【NORERU? スタッフの紹介 Vol.4】スポーツコーディネーター 内貴 俊也・窪木 美果
NORENAIズによる、NORERU?のスタッフに取材してみた企画。
第4回目は、NORERU?のスポーツコーディネーター 内貴 俊也さん・窪木 美果さんのお二人です。
NORERU?では、3つのミッションを掲げており、その1つが「スポーツコミッションで持続的なまちづくり」というもの。NORERU?の中で、このミッションに関わる役割を担っているのがスポーツコーディネーターのお二人です。「スポーツコミッション」という言葉に聞き馴染みのない方もいらっしゃるのではないでしょうか。「そもそもスポーツコミッションとは?」というところから取材してきましたのでご覧ください。
地域に活力を与えるスポーツコミッション
――まず、スポーツコミッションとはどんなことをする団体かということからお話を聞かせてもらえますか?
窪木:端的に言うとスポーツを通していわきに来てもらって、交流人口を増やしていくこと。そして経済も含めた地域の活性化に繋げていくことが大きなミッションですね。主にスポーツ合宿の誘致などを行っています。
――立ち上がった時期、経緯について教えてください。
窪木:立ち上げの時期は2017年の10月です。
内貴:スポーツ庁がスポーツコミッションを全国的に展開し始めたのがその頃で、それにいわき市も呼応する形で、公民連携の形を模索しながらスポーツコミッション事業をやろうという話になったのだと思います。
窪木:今はいわきFCを運営している「株式会社いわきスポーツクラブ」がスポーツコミッション事業を受託しています。
――お二人がスポーツコミッションに関わり始めたのはいつ頃、どういう経緯だったんですか?
窪木:私は2018年の2月頃です。私はたまたま求人を目にしたことがきっかけで働き始めました。
内貴:僕は同じ年の4月からです。実は僕はもともとセレッソ大阪のクラブスタッフだったんですよ。
――えー! そこではどんなお仕事をやられていたんですか?
内貴:営業運営などありとあらゆることをやっていましたね。セレッソ大阪ができたのは1993年の12月で、僕が入ったのが1994年の6月なので、創成期の時から入っていたようなものですね。
――内貴さんは大阪のご出身なんですか?
内貴:僕は出身は北海道なんです。大学から東京に出て、サンケイスポーツ新聞社に就職して、十数年は記者をやっていました。そこから1993年のJリーグ立ち上げに触発されてセレッソ大阪に行ったんです。セレッソの当時の運営母体の1つが日本ハムで、日本ハムの当時の専務の方が私の大学の先輩だったんです。その方から運営スタッフが1人欲しいということで声をかけていただいたというご縁もあって。
――セレッソ大阪に行って営業から運営までサッカーのチームのマネジメントみたいな所に関わられていたと。
内貴:そうですね。出来立ての時というのは、激しく動いてくる中で、それに合わせ色々なことをやらなくちゃいけない時期ですよね。
――セレッソ大阪時代に1番印象に残ったことや楽しかったことなどはありますか。
内貴:森島寛晃選手や西澤明訓選手、そして大久保嘉人選手など、選手たちと出会えて交流を持てたというのは、ならではの思い出で財産ですね。
ーー窪木さんはもともと何かスポーツとかをやられていたんですか?
窪木:仕事としてはやっていなかったんですけど、ソフトボールをやっていました。私は本当にふんわりとした理由で入ったので、内貴さんみたいに何も語れる事は無いんですが(笑)。
合宿をワンストップで受け入れる窓口としての機能
――内貴さんは、セレッソ大阪からスポーツコミッションに移られたのはどういう流れだったんですか。
内貴:こちらもご縁があり、セレッソ大阪から移ったのですが、最初はいわき市内にあるスポーツ体育施設の施設長としてお仕事させていただいて。今思えば、それがあったからこそ、スポーツコミッションとの接点も持てたというところはありますね。半年くらいスポーツ施設の場で仕事をして、スポーツコミッションの立ち上げに参画した人から引き継ぎました。その後スポコミの運営母体がいわきスポーツクラブに移る形になって、今に至ります。
――立ち上げからこれまでに、スポーツコミッションではどんなことをやってこられたんでしょうか?
内貴:17年の立ち上げから半年間はサッカーの合宿の誘致をメインに、その後は他のスポーツにも展開していきました。いわき市にはトップスポーツに特化した面白い補助金制度があったんですよ。我々はそれを活用している団体が少ないことに目を向けて、そこをトライしてみようかということで、お声をかけた中の1つが日本パラサイクリング連盟の権丈さんだったんです。権丈さんの方にはいわき市の方からもお話が来てたみたいですね。我々はあくまで合宿の誘致のお話をしたので、日本パラサイクリング連盟の拠点の異動とは直接的な関わりはないんですが。
――NORERU?の施設が2021年11月にオープンしましたけど、合宿誘致で日本パラサイクリング連盟に声をかけたこともその刺激剤の1つになっているような気がしますね。他にはどんなスポーツの団体が合宿に来られたんですか?
内貴:結果的に成功したのは視覚障がい者柔道とデフサッカーの団体ですね。障がい者スポーツの団体は運営資金が潤沢じゃないところが多くて、かつ代表チームを持っているところはそれなりの強化をしなくてはいけないという中で、その辺のやりくりに四苦八苦されている。先ほど話に出たいわき市の補助金制度というものがうまく活用してもらえるのではないかと思って、アプローチさせていただきました。
――なるほど。合宿の受け入れについても伺いたいのですが、団体が合宿をいわきでしたいということになった時に、スポコミさんがいることで生まれるメリットというのはどんなことなのでしょうか?
窪木:合宿が決まったら、まず必要なのが宿泊先ですよね。後は会場や練習試合の対戦相手や補助金の事務サポート。そこら辺を我々の方でコーディネートさせていただいています。なので、通常は合宿を行う団体さんが全て自分たちで押えなきゃいけないことをまとめて引き受けることが出来ます。ワンストップで窓口対応できることで、団体さんの負担を減らし、よりスムーズに合宿を行っていただけるよう活動させていただいています。
ーーそうした窓口機能がしっかりあるということがあって始めて、いわきを合宿に選んでもらえる可能性が増え、交流人口の増加や地域活性化に繋がっていく。スポーツコミッションにとってとても重要な部分ですね。
これからの展開について
――これからはNORERU?でどんな活動をしていきたいですか?
内貴:正直に言うと、我々自体がNORERU?の中で何をしたいのかというのが正直まだ見えてきていないという部分があって今それを模索している段階ではあります。
ただ、いわき市には七浜海道とかNORERU?という拠点があること。そして権丈さんや沼部さんといった指導者の方やメカニズムに精通した梅澤さんがいらっしゃると言う事はすごくストロングポイントになるので、そこら辺をうまく絡ませる形で人を呼ぶのが1つの方向性になるかなと言う気はしています。
――外部から人を呼び込むということで、合宿だけではないやり方も展開していかれるということでしょうか。
内貴:そうですね。今までは合宿誘致をメインでやってきたんですが、そろそろその辺のリニューアルを図らなきゃいけない時期にも来ているのかなという気はしているんですよね。例えば、宿泊付きのサイクリング観光ツアーとかイベントとかであれば、我々もサポートしていけるのではないかと思います。
――なるほど。今までやってきたことのみならず、団体としてこれからの展開を考えていくという境目の段階にいるということがすごくわかりました。サイクリング観光ツアーやイベントのサポートというのは可能性がすごくあるように感じますね。お二方今日はありがとうございました。
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