【日本ハム】鎌ヶ谷に豪速球投手がいた
本日、北海道日本ハムファイターズが新たに樋口、難波ら6選手と育成契約を結んだと発表しました。
その中で、私が気になっている姫野優也投手について今回は紹介します。
外野手から投手へ転向
姫野は、大阪偕星高校から2015年ドラフト8位でファイターズに入団しました。高校時代は投手と外野手を務めましたが、高校通算26本塁打の長打力と身体能力の高さを評価されて、ファイターズでは外野手としてキャリアをスタートさせました。
しかし、思うように結果が出なかったこともあり、今シーズン中に投手への転向を決意しました。阪神の糸井のように投手から野手へ転向して成功した例は数多くありますが、その逆の成功例はなかなか頻繁に聞いたことはありません。非常に難しい挑戦だと思います。
衝撃の初登板
9月7日、私はジャイアンツの2軍戦をチェックするために、たまたまファイターズの2軍球場があるファイターズ鎌ヶ谷スタジアムを訪れました。そこで姫野はプロ初登板を迎えました。
7回まで吉田輝星が見事な投球で無失点で抑えた後での登板だったため、ややハードルが高いなぁと思ってみていました。しかし、蓋を開けてみると、初球から153キロを計測し、ストレートは最速154キロでほぼ150キロ超え。フォアボールを1つ与えたものも、1イニングを見事に無失点で抑えました。
ただ速いだけじゃなくて、豪速球が全体的に低く集まっているのも良いなと思いました。後で映像を見返してもやはりとんでもない球を投げているように見えましたし、転向したばかりでのびしろしかありませんので、本当に無限の可能性を秘めた投手だと感じました。
セットポジションでの投球に課題
始めたばかりですから仕方ないことですが、もちろん課題は山積みです。コントロールや変化球の精度、フィールディングやクイックなどたくさんあります。
中でも登板を見ていて特に気になったのは、セットポジション時に球速が4〜5キロ程度落ちてしまう点です。初登板の時も、セットポジションになると急に150キロを上回らなくなってしまいました。持ってるものは本当に素晴らしいので、ランナーを背負った時にも持ち味の豪速球でバッターと勝負できるようになれば、1軍で勝負するチャンスも生まれるのではないかと思います。地道にコツコツと鍛錬を積み重ねて、課題をクリアしていってもらいたいと思います。
ぜひ花開いてほしい!
たまたま観に行った試合ですごく良いものを観れたので、あれからずっと姫野の動向は注意深くチェックするようになりました。あのボールを見たらワクワクしますし、期待せずにはいられません。
もちろん簡単な道のりではありませんが、いつか1軍で活躍する姿が見られることを楽しみにしています。