「安心できる場所ってどういうこと?」
団地に暮らし始めて、感じる違和感。
これは、もしかしたら”帰巣本能”というもの?
それとも、手放した家への執着なのでしょうか?
少し大げさかもしれませんが、
ニュースで災害に遭われた方が、
たとえその土地が危険であったとしても「戻りたい」とおっしゃる気持ちに今ならほんの少しだけ、共感できる気がします。
長く身を置いた場所には、そこにいるだけでほっとする、
安心感が染みついているものですね。
もちろん、
家そのものだけなく、自分を育んでくれた人たちとの記憶や
地域のコミュニティ。
「私はここにいていいのだ」と思える絶対的な信頼感があるのだと思います。
単純に「慣れている、いない」というものも大きいのでしょうが、
これまで、”あって当たり前”、
”いつでも戻れる”、そういう場所があることは、
普段は意識しなくても、安心の土台なのでしょう。
今思うと、私はその「帰る場所」を一つ失った、
喪失体験、だったかもしれません。
改めて考えてみると、
「安心できる住まい」って案外奥が深いものかもしれません。
自分の「巣」はどこにあるのか。。
物理的な快適さも、心の落ち着きも含めて、
自分らしく心地よい暮らしを
我慢することなく、ゆるりと作っていきたいと思います。