「いわき時空散走」5月リサ―チ
5月3日(水)
10時〜18時:「四倉・大野リサーチ」
参加者:4名(陸奥・寺澤・松本・阪本・佐藤)
・四倉海水浴場をスタートして、四倉〜大野(四倉商店街〜四倉駅〜トロッコが走っていた廃線跡〜トロッコ〜菅波商店〜廃線跡〜ベジカフェ〜KITEN畑〜万年コンクリート〜新八茎鉱山玉山社宅〜玉山温泉〜よつくらツーリズム案内図〜ワンダーファーム〜颯サイクル)までをリサーチ。
19時〜22時:「陸奥さんを囲んで話す会!」
参加者:10名程度
・今年度実施していくサイクリングツアー・マップ作りについてのトークを実施。陸奥さんが2008年10月から2013年1月まで携わった「大阪あそぼ」のマップ集(200万ダウンロード、2万冊販売実績あり)を見ながら、いわきで繰り広げていく事業のイメージを巡らせていった。
【トーク内容 覚書】
陸奥さんが関わった「まちあるきマップ」は300種類以上ある。陸奥さんは「マップクリエイター」である。あんまり言われてないけど。
まちづくりは「マップづくり」である。「マップ」を作って、地域に眠る魅力を可視化して、まちを巡り、まちのことを自分事として考える人が増えていくことで、「まちづくり」が活性化していく。
「まさかそんなところでマップを作る?」というエリアでも、しっかり深堀していけば、様々なモノを見つかる。地名を聞いたときに、「あの辺だろうかな~?っていうかどこ?」というエリア。
陸奥さんが最初にマップを作ったのは、生まれ育った「堺の住吉」から。自分が生まれ育ったところから作るという感覚でよい。というかそうでないとできないし作れない。
寺澤)2022年11月にノレル?がオープンしてから様々な事業を展開していく中で、これはどうしたらいいのかな~と様々な悩みを抱えている中で、2023年の1月に陸奥さんと一緒に「七浜海道」を走った後に、「マップ」を作って可視化した方がいい、と提案いただいていた。そんな中で、大野出身の松本恵美子さんから自分の地元を走りたい!と声がかかり、一緒に走ってみたところあまりに素晴らしいツアーで、マップ化していくのに最適なのではないか、ということで、陸奥さんと共に作り上げていくマップはまずは、四倉~大野エリアで、となった。
陸奥)1月に七浜海道を走ったときに、抜群に面白いと感じたのが、小野陽洋さんが案内してくれた、豊間のエリアだった。実体験に基づきながら、地域をめぐる形でのツアーであった。案内してくれる人のライフが出てきたときに説得力が半端ない。
陸奥)2008年10月から2013年1月まで携わった「大阪あそぼ」は、大阪市がまちあるきマップを作ろうということで始まった。メインコースを150マップ、さらにショートコースを150マップつくった。
陸奥)サイクリストの興味関心が如実に表れているのは、「マップ」なのかなと。そのマップを見ると、どういうことを見てほしいか、どんな人に来てほしいかというのがわかる。さまざまなサイクリングマップを見たときに感じたのは、距離や獲得標高やカロリーなど数字的なモノが目立っていて、まず最初に掲げられているものはそれなのかな、ということ。それを見ながら、サイクリストの方はそれを楽しみながら、自転車で走っているのだなということが把握できた。
陸奥)数字的なモノを皆さんが求めているということは、その地域やコミュニティへの思い入れや、シンパシーなどがあまり実はそこには組み込まれていないのかもしれない。
陸奥)ノレル?の方向性を考えると、「散走」という概念を大事にしており、自転車でいろんなところを巡りながら、「コミュニティ」「まち」「ひと」「お店」などを楽しむような自転車乗りを開拓したいという思いがあるのかな、と。そういったものをノレル?としては手掛けていきたいし、もしかしたらエポックメイキング的な活動になるかもしれない。僕はまちあるきの人間として、その分野のことを続けてきているので、今回お役に立てるかもしれない、ということで協力させていただいてます。
陸奥)その地域を走りながら、その地域の物語や歴史、信仰やよくわからないものなどを巡り、可視化しながらたどっていくようなマップ作りをやっていこう、と。マップを作ることの効果としては、作ったおかげで大阪市内では、マップを片手にまちを巡っている人というのが必ずいる。
陸奥)まちあるきマップ集は50マップずつ、3つに分かれて制作したが、2万冊ほど売れた。マップ自体はHPからPDFでもダウンロードできるようになっていて、そこは僕がいた5年間で200万枚ダウンロードされている。それくらいの方々がこれをみて、プリントアウトして、いろんな方が歩いているのかな?と。
陸奥)このマップは大阪のまちを歩くにあたってのインフラのような役割を持っている。マップというツールを作ると、勝手にいろんな方々が歩き出して、遊びだしてくれる。そういったものを僕は、手掛けてきました。いわきでもノレル?と連携しながら、まちのみなさんとつながって、アウトプット、見える化を図って、いわきの魅力を発信していきたい。
陸奥)コミュニティツーリズムとは簡単に言うと、「地産地消の観光」。コミュニティの中の人を巻き込んで、遊ぼう、学ぼうという趣旨のもの。今回実施していく「大野・玉山エリア」のガイドとなるのは、大野出身の松本さん。彼女はサイクリストでもなければ、歴史に詳しいわけでもないが、だからこそ面白いものがある。彼女に大野のエリアを案内してもらうと、そこで生まれ育ったからこその「思い出話」がたくさん出てくる。松本さんと走っていると、地元の人に声をかけられて雑談したりもする。そういうことでその土地のコミュニティが見えてくる。このような形で土地に生きるということを体感してもらいたい、というのが事業の一つの柱となる。
5月4日(木)
13時〜19時:「大野リサーチ」
参加者:4名(陸奥・寺澤・松本・前田・佐藤・熊谷)
・大野エリア(大野第一小学校〜十市神社〜大野中学校〜十一面観世音堂〜薬王寺〜恵日寺〜金光寺〜玉山古墳〜滝夜叉姫の墓地)をリサーチ後、地元のことをよく知る、馬上さんを訪問し、お話を聞いた。
5月5日(金)
13時〜17時:「大野リサーチ」
参加者:3名(陸奥・寺澤・松本)・大野エリア(玉山温泉〜松山銅山〜銅山神社〜逢瀬の滝)までをリサーチ。
5月6日(土)
11時〜17時:「植田リサーチ」
参加者:2名(陸奥・寺澤)・植田エリア(植田駅〜ブレイク〜植田宿〜吉田松陰遊歴の地〜鮫川橋〜狸塚〜植田公民館/勿来図書館〜植田宿陣屋跡〜植田八幡神社〜安寿と厨子王銅像〜出羽神社)
5月7日(日)
10時〜12時:「植田リサーチ」
参加者:2名(陸奥・寺澤)
・「いわき市勿来地区地域史」を編纂した、いわき地域学会・常磐炭田史研究会の小宅幸一氏を訪問。植田周辺の歴史の変遷についてヒアリングを実施。