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灼熱カバディ応援広告実施備忘録

灼熱カバディ応援広告実施のまとめ

有志の灼熱カバディのファンで灼熱カバディ最終巻発売をお祝いするために2024年12月16日~22日に灼熱カバディの応援広告をJR新宿駅、JR大阪駅、JR名古屋駅で掲出しました。

画像提供:raraさん

灼熱カバディ(作者:武蔵野創先生)は小学館マンガワンで9年間連載されていたとても面白いマンガです。2024年7月に連載が終了し、2024年12月19日に最終31巻が発売されました。

↑リンク先はマンガワンWEBで3話まで無料で読めます。アプリだと1話~最終話が無料で読めます(1日8話ずつ)。

応援広告は権利元と媒体社の許可を得た上で有志のファン達が実施する広告です。公共施設に掲出する広告のため、かなり厳しめなルールがあり、細かい審査もありました。
また、灼熱カバディの作者である武蔵野創先生とマンガワン編集部に許諾を得て、灼熱カバディ14巻表紙も使わせていただきました。おかげでB0サイズという大きいサイズで灼熱カバディの広告が大都市3駅に掲出できました。本当にありがとうございます。

画像提供:かさはらさん
画像提供:raraさん
画像提供:柚木さん

今回の灼熱カバディの応援広告のデザインはゆうきちゃんさんです。とっても素敵に仕上げて下さいました。
灼熱カバディの応援広告はX(旧Twitter)で告知しました。アカウントのアイコンとヘッダーはyayoiさんに描いていただきました。

灼熱カバディ応援広告団体Xアイコン:yayoiさん作成
灼熱カバディ応援広告団体Xヘッダー:yayoiさん作成
実は14巻表紙人物はそれぞれ駅に向かってる構図で好きです

また、応援広告自体の説明を事前にした方が良いかと思い、yayoiさんにお願いして、第一報として応援広告実施のお知らせと説明の画像を作成していただきました。

応援広告第一報12/1告知:yayoiさん作成
応援広告第一報12/1告知②:yayoiさん作成
自由に描いてとお願いしたら、最高画像で最高でした🩷

ここ数年で応援広告自体はVtuberさんや俳優さんのファンの方が周年記念や誕生日祝いで、よく実施してる印象でしたが、マンガ作品を対象にしてるのは少ないです。私も初め2個しか知りませんでした。多くの方が『応援広告』について知らないと思いました。そこで掲出開始日ではなく、事前に第一報として『応援広告とは何か?』をお知らせすることに決めました。また拡散していただきたかったために拡散のお願い文も入れました。

応援広告の掲出される駅の告知は掲出開始日12時以降というルールがあるため、12/16(月)12時30分に以下の告知画像と一緒にXで告知しました。下記画像はSNS画像作成班として、明日は無いさん(新宿駅担当)、raraさん(大阪駅担当)、林さん(名古屋駅担当)の3人に作成していただきました。

 SNS画像作成班担当
 SNS画像作成班担当
新宿駅担当:明日は無いさん
大阪駅担当:raraさん
名古屋駅担当:林さん

ありがたいことに権利元の公式よりコラ画像作成のご許可も頂き、 SNSの告知で使用いたしました。コラ画像作りは特に悩まず、すぐにこの人はこの場面でこの駅の案内をすると決まりました。

人が殺到しないように、掲出される駅の告知は掲出開始日の12時以降と厳格なルールがあるため、掲出開始日の16日に初めて『JR新宿駅、大阪駅、名古屋駅で灼熱カバディの応援広告が出るよ!』と告知しました。
掲出駅の場所を指定時間前に言うと、最悪掲出中止とまで言われていました。そのため「3つの駅でやるよ!」という情報も高い考察力を持つ勘のいい灼熱カバディ読者にバレると思って事前告知で隠しました。
また、灼熱カバディの盛り上がりを考えて、「『ハットトリック(三重の仕掛け)』やりてぇ…」と私が言い始めたので、準備メンバーは情報を漏らさないように広告掲出開始日までコソコソしてました(笑)ありがとうございます(笑)
ハットトリック(三重の仕掛け)は灼熱カバディ作中に出てくるモノです。
【応援広告のハットトリック(三重の仕掛け)】
①応援広告実施の告知(第一報)
②原作絵(14巻)使用
③3つの駅で実施(新宿駅・大阪駅・名古屋駅)

