ドブロといえども
ドブロとひと口に言っても、ちょっとややこしいことがある
ネックについて
ドブロにはだいたい2種類ある。スクエアネックとラウンドネックだ。
ギターを握るところ(ネック)がスクエア(四角い)かラウンド(丸い)か。僕が語るドブロはすべてスクエアネックのお話になる。
ラウンドネック
いわゆる普通のギターのように握って弾くもの。ドブロを知っているよ!というミュージシャンでも、大体はこのタイプのドブロを指している場合が多い。
左手の指にボトルネックと呼ばれるスライドバーをはめて弾く。あれを見るたびいつもとんがりコーンを思い出す。僕はこのタイプのギターは弾かない。
スクエアネック
ネックが四角い。握れないので、ギターを横に寝かして弾く。”まだ知られている側”のドブロと区別するために「スクエアネックのドブロ」と呼ぶことがある。
弦が乗っているナットが高くなっているので指では全く押さえられない。左手の指3本でつまむタイプのスライドバーを使って弾く。あれを見るたび寿司を思い出す。僕が弾くのはこちらのタイプ。
ドブロという名称
ドブロについて調べると
ドブロは正式名称ではなく元はブランド名の一種で…うんぬん
という情報が出て来る。正式名はいちおうResonater Guitar(リゾネーターギター)という。反響板の部分をリゾネーターと呼ぶからね。
でも世界的にもこの楽器は”ドブロ”で通ってるから、これは知っておくくらいで別にいい。動画や楽器を探すときにちょっと役に立つくらい。
詳しく知りたい方は調べてみてね。
と、いう感じで、一言でドブロと言ってもほぼ同じ形で同名の楽器があったり、そもそもドブロは通称だったりとなかなかビシッとしない楽器だ。
一時期、ラウンドネックのものとはっきり区別するために日本ではリゾネーターギターとして広めていこうかななんて思った事もあったけど、なんだか長くて呼びにくいし、ドブロって名前はキャッチーだし、世界一のスクエアネックドブロ弾きジェリーも「色々あるけどこの楽器はドブロって呼びます」と何かで言っていたので、僕もドブロと呼ぶことにする。
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野崎廉(のれん)Dobro Guitar
18歳でドブロギターと出会い、音楽活動をスタート。ブルーグラススタイルの独特な奏法で様々なジャンルへのアプローチに挑む。
東北地方中心に活動中。天然パーマ。
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