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乗越たかおダンスマガジン評論集 【お試し版】 10
本書は2013年11月号から、2023年3月号までダンスマガジン誌(株式会社新書館発行 https://www.shinshokan.co.jp)に掲載された乗越たかおの舞踊評論をまとめた「集成版」のお試し版です。
1パックに評論が4本入って各300円とお値打ち価格で、気になる演目だけ読むのも可。第一弾は全21+1パックのラインナップで約10年間の流れがわかります。
※無断複写・転載を禁じます。この資料は、許可なく公開、書き換え、または再配布することはできません。
談ス『NUDE』
(初出 ダンスマガジン 2018年7月号 約600字)
大植真太郎、森山未來、平原慎太郎という、それぞれキャリアも実力もある三人が、しゃべりながらパワーあふれるダンスを展開していく『談ス』。濃密さと緩さが不思議に共存するのが持ち味である。今回は、横浜美術館で開催された「ヌード NUDE展」のエントランス特設ステージで行われた。
舞台上には立って使う背の高い丸テーブルと、白い床に金色の月のような円盤状の物が置いてある。初め三人はバラバラで、それぞれ彫像のようなポーズを取ったりしている。冒頭では大植と平原による「互いの身体に手を伸ばすものの、肌に触れそうで触れないやりとり」が続く。これがかえって皮膚の感覚を呼び起こすのだから不思議なものだ。本展示である「ヌード NUDE展」は様々な美術のヌード作品を集めたものだが、ヌードとはすなわち「肌」を見ることに他ならない。大植と平原が観客に想起させた皮膚感覚は、ヌードの本質と上手くリンクしていた。
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