「これでサプライズになるだろー!」「とにかく拡散されると良いなー!」という思いで、団体アカウントを運営していました。企画準備は優良進行で、媒体社による審査もありましたが無事に完了しました。
応援広告掲出期間中、たくさんの人が SNSで応援広告の写真をあげて下さって、とても嬉しく見ていました!ありがとうございます。灼熱カバディのファンもカバディ選手も広告撮影が趣味の方も、たくさんSNSに撮影した写真が投稿されて、とても嬉しかったです。中には、わざわざ応援広告を見るために遠方から足を運ぶ方や3つの駅全てに行かれた方もいらして驚きました。ありがとうございます。
JR新宿駅、大阪駅、名古屋駅の3つの駅で実施しようとは最初から決めてました。灼熱カバディの面白さを考えたら、東京だけでは足りないと思っていたからです。本当は全国の実施したい気持ちもありましたが、最小限のリスクで最大の効果を考えて、大都市3駅にしました。これが我々の最善の道でした。ご承知おき下さいませ。
灼熱カバディの応援広告で、特に名古屋駅は絶対に実施したい気持ちがありました。なぜなら、2026年アジア競技大会開催地は名古屋で、アジア競技大会の種目に競技カバディが含まれております。カバディはオリンピック種目にないため、実質カバディの世界大会がアジア競技大会になります。つまり、2026年には名古屋で世界カバディの試合が観戦できます。カバディの文字を刻むことで、ちょっとでも知名度上げる貢献をしたい気持ちがありました。この応援広告には競技カバディの発展という願いも込めました

また、12/20開催の灼熱カバディのスペシャルイベントで応援広告がスライドに大々的に出されて、話題が出た時には感謝の気持ちでいっぱいになりました!SNSだけで応援広告を宣伝していたため、多くの灼熱カバディ読者にも知られると思うと嬉しくなりました。武蔵野先生や灼熱カバディ担当編集の小林さんも応援広告を見に行った話もとても嬉しく、当日のイベント観客席で感激しておりました。イベント中にスライドで出された応援広告の写真は武蔵野先生が撮影されたものでした。とても綺麗に撮影されていて驚きました。新宿駅の応援広告を見に行った人はわかると思いますが、新宿駅の応援広告は写真を綺麗に撮影するのが難しいです。あそこまで綺麗に撮影するのは時間のタイミングだったり、手間暇がかかっていると思います。感動と感謝が溢れてきました。イベントを通して武蔵野先生も小林さんもとても喜んでおられる姿が見られ、準備メンバー一同とても嬉しくなりました。

私も、たびたび掲出期間中に新宿駅に掲出される応援広告に見に行きました。綺麗に印刷されていて、とても安心しました。また、見ている最中に他のファンの方に声をかけられたり、写真を撮影したい方がいらしたり、後ろから「あ、カバディじゃん」と声が聞こえて感動しました。灼熱カバディが好きな方に喜んでもらえたり、少しでも灼熱カバディを読むキッカケになりましたら準備中の苦労も報われます。

今回の応援広告企画にはたくさんの人が関係しております。
武蔵野創先生とマンガワン編集部から許諾が得られたために実施ができました。cheeringADのjeki応援広告事務局担当者さんには知らないことをたくさん教えていただきました。準備メンバーのみなさんには、私にはできない分野でたくさん助けられました。
応援広告告知後に灼熱カバディファンのみなさんによる拡散もとても助かりました。とても不安に思っていたため拡散や反応がとても嬉しく見ておりました。応援広告をご覧になったみなさんもマナーが良くて、とても助かりました。公共施設の広告のため、マナーが悪ければ最悪途中で掲出中止の恐れもありました。最終日まで無事に灼熱カバディの応援広告が掲出されたのも灼熱カバディファンのみなさんのおかげです。
本当にありがとうございました。

みなさん本当にありがとうございました!

