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【Figma】料金周りの変更:日本円で支払いができる、開発モードの料金

「Figmaの2022年夏〜23年夏の新機能を扱うシリーズ」、今回は料金編です。

この記事は、2022年に自費出版で発売した『ちょっとできる人向けFigma本』のための追加コンテンツです。
この記事単体で読んでもらえるようにもしています!

※2023年8月末時点の変更点や新機能を扱っていますが、間違い・アップデートなどありましたらお知らせください!


現地通貨での支払いができるように

『ちょっとできる人向けFigma本』の該当箇所……p1

Figmaが日本円での支払いに対応しました!
「Figmaプロフェッショナル」が月額換算で$12か1,800円、「Figmaビジネス」が$45か6,750円、「エンタープライズ」が$75か11,250円など、日本円が選べるようになりました。
(金額は年払いの場合の月額換算)

2023年4 月より、プロフェッショナルプラン、ビジネスプラン、エンタープライズプランのサブスクリプション料金を以下の通貨で支払うことができます。

利用可能な請求通貨 – Figma ヘルプセンター

以下のようにチームを新規で作成する際や、スターターチームをアップグレードする際に日本円が選べます。

右上の「通貨」の箇所から米ドルまたは日本円を選択可能

ただし、現在米ドルで決済しているチームの場合、Figmaアプリケーション内のUIからは「米ドル→日本円」への変更ができないようなので、その場合はお問い合わせする必要があるみたいです。
(2023年8月現在)

注: セールスチームを通じて既存のサブスクリプションをビジネスプランまたはエンタープライズプランにアップグレードする場合は、その際に請求通貨を変更できます。それ以外の場合は、更新期間であっても、現時点では既存のサブスクリプションの通貨を変更することはできません。

利用可能な請求通貨 – Figma ヘルプセンター

「開発モード」は「Figmaプロフェッショナル」以上のプランで利用可能

『ちょっとできる人向けFigma本』の該当箇所……p2

2023年中は「スターター」であっても利用ができる「開発モード」ですが、24年からは「Figmaプロフェッショナル」などの有料のプラン、かつ「編集者」でないと利用不可となります。
「Figma for VS Code」も、有料プランでないと24年からは利用不可です。

Both Dev Mode and Figma for VS Code are available now in beta and free for everyone through the end of 2023. Starting in 2024, access to Dev Mode and the Figma for VS Code extension will require a paid seat.

Dev Mode price tiers

これは、料金が発生しない「閲覧者」のアカウントの場合は使えない、ということになります。
※ビジネス・エンタープライズのプランの場合は、別途オプションによって、「閲覧者+開発モード」が低価格で利用可能です。
※「開発モード」の機能についての詳しい紹介は、別記事「【Figma】開発モード:できること総まとめ」を読んでみてください!

開発モードがないとコーダーは困る? 困らない?

コーダー視点での話になりますが、「開発モード」を利用していない場合にできることを考えてみましょう。

まず、画像書き出し(エクスポート)は可能です。
また、要素間の余白確認も、片方の要素を選択したあとに[Alt (Option)]キーを押しながらカーソルをもう片方の要素に持っていけば、余白としての数値が表示されます。

ただ、「開発モード」には、「インスペクト」で可能な[Alt (Option)]キーを押さずとも表示されるオートレイアウトの余白、VS Codeのプラグインの「Figma for VS Code」が利用できることなど、時短に繋がりそうな機能が色々あるのですよね。

「開発モード」のインスペクトで表示される、オートレイアウトの余白

開発モード非利用時のコーディング情報取得

開発モードを使っていない状況、つまり24年以降の無料プランの状態を再現するには、「閲覧権限」のみのファイルで開発モードをオフにします。
ただし、ちょうど閲覧権限のみのファイルが手元にないこともあるでしょうから、以下「閲覧権限」のみで共有したサンプルデータを用意していますので、ご利用ください。

サンプルデータ

以下、開発モードなしで余白を確認している様子です。

24年以降、開発モードを導入するかどうか

コーダーの方やチームの支払いの決裁権のある方は、本記事に加えて「開発モード」の機能を紹介している記事「【Figma】開発モード:できること総まとめ」を読んだ上で、「開発モードじゃないと困る? 困らない?」「便利? 便利じゃない?」って観点で検証してもらうとよいです。

24年以降、コーダーさんは一度「有料版のアカウントってもらえますか?」「開発モードは使えますか」って点を決済者(またはディレクター)に聞いてみるといいですね。

「バリアブルモード」は「Figmaプロフェッショナル」以上のプランで利用可能

『ちょっとできる人向けFigma本』の該当箇所……p2

「バリアブル」のうち、複数の「モード」の設定は、無料プランのスターターではできません。
※「バリアブル」の機能についての詳しい紹介は、別記事で扱います!(23年9月現在、執筆準備中)

以下は、バリアブルの複数のモードを設定している様子です。
「Figmaプロフェッショナル」以上のプランだと、右上の「+」から「モード」を増やすことが可能です。

「Mode 1」や「Mode 2」など、モードを増やすことがスターターだと不可

この制限に関しては、前述の「開発モード」ほどは影響はないかなとは考えています。
バリアブルの複数モードってWebサービスやアプリ開発で必要になるものなので、そういった開発の現場ではFigmaプロフェッショナルか、Figmaビジネスを使っているでしょうからね。

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