーと共存していく上で避けては通れないことだと考えています。ただ、そのテクノロジーが今より「当たり前に共存」した場合、今後、より大切となるものはなんでしょうか?
それは対人関係能力です。いわゆる「人間力」ですね。感情という変数を持つ人間を正確に理解するというのはテクノロジーではなかなか難しいはずです。現在の若い方の世代には営業部門を「ソルジャー」と揶揄する方もいるかもしれませんが(笑)、どんなにテクノロジーが情報を集めてくれても最後の意思決定するのは人間です。
大きな組織から出て初めて必要性がわかるのがこの「人間力≒営業力」です。フリーランスやベンチャーの方々で「会ってくれさえすれば」「話を聞いてくれさえすれば」と思う事は一度や二度ではないはずです。
企業にいると無意識で「組織の看板」で守られていることが多いのでなかなかこの感覚を理解することは難しいかもしれません。
新規テクノロジーが日常となってしまった場合にはその存在感は次第に下がってきます。テクノロジーが当たり前となった時代にこそ逆に「人間力」が今以上に重宝されてくるはずです。
こんなご時世ですが、社外や普段接点がない方とどれくらい価値のあるコミュニケーションをとっていますか?
次世代に必要なモノが何かは断定出来ませんが、自分なりに仮説を立て「逆張り」を恐れないことが大切なことだと思っています。
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