以上が応援広告のまとめになります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

下記は、準備段階で水面下で起こっていたことの備忘録になります。水面下でドラマがあったり、楽しいことをしていたので書きました。長いのでお暇な方向けです(笑)

灼熱カバディ応援広告の準備備忘録

応援広告をやろうと思いついた時期

私が灼熱カバディが広まって欲しい、応援したい話は前に書いたnoteの通りです。簡単に言うと、
・灼熱カバディ面白いなぁ。
・灼熱カバディ広まって欲しいなぁ。
・灼熱カバディ読む人増えないかなぁ。
以上が理由です。
応援広告の存在自体は知っていました。2024年5月末から灼熱カバディ全話無料公開の施策が始まった頃、何か作品を広めるためにできることはないかと考えておりました。数日後「応援広告が灼熱カバディの最終回お祝い記念に使えるのでは!?」と思いつきました。「俳優さんのお誕生日祝いやVtuberさんの周年祝いで応援広告をよく見かけるけど、最終回のお祝いだったら使えるのでは?」と思いつきました。調べると、応援広告は「推しをお祝いしたい!」「もっと多くの人に推しを知ってもらいたい!」という理由で実施するそうです。理由は完璧かと思いました。
本当は最終回更新日の7月に合わせたかったです。しかし、そのタイミングで実施するには無料公開告知当日に申し込みや許諾お願い連絡開始する勢いじゃないと間に合いませんでした。それが凄く悔しくて…自分の発想の遅さと事前に調べていなかった詰めの甘さに。異様に悔しかったです。
悔しくて凹んでいる私に「東京新聞でも応援広告できるよ!」と、ちくわさんに教えていただきました。ちくわさんから「私だと拡散力ないから、よろしく!」と言われて、「やったぁ!!OK!!得意分野!!そーいうの大好き!!任せて!!」とルンルン気分で東京新聞の応援広告の企画準備しました。
ということで、便宜上企画主催が私となりましたが、ちくわさんのおかげで実施できました。この東京新聞の応援広告、東京メッセージボード(T-voice)に灼熱カバディ最終回更新日である7月23日で有志のファンで集まり、灼熱カバディにエールを送るメッセージを寄稿しました。参加いただいたみなさん本当にありがとうございます。

ちなみに、このJR駅の応援広告企画で小林さんとやり取りしている最中に教えていただきましたが、この時の東京新聞を武蔵野先生は5部購入されたそうです。ありがたすぎです。早々にこの話もSNSで書き込んでいいかと小林さんに聞いて許可を頂きました。

そんなこんなで最終回が難しければ、最終巻発売に合わせて実施しようと思い、頭の中では5月末くらいから駅の応援広告を調べ始め計画を立て、仲間を募ろうとオフや通話で色んな方と相談していました。正直言って、誰に何をどこまで話したか覚えてないくらい「やりたい!」って言ってた気がします。拡散もして欲しかったので、とにかく協力者を募る形で言ってました。その後、『駅の告知は掲出開始日までしちゃダメ』という注意文を見て、ちゃんと事前に注意文まで見てない自分に頭抱えました。もう言ってしまったのは仕方がないので、とにかく、みなさんが黙っていることを願っていました。みなさんがお利口さんだったので、無事に掲出開始日まで3つの駅でやることは事前に漏れることはありませんでした。本当にありがとうございます!!

