薬学部を卒業してなにするの?
高校生、薬学部に入学したばかりの方々へ。薬学部卒業して何になりたいですか?
薬剤師でしょうか。それとも他の道に進みますか?
今回は自分が大学で学んでいることの一部を伝えたいと思います。まだまだ勉強している部分もたくさんありますので間違いなどありましたらご指摘くださると幸いです。
1. 薬剤師になる?
こちらは薬局・医療施設で働く薬剤師数の推移です。薬剤師の数は年々増加しています。参考までに医師の数は2020年において323700人です。
また、令和4年度の診療報酬改定においてかかりつけ薬剤師の評価、病棟薬剤師の業務評価などが加えられています。おそらく夜間・休日に対応できる薬局薬剤師やより高度な専門性をもった病棟薬剤師などが求められているのではないかと考えます。つまり、薬を調剤するだけの職業からチーム医療の一員として、地域または病院で活躍する専門性を持った薬剤師が求められています。みなさんはどんな薬剤師になりたいでしょうか。一度考えてみてほしいなと思います。
2. 薬の開発に携わる?
薬学部に入って薬剤師にならない人が考えるのが製薬企業への就職かと思います。やっぱり製薬企業といえば、一番はじめに思いつくのは化合物を発見することでしょうか。それともMRのイメージが強いでしょうか。もちろんそうです。製薬企業も研究所を持っていますので、そこで日々新薬の開発が行われていることと思います。またMRの方々も医療機関に対して情報提供を行っています。では他にどのような仕事が思いつきますでしょうか。試しに塩野義製薬の採用ページを見てみましょう。研究職、知的財産職、データサイエンス職、臨床開発職、臨床薬理職、統計解析職、薬事職など、、、様々な仕事があります。塩野義製薬は業種ごとの採用のため今回の説明に用いました。一つひとつ見ていきたい気持ちは山々ですが、あまり長くなっても仕方がないので興味があればぜひ調べてみることをおすすめします。個人的には薬事職が好きです。PMDAによる対面助言、承認まで持っていくときアンカーのような感じが好きです。
少し横にそれましたが、このようにさまざまな形で薬に関わることができると知っていただけたのではないでしょうか。ぜひ高校生の方々はどのような仕事があるのか少しでも良いので覗いてみると良いと思います。何事も興味を持つというのは大事なことだと思います。そして将来のイメージをふわっと持って見てください。そんな将来像を持ったみなさんが薬学部で学べる日が来ることを願っています。
3. まとめ
薬学部に入って得られることは、薬剤師について、製薬業界について、世界の創薬について常にアンテナを張っている人から学べるということではないでしょうか。
私がこれを書けているのも薬学部に入学したおかげです。様々な知識をそして知識の獲得方法、解釈の方法を教えてもらっています。自分では気づかないうちに成長しているのだと思います。
雑多な記事になってしまいましたが、みなさんが薬学に興味を持っていただけるきっかけになればと思います。
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