【巨人】2021年 前半戦を振り返る
前半戦が終わりました。
巨人は85試合を消化して、43勝32敗10分で首位阪神と2ゲーム差の2位につけることができました。
後半戦への展望はシーズン再開前に行うとして、今回は巨人の前半戦を振り返っていきたいと思います。
ウィーラーの献身性
前半戦で特に目立ったのはウィーラーの献身的なプレーです。楽天時代はフリースインガーのイメージが強かったですが、巨人に来てからはまぁフォアザチームの塊みたいなプレーをしてくれるようになりました。守備・走塁においても手を抜いている場面を見たことがありませんし、チームが勝つことを誰よりも望み、誰よりも喜んでくれます。こんな外国人本当に見たことがありません。
彼抜きで今年の巨人は語れませんし、私は前半戦のMVPは即答でウィーラーだと思います。
安定の二冠王 岡本和真
MVPというと岡本を選ぶ方も多いかもしれません。岡本のおかげで勝った試合もたくさんあります。打率が低いという批判もありますが、ホームランと打点の二冠王ですから、4番としては文句なしの成績です。本当に頼もしい4番になりました。4番に困らないって本当に素晴らしいことですね。
高橋優貴の貢献度
昨年までは何度か先発ローテーションの枚数が足りなくなることがありましたが、今年の前半戦は先発ローテーションの枚数不足に困ることはありませんでした。
特に高橋の頑張りが大きすぎました。開幕からただ1人ローテーションを守り抜き、チームトップの9勝、しかも首位阪神相手に4戦4勝と文句なしの活躍です。
18先発したルーキーイヤーと比較すると、奪三振率は8.61から4.82と急激に低下しています。これでなぜ抑えられるようになったのか不思議です。
ただ、1試合あたりの平均投球回が1イニング以上上昇しているので、三振数が減った分だけ球数が減り、イニングを食えるようになったと言えるかもしれません。より先発投手としての適性・能力を高めています。
五輪期間で一度ブレイクを挟みますので、充電して後半戦もう一度頑張ってもらいたいです!
ビエイラの急成長
投手陣でもう一つ大きかったのがビエイラの急成長です。とにかくストライクが入るようになりました。以前、「ビエイラはクローザー向きじゃない」と書きましたが、これだけストレートとスライダーを使って自分の意思でストライクが取れるのであれば、今後も十分クローザーは務まるでしょう。
原監督が就任してから一番伸びたのはビエイラです。間違いありません。本当に頼もしい限りですし、9年ぶりの日本一に向けて今後も彼の力に頼る場面が増えてくるはずです。
離脱者続出もよく頑張った!
前半戦はとにかく離脱者が続出しました。はっきり言って異常です。エース菅野のコンディション不良や中川・デラロサの離脱、新外国人のW帰国、ベテランリリーバーの故障など、もう覚え切れないぐらいあります。結局は、菅野・中川の先発ブルペンそれぞれの柱に加えて、野手でも吉川尚輝・梶谷と最後まで怪我人を抱えたまま前半戦を終えることになりました。
特にキツかったのは、交流戦期間で坂本が15試合欠場、梶谷が全休したことです。一番大事な交流戦で負け越してしまったのは、彼らの不在による影響が大きかったと言わざるを得ません。
ただ、終わってみれば、首位を射程圏内に捉えた2位で前半戦を終えることができました。ここまで書いてきた選手はもちろんのこと、見事に離脱者の穴を埋めてくれた松原や、大エース大野雄大から殊勲打を打った廣岡、交流戦明けに大活躍した北村など、代わりに出た選手がここぞの場面でしっかり仕事をしてくれました。これだけ怪我人が出ながら、チーム一丸となって本当によく頑張ってくれたと思います!