【真実はいつも一つ!!とは限らない】
私の覚えている範囲での一番古い疑問は
『みんな同じ世界を見ているの?』
だったと思います。
小学生の低学年の頃に抱いた疑問。
隣にいる友達が見ている色と自分が見ている色
クレヨンの赤は、私が見ている赤と彼女が見ている赤
本当に同じ色なんだろうか?
そう思っていました
少し大きくなって、世の中には目が見えない人がいたり、
色盲という病気があることを知って
やっぱり世界は見ている人によって違う
のだと確信を得た覚えがあります。
これは視覚の話だけではなく、すべてにおいて人間の数だけ世界があるということです。
同じ時間、同じ場所にいても後で話してみると記憶に残ったこと感じたものはそれぞれ違います。
一人は「とても冷たい風が吹いていた」と認知し
一人は「夕焼けがとてもきれいだった」と認知し
一人は「遠くで遮断機の閉まる音が聞こえていた」と認知しています。
それらはすべてその時の真実です。
私たちは、【自分】というフィルターを通して世界を見ていて、
世界を同じようにとらえている人はどこにもいないということを忘れがちです。
だから、「なんであの人はこうなんだろう?」とか
「どうしてこうやってくれないんだろう?」とか
考えても仕方がないものです。
私たちはすべて違う認知力、違う価値観のもとに集まって社会を形成しています。
だからコミュニケーションが必要なのです。
見ている世界、考えていること、感じたこと、思っていること
そういうものをちゃんと伝えて、伝えてもらって、自分の世界と相手の世界を共有できることが【幸せ】ということなのかもしれません。
そんなことを思ったという話。