子どもの「宝物」をめぐる小さな葛藤
今日は少し驚きと戸惑いを感じた一日でした。
先日静岡市で開催されていたミネラルショーで、長男が小さなダイヤモンドのガチャガチャ商品を自分のお小遣いで買いました。
私としては「せっかく大切なお金で買ったんだから、もっと大事にするだろう」と思い込んでいたのですが、彼は子ども部屋の片隅にそれを無造作に放置。
その姿を見て、正直言ってイライラしてしまいました。
買うことが目的だったの?
「せっかく自分で買ったんだから大事にして!」
と少し厳しく言った私に、長男はキョトンとした顔をしていました。
その反応を見て、ふと気づきました。
彼にとって一番の楽しみは「欲しいものを買う」という体験そのものだったのかもしれない、と。
ガチャガチャを選んで、ワクワクしながらお金を入れるその瞬間の方が、
実物よりもずっと楽しかったのではないかと考えると、
「そうか、これも彼なりの成長の一環かもしれないな」
と少し冷静になりました。
大人と子どもの価値観の違い
私たち大人は、「もの」そのものに価値を見出しがちです。
高価なもの、珍しいもの、大切にするべきもの。
でも、子どもにとってはプロセスそのものが宝物だったりします。
私が彼に「大切にしなさい」と言ったのは、自分の価値観を押し付けていただけかもしれないと反省しました。
次は、彼と一緒に「買うまで」と「買った後」の楽しみ方を話し合ってみようと思います。
例えば、「どう飾れば素敵に鑑賞できるのか」とか、「次に何を買いたいか」なんていう会話なら、
お互いの気持ちをもっと共有できる気がします。
最後に
親としては、子どもが自分の選んだものを大事に扱う姿を見たいのが本音。
でも、それは子ども自身が学ぶべきことの一つ。
焦らず、彼のペースを見守りたいと思います。
今日はそんな小さな気づきをくれた日でした。