秋に想いを馳せる
9月に差し掛かろうというのに、未だに夏真っ盛りだ。
「うだる(茹だる)ような暑さ」という表現があるが、まさに茹で揚がるんじゃないかというくらい暴力的な猛暑の日もあり、クーラーが欠かせない日々が続く。これから毎年、よりこの傾向は酷くなっていくのだろうか。
反面、そんな中でもほんの一瞬だけ「秋」を感じる局面はある。
夏が一瞬だけその猛威の手を緩め、油断してくれるとき。それはそれで宝物を見つけたような快感と安堵を覚える。
僕は11月生まれだからか、秋の空気感が好きだ。
秋の空気感は、僕にとってリラックスの極地へ気持ちを誘い、様々な創作意欲を促し、何となく産湯に浸かっているような気分になる。とりわけ若い頃の甘酸っぱい恋愛の思い出だったり、バンド時代の思い出だったりを想起し、独特のノスタルジーと心地良い寂寥感に浸れるのも秋だ。
匂いも良い。公園や民家の間、果てはビル群を歩くだけでも、街の匂いがより澄んだ形で感じられ、散歩の喜びがブーストする。
そして気づいたのだが、何となくこうして想いを馳せながら綴っていると、それだけでもわりとすでに「秋」を肌で感じてしまっている。不思議。
「夏」「冬」が長くなり季節の二極化が進んでいく中、年々「春」「秋」を感じる時間といったものは少なくなっていってしまうのだろうか。
僕はどっぷりと「秋」の雰囲気に浸かるのも好きだし、こういった季節感の時に、ほんの一瞬だけ「秋」の様相を感じる事も、レアガチャを引いた感覚でとても好きだ。
でも願わくば、前者の時間をできるだけ長く味わいたいな。
いちはやく秋を先取りするために、自分の曲を聴こう。
今日はこんなところで。
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