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『いわき時空散走フェスティバル2024秋』始まりました!

10月12日に『いわき時空散走フェスティバル2024秋』が始まりました!絶賛開催中なのですが、ここで改めていわき時空散走についてご紹介しようと思います!

いわき時空散走では、いわき市内の駅をスタートゴールにしたマップを作成しており、毎年春と秋にマップのお披露目とツアーを実施する『いわき時空散走フェスティバル』を開催しています。

末続・久ノ浜ツアーの様子

『いわき時空散走フェスティバル』は、今回で3回目の開催!すでにマップが完成している5つのエリアに、新しく3つのエリアが加わり、合計8つのエリアを巡るツアーを実施します。

『いわき時空散走フェスティバル2024秋』
10/12(土)平エリア
10/13(日)赤井・平窪エリア
10/14(月・祝)末続・久ノ浜エリア
10/19(土)植田・佐糠・金山エリア
10/20(日)小川郷エリア
10/26(土)大野・玉山エリア
11/10(日)平エリア(田部君子フィーチャーver.)
11/16(土)草野エリア
12/14(土)湯本エリア

マップが完成したエリアは毎回ツアーを実施していくのですが、ありがたいことに今回もほとんどのツアーが満員御礼となっております!

早速、いわき時空散走ツアーとは一体どんなものなのか、フェスティバルの様子と共に、いわき時空散走ツアーの特徴や魅力をお伝えしたいと思います!

久ノ浜港を見下ろす参加者たち

どんな人でも自転車に「乗れる!」という体験を

いわき時空散走ツアーでは、基本的に駅をスタートゴールとし、約10キロ以内の距離を、ツアーポイントで止まりながら地域を巡っていきます。

10キロだけ!?と驚かれる方もいるかもしれませんが、実際ツアーをしてみると話が盛り上がってなかなか進まないので、少なくとも3時間はかかります(笑)

新エリアの末続・久之浜ツアーでは、13時からスタートし、途中で老舗の和菓子屋の柏餅を食べたり休憩しながら、16時半頃ゴールの久ノ浜駅に到着しました。きっと皆さんが想像する自転車ツアーより、だいぶのんびりゆるいツアーになっているのではないでしょうか。

久ノ浜は梅月の柏餅

また、ツアーは約10人程で実施するのですが、参加者は自転車初心者の方がほとんど。年齢層も小学生からご高齢の方までと幅広い方々にご参加いただいています。

10/12に実施した平ツアーでは、最高齢の72歳の方が参加してくれました!最近、自動車免許免許を返納し、電動自転車に乗り始めたそうです。

ツアーでは自転車のレンタルも行っており、クロスバイクのみならず、電動自転車や電動ママチャリ、タンデム自転車など、初心者の方でも安心して楽しんでいただけるよう様々な自転車を用意しております!

自転車に乗れない人は、タンデムで参加!

いわき時空散走ツアーの参加をきっかけに自転車を購入してくれる方や、何十年ぶりに自転車に乗り始めた方もいらっしゃいます。

最初は「乗れない」と思うかもしれませんが、この距離感なら、平坦な道なら、電動自転車なら、タンデムなら、「乗れるじゃん!わたし!」という瞬間を、たくさん見てきました。

自転車に乗れたというきっかけを作ることで、その人の生きる喜びや、可能性を広げることに繋がると感じています。

自分に合った自転車を見つけるきっかけになったり、日常生活の一部として自転車という選択を考えてくれる方が増えていくと嬉しいです。

多種多様な自転車が集うツアー

ツアーの担い手は、ガイドではなく「サポーター」

そして、いわき時空散走ツアーに欠かせないのが、『いわき時空散走サポーター』の存在です。

いわき時空散走のツアーには、『ガイド』がいません。代わりに、『サポーター』がいます。サポーターはツアーの案内役であり、参加者の話を引き出し対話を生むファシリテーター役なのです。

植田・佐糠・金山エリアサポーターの正木里奈さん

植田・佐糠・金山エリアのサポーターは、いわき市佐糠町出身の正木里奈さん。一度は進学、就職で上京しましたが、退職を機に生まれ故郷であるいわき市にUターンし、多岐にわたる活動を行っています。

その地域で生まれ育った方、移り住んだ方、仕事や活動をしている方など、様々な形で地域と接している方々にサポーターになっていただいています。

サポーターの皆さんは、サイクリストでもなければ、郷土研究家でも、地域の長でもありません。もちろんリサーチを通して浮かびあがった地域の文化、歴史、物語などをツアーでも伝えていくのですが、それにプラスして、サポーター自身がその地域で過ごした時間や見てきたもの、感じてきたこと、思い出話が繰り広げられます。

それによって、参加者たちも身近なこととして捉えることができ、自分の生まれ育った町と重ねたり、自分の子供の頃はこうだったなど、自然と自分の人生や地域との繋がりについて語り出す対話が生まれるコミュニティが作られていくのです。

小川郷ツアー参加者たち

「コミュニティ・サイクル・ツーリズム」を目指して

いわき時空散走ではマップやツアーを通して、参加者同士が繋がり、コミュニティが作られていくことも大事にしています。

ツアーの中では「ここではこんな伝説があるらしいです〜」といった、本当かどうか誰も分からないことを話したりもします。

もちろん、地域のことにおいては、正しく語ることは大事なことです。だけれど、「正しく語らないといけない、詳しい人でないと語ることができない
」と思って話し出せないという人も多くいます。

そうしていくうちに、誰でも自由に語っていいはずのまちが語られずに閉じていってしまいます。気づいたら、まちは自分とは関係ないところで動くナニカになってしまう。わたしたちの住むまちは、わたしたちが考えて、私たちが関係して、織りなされていくものであるのに、そこから遠く離れていってしまいます。

みんなで話して大盛り上がり!

だからまずどんな些細なことでも、自分ごととして話しはじめるのが大事なのです。そのまちで生まれ育った人も、そのまちに初めて来た人も、場所を訪れて、思い出話や聞いた話、なぜか話したくなった話をどんどんしていく。

都市伝説でも、思い出話でも、定かではない微かな記憶でも、それが話の種になりみんなで話して盛り上がるということが、いわき時空散走ツアーの醍醐味です。

ツアーが終わったあとも話足りず、参加者同士やサポーターが盛り上がっていたり、新たな繋がりや動きが見えたりする場面がこれまでも沢山ありました。

例えば、昨年の大野・玉山ツアーでは、サポーターの実家が空き家となったため活用を考えたいという話を参加者と共有できたことにより、米作りのお手伝い(田植えや稲刈り)&ご飯会が一年通して実施されました!

稲刈りの様子

いわき時空散走がきっかけとなり、それぞれの地域で少しづつ当事者性や郷土愛が育まれていく。これぞ、『コミュニティ・ツーリズム』!いわき時空散走では、そこに自転車を加えて『コミュニティ・サイクル・ツーリズム』と呼んでいます。

何となく、いわき時空散走がどんなもので、どんなことを大事にしているのか、伝わりましたでしょうか?

引き続き、『いわき時空散走フェスティバル2024秋』は、12月まで開催中!ツアーの参加枠も残りわずかですが、気になった方はぜひチェックしてみて下さい!

文章:井上栞里、寺澤亜彩加
写真:鈴木穣蔵、井上栞里、寺澤亜彩加

■いわき時空散走ホームページ

■いわき時空散走フェスティバル2024秋


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