乗越たかおダンスマガジン評論集 【お試し版】 14
本書は2013年11月号から、2023年3月号までダンスマガジン誌(株式会社新書館発行 https://www.shinshokan.co.jp)に掲載された乗越たかおの舞踊評論をまとめた「集成版」のお試し版です。
1パックに評論が4本入って各300円とお値打ち価格で、気になる演目だけ読むのも可。第一弾は全21+1パックのラインナップで約10年間の流れがわかります。
※無断複写・転載を禁じます。この資料は、許可なく公開、書き換え、または再配布することはできません。
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86本全てと特典評論4本収録のお得な「集成版」はこちら。
OrganWorks『HOMO』
(初出 ダンスマガジン 2020年6月号 約800字)
平原慎太郎率いるOrganWorksは、カンパニーとしての練度の高い希少な存在だ。新型コロナ騒ぎの中、期せずして本作のテーマは、人類とその「旅の終わりを告げる存在」だという。パンフによれば登場人物は大きく3つのグループに分けられている。率直にラテン語の意味を当てはめるなら、HOMO「人間」3人、CANT「歌」4人、LEGO「学ぶ集める」「組み立てる」5人というところか。東海林靖志が「終わりを告げる存在」のためか、所属は「?」となっている。
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5,041字
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