お金の価値観は、育った環境で決まる
みなさん、お金は好きですかーーー??
こう聞かれて、「ハイ!大好きです!」と答えられる人って、どれくらいいるんだろう。大好きだと思っていても、声を大にして人に言う事ではないから言わないというのが大多数なのではないでしょうか?会話の中でも、関係の浅い間柄だと、お金(特に個人資産)の話って、タブーだったりします。
でもやっぱり、みなさんお金好きですよね。
私は、おそらく人一倍お金に対するこだわりが強い気がします。
というのも、私の父(享年61歳)は中卒の職人。まさに男気溢れるガテン系で、見栄っ張り。職人だから、大金を手にする月もあれば、収入がない月もありました。でも父は、いつもお金を使う!使う!使う!
一般家庭よりも稼ぎはかなり良いんです。でも、それ以上に使う。
父からすると、稼いでるんだから使っていいだろ!ということだったのかと思います。取り立て屋が家に来て、昔のドラマさながらの
「ドン!ドン!ドン! 〇〇さん、いるんでしょ!!!」っていうシチュエーションも何回か記憶にあります。
一方で母は、内助の功として父を支え、涙を流しながら実家に借金してまで父にお金を渡してました。
幼いながらもその関係を察知していた私は、本当に父が嫌いでした。
お金を使うからではなく、母を苦しめているから。
そんな父は、60歳を前にして仕事中足場から落ち骨折。働けなくなった父の背中はどんどん小さくなり、母からお金をもらっては、果てなくふらふらしている毎日でした。
そしてある冬の日、父は
「なんだかみかんの食べ過ぎで、手のひらが黄色いな~。明日病院行ってくる。」と言い、そのまま入院。
肝臓がんがだいぶ進行しており、入院して1週間であっけなく空へ旅立ちました。手のひらが黄色いのはみかんの食べすぎじゃなかったんだね。
その後も父の負の遺産が発覚して、私は「おぉぉぉい!クソジジー!」と何度も思いましたが、謎なのは、あれから10年以上経った今も母は「やっぱりうちのお父さんが一番かっこよかったわ~」と言う事です。これは、お金の話ではなく、恋愛の話になってくると思いますので、ここでは割愛しますが。不思議。
お金というのは、(良くも悪くも)人を動かす力があります。
幼いころからこのような環境で育った私は、絶対にお金で苦労する人生だけは嫌だ!と思い、自立して自分でお金を稼ぐことができる大人になる事を目標にしていました。結果として、30代会社員で年収1000万を到達する事ができたので、今は父も母も私にとって最高の両親だったなと言えるようになりました。あんなにお父さん嫌いだったのに。不思議。
育った環境が私に教えてくれたお金の価値観の根底は、
✔ 使うなら、稼げ
✔ 稼げないなら、使うな
まさに、基本中の基本ですね。
ですが、この考えがどこかに吹き飛んでしまっている人が結構多い。
お金は使うものだとか、カネは天下の回りものとか、経済回さないとお金増えないとか、決して間違ってないし、私もそう思う部分もありますが、お金の根底にあるのは、個人の”生活”です。まずはここの部分のキャッシュフローをしっかり把握して管理した上で、次のSTEPに進む方が賢明です。
私にとってお金は、稼ぎ方も、使い方も、自分がコントロールするもの。
お金にコントロールされるなんて、ダメ、絶対。
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