当時でも原作絵を使いたいとは思っていたものの、それは許可もらえないだろうなとぼんやり思ってました。でも、許可を頂けるなら、14巻表紙を使用したいって夢は最初から持ってました。
・能京高校初期メンバーが全員いること
・アニメ化決定時の単行本表紙で以前からのファンは嬉しいこと
・無料公開のサムネで使われていたこと
上記3つの理由です。特に無料公開のサムネが主な理由となりました。
2024年5月~7月に灼熱カバディの完結に向けて、マンガワン(アプリ)と裏サンデー(ブラウザ)で、制限なく灼熱カバディの全話無料公開をしており、この時のサムネが灼熱カバディ14巻表紙を使ったものでした。

無料公開キッカケで灼熱カバディを全話読み、本編以外をあまり読まない人に向けて、応援広告を見ることで「灼熱カバディ、前に読んだけど面白かった。最終巻は追加エピソードありそう。最終巻だけでも買うか」という狙いがありました。最終巻を買えば、おまけマンガの多さに驚いて他の巻にも興味がわくのではないか。そう期待しておりました。実際に最終巻の31巻はおまけマンガは97pあるため、驚いていると良いなぁと思いました。既存ファンも描き下ろしの多さに驚いてます。

申し込みと団体審査

8月になってから、本格的に応援広告企画をしているcheeringADさんに登録しました。cheeringADさんを選んだのはマンガ対象の応援広告を過去に実施した経験があるからです。むしろ、cheeringADさんを通した講談社のマンガ作品の応援広告を見て、私は初めて応援広告を認知しました。

5月末に悔しくなってから、注意事項等はよく読んでいるつもりでしたが、実際に申し込む時点になり、初めて団体審査の存在を知り、また頭を抱えました。『媒体社によっては「活動実績」が審査で重視されるため、詳しく記載してください。』と書いてました。応援広告は1人でできず団体で申し込まなければなりません。今回のために団体を立ち上げるつもりでしたが、申し込み時点で団体の活動実績も報告しなければなりませんでした。
「団体の活動実績ってなんだよ!応援広告のための団体だよぉ!!」って叫んでたら、ちゃんと申し込み注意点の項目に主催の実績可と書いてありました。私、何もしてねぇーー!!………いや、してたな。と思い出してみたら結構この連載中の9年間色々やっていたため(武蔵野先生への寄せ書きをみんなで書いたり、マンガプレゼン大会出たりetc)、団体審査はすんなり通りました。過去の企画に参加して下さったみなさんのおかげで、何とかなりました。ありがとうございます。
この申請の前に団体になるために本格的に協力者を募りました。今の準備メンバーや事前に相談していた方々にXの団体アカウントのフォローのお願いもしました。団体審査にこのXアカウントの運営も含まれていたため協力者の存在がとてもありがたかったです。最初は仮でアカウントを作り、名前も作品名は出さず他のファンにバレないよう隠していました。RPやいいねは控えてとお願いしたり、審査のための進捗報告も画像でやってました。画像で「やってきた人へ。企画進行中!RPやいいねはやめてね。フォローは嬉しいよ。12/1まで、みんなには秘密ね!」と固定で置いてました。結局、第一報までに2人くらいにフォローされましたが(笑)、みなさん黙ってくださってました。ありがとうございました。

許諾の話

その後、許諾の件で頭抱えたことがありました。詳細は控えますが、想像と違うことがあり、悩みました。何も進めることができず時間もただ過ぎていくだけでした。ここが1番応援広告を実施をするか諦めるかの分岐点になりました。
ただ諦めきれなくて、私の方で手紙を書こうと決めました。
武蔵野創先生と小林さんにそれぞれ手紙を書きました。武蔵野先生には最終回の感想と追伸として最後に1枚応援広告についてのお願いを、小林さんには応援広告の詳細と「もし武蔵野先生の意思に関係なく応援広告の実施が難しい場合は追伸を破棄して欲しい。武蔵野先生には何も知らせないで欲しい」というお願いをした手紙を送りました。手紙を完成させたのが夜遅くでしたが、権利元許諾提出〆切が近いため、とにかく早い方がいいと思い、家から遠くの郵便局に行き、速達で送りました。偶然、届いた日が打ち合わせの日で、武蔵野先生と小林さんは手紙でこの応援広告の企画を知り、実質その日(翌日朝5時)に小林さんから許諾の連絡をメールで頂きました。私が打ち合わせの日を知る手段はなく、本当に偶然でした。むしろ2人で一緒に手紙を読まれることを想定していなかったため恥ずかしかったです。
許諾の連絡を貰った時はすごく嬉しくて、すぐに協力者の方々に連絡しました。みなさん喜んでもらうのと同時に「朝5時⁉小林さんは寝て下さい」というお返事を全員からもらいました。
応援広告実施の許諾を得られたことが今年1番の喜びだと思いました。その後、色々あって更新しますが、すごく嬉しかったです。許諾を得られる程、灼熱カバディのファンを信頼して頂いていることがとても嬉しかったです。
同時に「成功するか大成功するかの2択しかない!」と強く思ったのを覚えてます。
この後、小林さんとメールしたり、サブ担当編集の高木さんともメールのやり取りが続きますが、お二人ともお忙しい中丁寧で早いお返事でとても助かりました。準備が優良進行になったのは小林さんと高木さんのおかげです。ありがとうございました。

