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東工大 地方文系学部からA日程に合格した話・A日程選抜の考察【生命理工】【合格体験記】

はじめに

初めまして。この記事ではタイトルの通り東京工業大学生命理工学院にA日程で合格した経験を綴ります。当記事ではA日程の選抜方法、人数の考察や、外部生の裏の倍率、更に真の裏の倍率、そして口述試験の内容などを書きます。
特に生命理工学系のA日程について詳細に書かれている記事があまりありませんでしたので、参考になれば幸いです。

加筆(2023年6月3日)

先日のすずかけサイエンスデーで、多くの外部のB4の方の質問に答えました。その中で最も多かったのでが
「研究室ごとに、外部の定員は決まっているのか」
という質問ですが、答えはNOです。なぜなら、私のラボの新M1が全員外部生だからです。

筆者の成績・レベル

ど田舎地方国立大学教育学部
GPA 3.8/4.0 (半数以上は文系科目)
TOEIC 710
奈良先端科学技術大学院大学に成績優秀者で合格
東工大A日程面接試験成績 A (A, B, Cの三段階)

A日程受験資格者の選抜方法と受験人数

東工大の修士課程の受験には2つの日程が存在します。7月のA日程は口述試験のみ、8月のB日程は筆答試験と口頭試問です。詳しくは募集要項をご覧ください。この2つの日程の振り分けは系が行い、その方法は完全にブラックボックスというのが界隈では有名な話です。

受験前には私も存在しうる限りの合格体験記を読み漁りましたが、もちろん明確な情報はありません。私が知った情報は

  • 学部の成績やTOEICのスコアを評価するための何らかの数式が存在する。

  • 研究室の定員とはあまり関係がない。

  • 「外部=A日程で落とされやすい」は信頼性が低い

  • A日程受験資格者はA日程でほぼ受かる(仮説)

です。1つずつ考察します。

学部の成績やTOEICのスコアを評価するための何らかの数式が存在する。

A日程での成績が素晴らしかったと連絡を頂きました。これについて質問したところ、意味はそのままと言われ、上記見出しのようなことを言われました。

研究室の定員とはあまり関係がない。

既にラボに所属している方からお話を伺い、1教員当たりの指導可能人数は学年当たり3人とのことです。もちろん内部生も受験しますが、その内部生らは全員B日程でした。つまり内部生が何人いようが、外部生のみがA日程に選抜されることもあり得るということです。

「外部=A日程で落とされやすい」は信頼性が低い

A日程受験資格者はA日程でほぼ受かる(仮説)

私が合格体験記をググり散らかしていた際に、「A日程は内部生を上げるため、外部生を落とすためのもの」という記事を読みました。ビビりましたが、A日程に選ばれた受験者はほぼ全員合格していると考えています(少数は落ちたみたいですが)。なぜなら内部生の面接時間は5分、外部生は15分です。内部生は自己紹介したら終わるしまあ受かるでしょう。そして外部を落とすために15分も割かないでしょう。詳細は後でも述べますが、筆答試験で問われるようなことは訊かれませんでした(例:君はセンセイにナルノ??)。あの面接では逆に合否判断が難しいでしょう。

A日程口述試験の内容

募集要項から抜粋

募集要項には上のように記載されています。私の時の面接のQ&Aは、

  • Q. 教育学部だけど、先生になるの? A.なりません

  • Q. 研究はいつからしてるの? A.1年生の3月からです。

  • Q. 他の学生もそんな感じ? A. 私だけです。

  • Q. 卒論研究について3分程度で述べて下さい。 A. (NAISTでも同じことがあったので丸暗記してました。途中で少し飛びましたが。)

  • 卒論に関する諮問が4、5つ。1つ目は「〇〇ということですか?」と聞き返したら次の質問へ飛ばされましたw もう1つは完全に分からなかったので、分かりませんと答えました。睨まれました。

  • Q. 卒論のタイトルを英語で板書してください。 はい、出ました。東工大の鉄板ネタ。満面の笑みで書きました。要対策です。

  • Q. 志望動機

  • Q. 「これは合否には直接は関係ないですが、併願先はありますか?〇〇大学は受験しないのですか?」 A. 直属の院が廃止されたので受けていません。(NAISTは受けたけど○○大は受けてないから嘘はついてない)

  • Q. 最後にもう1つ、なぜ培地に〇〇〇を入れようと思ったのですか? A. ATCCの推奨培養条件に記載があったからです。

といった感じです。15分は一瞬でした。このやり取りでどうやって合否を決めるんだマジで。しかも志望先の先生がいなかったので、志望動機を詳細に伝えられず。。お伝えしたいことは、筆答試験で問われるような専門的な内容についての諮問がほぼ0だったことです。退出の際に英文タイトルを消すように言われました。忘れていました。それでも受かります。

A日程受験資格者の人数

今年の生命理工学系の受け入れ可能予定人数は184名です。ここでは例年の傾向から190人合格すると考えます。
受験者数は(正式な発表はまだですが、受験番号から推察するに、)243名。内部生の9割(135名)が院進すると仮定すれば、外部生108名(推定)の枠は55席です。いわゆる裏の倍率というやつは1.96倍です。

さて、2022年度入試のA日程受験資格者の人数は121名です。なんと、受験者のほぼ半数です。そのうち内部生は98名、外部生は23名です。
ここではA日程受験資格者121名は全員合格内定ということにしましょう(だってあの意味のない面接で何がわかるの。しかも内部生は5分だけ)。つまりB日程で合格できる人数は約70名です。ここで、8/22に発表されたB日程口頭試問受験資格者の人数は74名です。詳しくはリンク先を参照してください。
いかがでしょうか。A日程の人は全員合格、B日程で筆答試験をパスした人はほぼ全員合格とすれば、綺麗に辻褄が合うのです。ありがとうございました。

もう少し考察します。内部生が全員合格すると仮定すると、B日程受験者122名に占める推定37名の内部生は最終的に合格します。すなわち、B日程にふり分けられた推定85名の外部生のうち合格できるのは37名です。つまり、B日程になった外部生の真の裏の倍率は2.3倍です
しかし、内部生の合格人数によってはこの説は崩れます。あくまで参考まで。

それでは、頑張ってください。

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