自分自身を客観的に評価する難しさ
皆さん、こんにちは。
この歴史的快挙を皆さんご存知かと思いますが、アメリカのゴルフ・PGAツアーで日本人プロゴルファーの松山英樹選手がアジア人&日本人初の優勝を飾りました。
私もただのゴルフ好きのアマチュアプレーヤーとして、早朝から全力で応援しておりました。最終18番のティーショットは私の方が松山選手より緊張していたと思っております(笑)。優勝が決まった際には大号泣ですよ。
今回の松山選手の快挙の裏には、本人の血のにじむような努力やチーム松山のサポート等いろいろ言われておりますが、私としては松山選手がプロ入り初めてつけたコーチの存在に注目しています。
初めてコーチを付けて今までの「フィーリング」でのゴルフから「データ中心」の客観的評価のゴルフへシフトしていったようです。
「コーチに就いた当初は私と松山選手本人の理想とのズレがありましたが、試合の映像やショットデータなどを見ながら、この2カ月は色々なことを日々話し合ってきました。私自身も2カ月半という時間、1人の選手をフルサポートするのは初めてだったので、とにかく色々な事を一つひとつ解決してきた事が、今回の優勝に繋がったのではないかと思っています」(ゴルフ情報ALBA.Net)
松山選手でさえ「プロコーチ」を付けているのに、未熟な自分がつけなくて良いのか等と少し論点が違うことを考えてしまったりしましたが(笑)、そうではなくビジネスマンにも必要な客観的な視点が大切ではということを今回はお話していきたいと思っています。
ビジネス業界では客観的評価してくれる人はいない?
我々がいるビジネス業界ではなかなか客観的評価を貰うことは難しいかなと思っています。もちろん、上司や同僚など今では360度評価というモノもあるかと思いますが、基本的にそれぞれ立場があったり自分の思惑があったりするのでなかなか「同じ船」から評価してくれる人はいませんよね。
例えば、上司から協調性が足りないという評価があったとしても、実は自身は普通に意見を言っているだけなのに上司の能力が低くコントロールできないと感じれば、「出る杭は打たれる」という感じでこんな評価を付けてしまうかもしれません。
また、私の仕事であった経営コンサルタントももちろん、経営側の立場で施策の検討はさせて頂きますが、そこはビジネスなので我々の仕事が続くような考慮しながらの提案になったりもします。
というようにどうしても損得勘定が働くため、あくまで「フラット」で自分自身を評価してもらうというのはビジネスの世界ではなかなか難しいのが現状です。
私が現役時に行っていた定期的な第三者評価とは
私は経験がないのですが、最近では「コーチング」等のサービスも拡大しており、ビジネスマンも自身のコーチを付けるということが少しずつ広がってきているようです。
ただ、このコーチングサービスはサービス自体がまだ黎明期であり、コーチの質に差があるためサービスレベルが異なったり、追加での経済負担が発生するため二の足を踏む方も多いのではと思っています。
そんな方にお奨めなサービスが「ヘッドハンター&転職エージェント」への登録です。
私は積極的に転職を奨めているわけではありません(笑)。ただ、転職するためにはマーケットの評価を貰い「自身の市場価値」を正確に理解する必要があります。そのためにレジュメをUpdateしたり、転職エージェントやヘッドハンター達と議論したりすることで、客観的に今の自分の立ち位置が良くわかると思っています。これはサラリーマンの方だけでなく、個人事業主やフリーランスの方にも有効かなと思っています。
私自身も情報交換の意味も含め、定期的にヘッドハンターにあったり、当面は転職予定がなくてもヘッドハントのオファーがあった際には必ず話を聞きに行っていました。
また、自分のメンバにもこの取り組みを進めていましたね。特に若手の中には過度に自分の評価が高い方も多く、勇み足で転職し失敗する方を多く見てきたので、頭を冷やして冷静に自分の価値を判断してもらうためにお奨めしていました。
また、ミドルの方々も自身の隠れていた能力を「正しく評価」してもらえる機会かもしれません。もし正しく評価され「市場価値が低い」とわかれば全力で「今の会社で頑張る」と腹がくくれるかもしれませんw。
このあたりは人間の永遠の課題なのかもしれません。かの「ローマ皇帝カエサル」も2000年以上前から同じようなことを言っていますしね。
人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない(ローマ人の物語)
ただ、売り手市場の時にはほぼ「人身売買ではないか」というくらい本人の能力とかけ離れたポジションに押し込んでくる方々もいたので、いろいろな会社の方とお会いすることをお奨めします(笑)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?