諸々の企画計画の確定

頭の整理のために、ちくわさんと林さんを呼んで、通話しながら今の計画を立てました。ちくわさんと林さんは大半の計画を立てる時に、いつも相談していました。
告知のタイミングや金銭のこと等ぼんやり考えていたことを確定させて、現実的ではないことはここで諦めました。灼熱カバディ作中で不破監督が葉沼くんに言った「諦め方を間違えなければいい。」という言葉を信じて、「これが最善の道だと信じてやるしかない」と決めました。ただ私は灼熱カバディの子達みたいに覚悟ガン決まりってわけじゃなくて、「これが最善の道でいいのか?」と何度も振り返りながら作業してました。結局のところ、絶対やりたかったことを第一優先して全て叶っています。良かったです。

ちくわさんと林さんとご飯食べに行ったお店。
ウラ漫で雷雷雷のヨシアキ先生と小林さんが行ってたお店。
ご飯がめちゃくちゃ美味しかったです。
お店は「燻製いづみや」さんです。

Discordで壁打ち

許諾を頂いてから、とりあえず自分の頭の整理とXにうっかり書き込まないためにDiscordを使って、情報整理したり、準備メンバーを招待しました。
Discordでは、Xみたいに壁打ち呟きしたり、困った相談事があったら、すぐに書き込みました。1人で悩むことがなかったので、凄く助かりました。あと、みなさん優しくて豊富なユーモアをお持ちで、キャッキャッ♪しながら進行していました。打ち合せでも灼熱カバディや武蔵野先生の凄いところ話をたくさんしたので、めちゃくちゃ楽しかったです。
12/20灼熱カバディスペシャルイベントで武蔵野創先生へお花とメッセージ本贈ろう企画も、ここで「どーすれば最善かなぁ」と準備メンバーに相談したり、贈るお花の案を出してもらったり、準備してました。

ちなみに、このお花企画は応援広告の準備作業が落ち着つき始めた頃に取り掛かりました。また、お花企画で余剰分の金額が出たため応援広告の費用の一部に回しました。ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

応援広告のデザイン作成過程

応援広告のデザイン担当のゆうきちゃんさんには結構早い段階で声をかけていました。ゆうきちゃんさんが「いいね!」って言った時に「デザインはいける!」と確信して、自信を持って申し込みと許諾取りに挑めました。
その後、本格的に準備する段階で、ゆうきちゃんさんに広告に入れたい文章やデザインコンセプトを聞かれたので以下の画像をお送りしました。(1番初めなので、この後細かい部分は変わりました!)

デザイン作成当時は発売日は未発表でした。
勝利条件は多くのファンに喜んでもらう等もあります!

