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「小名浜夜景散走~工場夜景写真📸と消えた鉄道🚃を巡る冒険~」①
こんにちは!NORENAIズの新田です。
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10月8日、「小名浜夜景散走~工場夜景写真📸と消えた鉄道🚃をめぐる冒険~」が開催されました。
さすかるインターン生の佐藤一貴と二人で案内役を務め、当日は総勢10名を越える参加者の方を迎え、夜と朝の小名浜臨海工業団地をサイクリングしました。
この散走は「夜の部」と「朝の部」に分かれていて、さらに「夜の部」は、工場夜景を中心に巡る「前半」と、福島臨海鉄道について巡る「後半」にわけてイベントをお届けしました。
まずは、新田が夜の部「前半」工場夜景を巡った様子についてレポートします。
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撮影:吉田契人
ところで、小名浜臨海工業団地がどのあたりを指すかご存じでしょうか。大まかに言うと、東はアクアマリンふくしまやイオンモール、ら・ら・ミュウがある「アクアマリンパーク」、北は福島臨海鉄道「小名浜駅」や「本町通り」、西は「サンマリーナ」や「大畑貝塚公園」と接する、工場が並ぶ広大なエリアです。
産業道路や、そこをコースの一部とするいわき七浜海道が通っており、みなさんも一度は通ったことがあるのではないでしょうか。
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今回のイベントの集合場所は、臨海工業団地へのアクセス抜群な「アクアマリンパーク」でした。
臨海工業団地はクルマで走行する時でも、大きな建物や、黒いコークスの山、巨大なベルトコンベヤーに圧倒されるエリア。今回はクルマから降りて生身でその工業団地へ入り込んでいったということで、その迫力は素晴らしいものでした。
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まず最初に、名だたるセメント会社のセメントタンクと包装工場群、三菱ケミカル小名浜工場のソーラーパネル群の間を通る暗いエリアを抜けました。暗い中にもセメントタンクのコンクリートの壁の存在感を感じました。
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そのエリアを抜けると、銅の製錬技術や、リサイクルが非常に難しい自動車の廃車時のゴミである「シュレッダーダスト」のリサイクルで国内トップシェアを誇る小名浜精錬の工場夜景が見えました。
「プシュッ、プシュッ」と飛散防止用の水が掛けられる音がするコークスの山に、首を180度振らないと全容が見えないベルトコンベヤーなどのある交差点へ差し掛かります。
工場の音や温度や迫力を生身で感じる時間もさることながら、ここでは参加者の方に交差点の待ち時間、走る車による「光跡写真」にチャレンジしてもらい、大成功でした。
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そして、北米からわざわざ取り寄せた木チップを使っているバイオ発電所や、製塩技術を活かし新たな技術を研究している日本海水の研究所、火力発電所が並び、モクモクと吐き出される煙に圧倒される通りを抜け、工場夜景写真スポットであるみなと大橋へ。
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ここは、藤原川によって生まれる遠近のコントラストや、川面に工場の明かりが映る様子などが素晴らしい風景でした。
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実は、臨海工業団地内を通る道路は、基本的にクルマ駐停車禁止であり、この風景を快適に楽しむ体験は自転車ならではと言ってもいいでしょう。臨海工業団地をサイクリングしていた時間は、その大迫力な風景にただただ圧倒されて過ごしました。最後に、工業団地と周囲の住宅街や田園地帯の狭間にある小さな公園へ。
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到着した公園の大階段から、遠くに工業団地を眺め、夜空には月が浮かんでいたのですが、こんなに大きな満月に気づかなかったのか…とただただ驚きました。
それも、工場の夜景は、人間の欲望が渦巻き織りなした、暴走ともいえるような圧倒的景観であり、月にも気づかなかったのでした。
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なにがこのエリアにここまでの風景を作り出したのか、この公園から夜の臨海工業団地を見ていると、この街のストーリーに寄り添いたいと思えてくるのでした。
そしてそのカギは、この街の近代史と共にある「福島臨海鉄道」なのではないか、その思いを「後半」消えた鉄道を巡る冒険として、ノレル?インターン生でもある、佐藤一貴に託しました。
「小名浜夜景散走~工場夜景写真📸と消えた鉄道🚃を巡る冒険~」②へ続く…
レポータープロフィール
新田和紀(にった・かずき)
2000年いわき市生まれ。今年いわきへ新卒Uターン。平・内郷の自転車コースを自転車高速道路「まちのスローなハイウェイ。」に見立て、自転車コース、まちづくりや暮らしについて考え中。今回のコースでは、夜の工場の音や温度が気に入っている。