幻影と不在

一体いつまで持つだろうか。
夕闇で反射をやめたガラスに自分が映る。
そんな自分が好きにはなれなかったが嫌いでもなかった。
定時が過ぎると早々に荷物をまとめて何者かに追われ逃げるように会社を出た。
ここを辞めるそんな目的はあっても次に何をしたい。なんの仕事に就きたいなんて、希望や夢はなかった。
お腹が空いていたので、コンビニで安いおにぎりを買って食べた。ただ酒を飲みながらその後タバコを吸った。時間になったので店を出ると急に足取りが重たかった。仕事をふりをして1日を過ごし、何かをしたように酒を飲んだ罪悪感からか。
最近もうよくわからなかった。ただ動く脚に自信があった。今までは、
見えない未来が楽しかった。けれどそんなことはなくて、観ていないだけだった。
臭いものに蓋をして、美味しいものを食べていただけ。

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