その後、ゆうきちゃんさんからは4個もラフが来て、どれも素敵でテンション爆上がりしました。

ラフ案①:ゆうきさん作成

「ゆうきちゃんさんのラフ最高〜!!」と思いましたが、ゆうきちゃんさんと2人で「画質悪すぎぃ〜!!!!」と嘆きました。当然ですが、我々ファンの立場で用意できるのは小さなサイズの画像のみです。B0サイズの印刷に耐えれる画像は持っておりません。「デッケェ駅で灼熱カバディのクソデカ広告が見てぇ…」とは思ってましたが、この低画質をお出しするわけにはいかない気持ちはありました。
もちろん、灼熱カバディ14巻表紙を使わせて欲しい話は最初の許諾取りの段階でお願いし、了承を得られておりました。しかし、元の画像提供までお願いすることは難しいと考えて控えており、「どっかで聞かねばならないな…」と後回しにしていました。緊張しながら、小林さんに上記のラフを提出して、14巻表紙を使いたい理由を合わせてお願いをしました。すると、小林さんからすぐにお返事が来て、画像提供の許可も得られました。準備メンバーで喜び合いました。その後、綺麗な14巻表紙画像を託されて、泣きました。
何度も見たはずの表紙なのに、見たこともない描き込みがあったからです。
瞳のグラデーション、ふさふさした眉毛、カサカサ唇、眼鏡の縁、歯、筋肉etc
武蔵野先生が潰れてしまう部分も描き込んでいることは過去のインタビューやウラ漫(YouTube)で知っていましたが、本当に見るとビックリして涙が出てきました。
下記の画像は新宿駅の応援広告でアップで撮影した写真です。写真だけでは伝わりにくいですが、王城正人のカサカサ唇が一番わかりやすいと思います。

この時に武蔵野先生から我ら灼熱カバディファンはめちゃくちゃ信頼されてるなと思いました。
同時に早く推しの人に見てもらいてぇーー!!!と叫びました。
すっごい喋りたかったです。黙ってるのが辛すぎました。というか、作業中めちゃくちゃ楽しかったんで、すっごいXに書き込みたかったんです。自分が1番頑張ったことは、こんな楽しいことを黙っていることでした。

その後、cheeringADさんから応援広告の実際掲出される場所を教えていただき、試しに新宿駅で視察に行きました。

JR新宿駅視察の時に広告掲出場所近くにあった
リンゴ飴のカフェ(やおりんカフェ 新宿店)

SNS画像審査では文章をメインにしたチェックであり、地図チェック機能はないため、視察行かなければ危うく全然別の場所に公開するところでした。視察に行って良かったです。リンゴ飴も美味しかったです。
また、新宿駅を見ていると、掲出予定の場所の周囲がかなり白いため、白い背景だと目立たないことに気付きました。ゆうきちゃんさんもこのままだと目立たないと思っており、「赤枠で囲みます!」とのやり取りをしました。
何個かデザインを繰り返して、今の素敵なデザインとなりました。

名古屋駅応援広告。画像提供:柚木さん

この後、権利元チェックと媒体社審査があり、無事に審査が通りました。〆切より10日以上前に全てが完了していました。優良進行でありがたかったです。

 SNS画像作成過程

実は応援広告のSNS投稿画像にも審査がガッツリありました。対象は応援広告掲出開始日12/16の昼頃に投稿するポストでした。念のために12/1投稿の第一報の文面もcheeringADさんにチェックしていただき、「駅名の記載がないため問題なし」と回答をいただきました。各駅ごとに必須文章もあるためSNSの投稿文や画像の文章は私の方で作成しましたが、画像や地図作成は「苦手!助けて!」だったので、わりと丸投げする形になりました。第一報の画像はyayoiさんに自由に描いていただきましたが、一方で12/16投稿の画像はある程度合わせた方がいいと思い、SNS画像作成班で打ち合わせ通話をしました。
最初は「各々に可愛いファンアートで地図を彩って欲しい」が私の指定でしたが、「やっぱ広告デザインだから原作押し出そう」ってなり、今のカッコイイ方向へ行きました。コラも最初は想定していませんでしたが、明日は無いさんが「やっぱさぁ。灼熱カバディといえば、単行本PRにあるようにコラじゃん。外園丈治に案内されたい」と言ったことをキッカケにコラ案が出ました。マンガワンの単行本PRでは本編のコラマンガがあり、みんな、そのコラマンガが好きでした。しかし、さすがに今回の企画でコラに許可は降りないと思いながら、ダメ元でコラ画像案3駅分を送り、同じく緊張しながら小林さんに聞いてみました。結果、問題ないとのことでした。「マジ?」と懐が広すぎてビビりました。みんなでワイワイしながら喜び合いました。
地図作成は、明日は無いさんがクリスタの共有方法を紹介してくれて、raraさんや林さんが背景などアイディアを出していく形になり、どんどん素敵な画像が生まれていきました。出来上がっていく過程が凄かったです…!

