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ポデブ恥ずかし武勇伝1

今日は、僕の人生の中で20本の指に入る大事件であったかもしれない、ポデブ恥ずかし武勇伝。エレベーター閉じ込められ事件について書きたいと思います。

それは、僕が22歳。高松市の警備会社に勤めてた時のお話となります。

ある休日の午後、高知県出身で、5歳年上。窃盗事件で、執行猶予中でもあった職場の先輩Tさんから、遊びに来いと電話がありました。その日は、特に用事もなかったので、わかりましたと、返事をして、すぐに、先輩宅に向かいました。

うちから、徒歩15分ほどのマンションに到着し、ドアホンを鳴らすと、すぐに先輩が出てきました。こんにちは、と挨拶をすると、なんと先輩から、彼女が来たから帰ってと、我が耳を疑う言葉が返ってきました。そして、ごめんの一言もありませんでした・・・。

当時、今以上に小心者だった僕には、さすがに、それは酷くないですか?と、先輩に意見することはできず、納得いかない気持ちを心の中に抱えながらも、わかりましたと、返事をして、エレベーターに向かいました。

エレベーターに乗り込むと、心の中で怒りが湧き上がってきました。呼んでおいて帰れだと?呼んでおいて帰れだと?呼んでおいて帰れだと?と、怒りの言葉を、心の中で繰り返しました。そして、僕は「ふざけんなよっ!」と声を上げ、思わず、エレベーターの側面に思いっきり蹴りを入れてしまったのでした・・・。

エレベーターは、大きな音を立て、すぐに、停止しました。そして、ボタンによる操作も受け付けなくなりました。その時、僕はとんでもないことをやらかしてしまったと思いました。

僕は「おーい!誰かー!」と、何度も何度も、大声をあげて、助けを呼びました。もし、エレベーターが転落してしまったら、僕は死んでしまう!!!早く助けて!!!と、恐怖に震えました。

数分後でしょうか?上の方から「◯◯くん、どうしたん?」と、先輩の声が聞こえてきました。その瞬間だけは、先輩が神のように思えました。

僕は「エレベーターが突然止まったんですよ」と答えましたが「いやいや、突然ちゃうやろ。ドガーンっていうめちゃくちゃ大きな音がしたよ。◯◯くんがエレベーター蹴ったんちゃうん」と、全てを見通されてました・・・。

結局、先輩が管理会社に連絡してくれて、エレベーターは、再起動し、僕は、無事、外に出ることができました。本当にほっとしました。嬉しかった。エレベーターに閉じ込められてた時間は、記憶は定かではないですが、20分くらいでしたかね?

エレベーターを復旧してくれた作業員の方からは「大きな衝撃が加わらないと、停止することはないはず」と何度も言われましたが、僕は恥ずかしさのあまり、また先輩と先輩の彼女が、その場にいたこともあって、突然、止まったと言いはりました。作業員の方も、よくあることなのか、細かくは追求してきませんでしたし、損害賠償を請求されるようなこともありませんでした。

ちなみに、エレベーターからの脱出後、先輩と先輩の彼女から、家でラーメンでも食べていく?と言われましたが、即、断って、すぐ、家に、帰りました。

馬鹿だったなぁ。若い頃の自分。

くだらないお話を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!(感謝)


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