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海外で銀行口座を開設する際に失敗しない方法

皆さん、こんにちは。

以前の投稿でカンボジアという国での金融投資のメリットについて少し話させて頂きました。

今回はカンボジアを例に海外ではどのように銀行を選べばよいかをお話していきたいと思っています。今回は特に「資産運用」を目的とした銀行を想定しております。

まだまだカンボジアはあまり金融投資ではメジャーな国ではありません。 ただ、カンボジアのようにレガシーのシステムがない国は既存のシステムメンテにコストがかからない分、次世代テクノロジーには移行しやすいんですよね。

カンボジアはちょいちょい金融国家を狙っているんではないかと思える所が見え隠れしています。この辺はまた別機会でお話させてください。

安心・安全な日本で銀行口座を持つ場合とはちがい、「①特に発展途上国で銀行口座を開けようとする場合に気を付ける点」と「②実際にどの銀行で私が口座を開いたか」を中心にご説明していきたいと思っています。ではまず、海外で銀行口座を開く際に気を付けるポイントから行きましょう。

【注意点①:銀行が潰れることもあり得る】

日本では1997年の金融危機で北海道拓殖銀行や山一証券などが破綻した過去があります。ただ、その際にも政府が一定救済していますし、それ以降、大手は破綻したことはありません(事実上それに近いようなこともあったかもしれませんが…)。一応ペイオフもありますしね。

ただ、カンボジアのような発展途上国では銀行や金融機関の破綻というのは「おとぎ話」ではありません。実際に「今そこにある危機」として理解しておく必要があります。もちろん、ペイオフなどありません。

【注意点②:非居住者目線で良い銀行を】

基本的には非居住者で口座を作ることになるかと思いますが、当たり前ですがちょくちょく窓口に行くことは出来ません。また語学が不得意な方ですと気軽に担当者やコールセンターにお電話することも難しいですよね。ですので、IT化/DX化された銀行を選ぶことをお勧めします。

もうひとつ日本と違うことは「休眠口座」にペナルティがかかるということです。最近では日本でもこの流れが出てきていますよね。こちらでは「1年間」トランザクションがないようでしたら、ペナルティが発生します。

【海外ではどのように銀行を選ぶか】

大切なことは「潰れない銀行」を選ぶということです。当たり前ですね(笑)。ただ、これはこれで言うのは簡単ですが、なかなか識別が難しい問題です。「現在は」健全な経営でも長期間で見た場合は何が起こるかわかりませんし。ですので、特に発展途上国のように金融インフラが確立されていない場合は 「銀行は潰れるものだ」というスタンスで行った方が良い時が多いです。

よくインフレとか金融危機のお話で「ある日突然お札が紙切れになった」ような話がありますが、実際はそんなことは起きません。というもの経済は必ず「粘着性」や「慣性の法則」がありますので、実は徐々にその兆候が出ているものです。噂レベルかもしれませんが、必ずその兆候があります。

「リーマンブラザースなんかは急に破綻したではないか」という方もいるかと思います。我々金融村の住人からすると、リーマンの場合は「急に破綻した」ということでなく「救済しなかった」という驚きのほうが強かったと思っています。

もし、万が一兆候を見逃した場合でも、マーケット環境が悪化したりした場合は「必ず体力がない企業」から潰れていきます。投資銀行の例で言えば、リーマンももちろん大手でしたが、当時のアメリカの投資銀行では第4位でした。ですので、最大手クラス(GSやモルスタ)であれば下位銀行が経営が悪化して破綻することがあっても逃げ出すための「時間は稼げる」のです。

ただ、一方で良くある話ですが、大手の上位行はまだまだIT化やDX化がそこまで進んでいるわけではありません(使い勝手が悪くても信用力でお金が集まるからですね)。この手の領域に積極的にチャレンジしていくはどの業界も中堅クラスや新規参入がメインプレーヤーとなります。ただ、使い勝手だけで銀行を選ぶと破綻リスクが若干心配というジレンマに陥ります。

【私の例:カンボジアでの銀行口座と活用方法】

そこで結論から申し上げますと、私の場合は最大手クラスのカナディア銀行と中堅でDXに力を入れているプノンペン商業銀行(PPCB)に口座を持っております。

なぜ、「銀行口座を2つ(最低でも)持った方が良いか」と言いますと、「①金融機関も途上段階なので口座も役割分担が必要」「②それぞれの口座間で資金を送金することで休眠口座を防止」が理由となります。

具体的に私がどのようにこちらの2行を活用しているとかと言いますと、「①不動産投資のインカムゲインをPPCB口座に」⇒「②一旦PPCBでプールして定期的にカナディア銀行へ送金」⇒「③カナディア銀行の定期預金で資産運用(USドル年5%)」という感じです。

PPCBは使い勝手(IT&DX)を評価し、カナディア銀行は経営基盤を評価しています。

また、PPCBは珍しく「ジャパンデスク」という日本人専用の窓口も持っており、これまた珍しく「ちゃんとした」日本語もわかるスタッフを配置していますので語学が不安な方でも安心です。

少し話がそれますが、ASEANのジャパンデスクの「日本語力」は眉唾のものが多いです(笑)。

私はタイでは「バンコク銀行」の口座を持っていますが、口座開設時にジャパンデスクにお世話になりました。手続き時にローカルスタッフの方に一応日本語で対応頂いたのですが、正直何を言っているかわからない始末…涙。

たまにタイ語とかも交え、ほぼ「混乱の呪文」レベル。私としては「今の会話は日本語なのか、英語なのか、それともタイ語による独り言か…むむむ」と疑心暗鬼に。最終的にはお互いコミュニケーションが取れる英語でご説明頂きました(笑)。

刺激的な経験をしたい方には良いですが、安定した対応を希望する方はジャパンデスクのレベルも選定の一つの基準になるかもしれません(笑)。

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