 SNS画像作成班:明日は無いさん、raraさん、林さん作成
和気藹々ちょっとずつ出来上がりました。隅にある落書きや文字が可愛いです。

SNS画像に最適なサイズも考えられて、灼熱カバディらしい告知画像を目指してわいわいしながら作成されました。途中ゆうきちゃんさんもデザインに関する案を出されて、さらに素敵なものとなりました。
3人とも「自分の作った地図でみんなが辿り着けるだろうか」と心配していましたが、無事に辿り着く写真を見てホッとしておりました。SNS審査も同じく〆切まで余裕で終了しました。優良進行でありがたかったです。

応援広告掲出開始日当日

応援広告掲出開始日12/16には、ちくわさんにお願いして、朝方にJR新宿駅の応援広告を見ていただきました。朝7時頃「年末ドリームジャンボの広告がある!!!!」と連絡をいただき、笑いました。応援広告の掲出時間はルール上こちら側では把握できず、朝早くには灼熱カバディ応援広告は掲出されていませんでした。どーしてもその日の仕事は休めなかったため昼休みまでソワソワしながら仕事をしていました。昼頃、無事に掲出されたことを知り、安心感でいっぱいになりました。また、SNSの告知がたくさんの方に拡散されて、とても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいでした。

準備しながら思っていたこと

「トラブルなく終わりてぇ!!」が1番思っていました。結果、応援広告掲出期間中に私が見える範囲では大きなトラブルもなく終わって安心しております。
武蔵野創先生、マンガワン編集部には、許諾はもちろんのこと画像を託される程、ここまで信頼していただいたことに、とても感謝しております。本当にありがとうございました。今までの応援のお返しがこの応援広告企画の許可だとしたら、今まで積み重ねてきて本当に良かったです。
今回の企画は掲出場所を開始日まで事前に知らせてはいけないルールもあり、『灼熱カバディが盛り上がる最善』を考え、多くのファンには掲出開始日に詳細をお知らせしました。水面下で準備しながら、「きっと事前に知らない方も、灼熱カバディを応援したいだろう。この企画を事前に知っていたら…準備メンバーが困っていたら喜んで協力してくれただろう」と考えておりました。私が知っているファンも知らないファンも灼熱カバディのためなら協力してくれそうと思っていました。そう思えることが心強く、そう思える過去の経験がとてもありがたかったです。また、私が1番最初に許諾を頂く際には武蔵野先生と小林さんには『有志のファンとやります』とだけ伝えて、具体的な人数や誰とやるかは伝えておりません。そのため私の中では、『有志のファンは応援広告を拡散したり、見ている方々も入っている』認識でした。灼熱カバディのファンのみなさんのおかげで、武蔵野先生やマンガワン編集部から信頼を得られて、大都市にある新宿駅、大阪駅、名古屋駅に灼熱カバディの大きな広告が出せました。「いつか灼熱カバディの大きな広告が見たい」とずっと思ってきたので、見たかったものが見れて最高の気持ちでした。
本当にありがとうございます。

新宿駅の灼熱カバディ応援広告(のれん雛撮影)
武蔵野先生ありがとうございました!

今後も楽しく灼熱カバディを応援できたら、良いなぁと思いました。
本当にみなさまありがとうございました!

灼熱カバディの盛り上げに関われたなら、ファン冥利に尽きます。

終わり