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【楽天】負けてはいけない年の行方は

平石・三木両監督をわずか1年で退任させ、石井GMが自ら監督になり、負けられないというよりは負けてはいけないシーズンを送っている東北楽天ゴールデンイーグルス。
しかし、ここまでは首位オリックスと1.5ゲーム差の2位、さらに背後には王者ソフトバンクが2.5ゲーム差で迫るという非常に苦しいシーズンを送っています。

今回は、負けてはいけないシーズンを送る楽天の現在地を整理していきたいと思います。

自慢の先発陣のはずが…

今年の楽天を語る時に外せなかったのは先発5本柱です。田中将大のNPB復帰と早川隆久の加入で磐石のローテーションと言われていました。

しかし、昨年短縮シーズンながら11勝を挙げた涌井がここまで6勝6敗ながら防御率4.69と奮わず、岸が4勝6敗、田中が援護がないとはいえ4勝5敗と勝ち越しが作れていません。

則本がだいぶ本来の状態を取り戻してきたのは大きいですが、5人のうち3人が勝ち越しを作れていないのは非常に痛いですね。クローザーの松井が完全に復活しましたので、先発陣にもう少し頑張ってもらいたいところです。

長打力不足の感が否めない

楽天はチーム本塁打数が71でリーグ4位タイ、チーム内の最多本塁打がここで島内の12本と首位を狙うチームにしてはやや長打力不足の感が否めません。

今年は浅村も思っていたほどホームランが出ていません。出塁率4割超えの浅村にこれ以上を望むのはかわいそうですが、浅村本来の実力を考えるともう少し長打が欲しいところです。

外国人野手の不発

今年いまいち伸びきらないのは、外国人野手の不発も大きいでしょう。

昨年はロメロが活躍していましたし、数年前もウィーラー・ペゲーロ・ブラッシュなど外国人がしっかり活躍していました。それが今年はカスティーヨとディクソンが揃って打率1割台、ホームランはディクソンの4本のみでは話になりません。新外国人の補強もあるかもしれません。

ここで島内が頑張っている!

打線の迫力不足が否めませんが、ここで島内が本当に本当に頑張っています!打率こそ.252ですが、本塁打は自己最多に迫る12本、打点は前半戦だけで自己最多を大幅に更新する66をマークして打点王を独走中です。得点圏打率.368と、まさに「ここで島内!打ってほしい!」というところで打ってくれます。本当に頼もしい4番です!

勝負の年の行方はいかに…

ここまで思ったように進んでいないシーズンではありますが、それでも首位と1.5ゲーム差の2位につけていることを前向きに捉えることもできるでしょう。すぐ背後にソフトバンクがいるのは気がかりでしょうが、もちろん首位は十分に狙えます。

外国人頑張れ!というところはありますが、ないものねだりをしても仕方がありません。個人的には、茂木がキーマンになると思います。彼が軌道に乗って打ち出すと止まらないですし、チームが勢いづきます。1番の小深田も今年は出塁率.329と高くないですし、茂木が上位に入って本来の姿を取り戻すことが期待されます。

負けてはいけない年に楽天が後半戦でどんな戦いを見せてくれるのか楽しみにしたいと思います!

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