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TXT Concept ’HATE’ & ’ETERNITY’ 考察:すべての元凶【Thursday’s Child】

前回の続きです)

ボムギュがローマ神話の「アドニス」であることでもうひとりの存在が見えてくるようになりました。

スビンです。

ウェヌスがアドニスに恋をしてしまったきっかけはローマ神話に残っていました。クピドの矢です。

ある時、ウェヌスは自分の子どもであるクピドに突然キスをされ、その弾みでクピドが背負っていた矢筒から矢が飛び出しウェヌスの胸をかすめてしまいます。

クピドの矢が刺さると恋をしてしまうため、かすめたとしてもその力は有効でした。恋をしてしまう状態となったウェヌスの前を“たまたま横切った”のがアドニスなのです。

Concept ’HATE’ でスビンは喉から胸にかけてバラのタトゥーが入っています。バラがウェヌスの持物であることは前回解説しましたね。

バラがウェヌスを表すのなら「クピドの矢が胸をかすめた」という神話と繋がりを感じます。

まさにスビンがクピドであることが見えてきます。
スビンの「弓矢使い」というジョブも関連性があります。

The Dream Chapter: ETERNITY Concept Trailer考察


アドニスがボムギュ、クピドがスビンだとするならば、過去作の中で気になる映像があります。


2020/04/29に公開された「The Dream Chapter: ETERNITY Concept Trailer」です。

スビンがひとりぼっちになっていく様子に悲しくなりますよね。
しかしこれまでの考察から読み解くとこれはボムギュのDRAMAではないかと見えてきます。

神話にはウェヌスによるアドニスへの過剰な束縛が描かれています。

ウェヌスはアドニスに恋をしてしまった時、愛するがゆえにアドニスを箱にいれて冥界に送ってしまうことがありました。

そもそもアドニスは恋をしない人(Anti-Romantic)であったため人(女神)からの愛を受け取りはするものの、自発的な愛はないと思われます。

勝手に愛され、箱に閉じ込められ、冥界に送られ「悲しい思い出」と「繰り返される最期の舞台」が与えられた。
アドニスウェヌスの前を“たまたま通りかかった”だけ。

でも忘れてはいけません。
そもそもクピドの矢がウェヌスに当たらなければすべての事柄は起こらなかったのです。

アドニスの「クピドを恨む理由」が見えてきます。

映像後半 韓国語の歌が流れますが歌詞に注目すると関連性がみえてきます。

그 이름을 불러야 할 텐데
내가 지금 여기 서있다고널 위한 무대 위에서 난 언제나 그냥 지나가는 사람운명이 내게 정해준 배역 어떤 사람

その名前を呼ばなくてはならないのに、ここにいる。
君のための舞台で、僕はただの通行人運命によって決められた役「普通の人」を演じるんだ。

通行人=アドニスを感じます。
そして箱に入ったスビンは、箱に入れられて冥界に送られたアドニスにも見えます。

ボムギュはスビンに自分と同じ痛みを与えたいという気持ちからこんなDRAMAを夢見ているのではないでしょうか。

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本記事はYouTubeの内容を抜粋しテキスト化したものです。
動画に含まれている引用作品や文献等はYouTubeにてご確認ください。
ーNOREARIKA