The Name Chapter: FREEFALL Concept Teaser考察:法則の脱却
青い花
2023年9月25日 FREEFALLのConcept Teaserが公開されました。
雨が降り注ぐ夜。
しばらくすると道端の下水溝横で青い花が咲き輝きを放ちます。
映像は次のような言葉を残して終わります。
青い花はボリジの花であることがわかっています。
ところでこの形どこかで見覚えのある形ではないでしょうか。
TXTストーリーには欠かせないあの“星”を彷彿とさせます。
この花が星を表すのなら、これは物語の進展を感じます。
星の目覚めそして5人の“再会”です。
それではこれまでの少年の物語とTXTストーリーを振り返りながら読み解いていきます。
最初の再会
まずTXTストーリーの始まりを思い出してみましょう。
TXT作品には様々な世界線がありますが、どの世界線においても5人には星の下で交わした約束があります。
「僕達がたとえ別れたとしても必ずまた会おう」
彼らはそれぞれの道を歩くことになり星は深い眠りにつきました。
5人が再会することで星は再び目を覚ますことができます。
The Dream Chapter:Starにて5人は最初の再会を経験しています。
Nap of a starのMVで5人はこう思いました。
「魔法のようなことが起こるのかもしれない」
しかしMagic IslandのMVで「5人が再会するだけでは星は目覚めなかった」ということが明かされました。
なぜ目覚めなかったのでしょうか?
それは、この再会の意味や目的を見出だせていなかったからです。
The Dream Chapter:Starの5人にとってこの時の出会いは「出会った嬉しさと喜び」それだけで十分だったのです。しかし、それだけでは先に進めません。
なぜ会ったのか、何を探さなくてはならないのか、何を思い出さなければならないのか
それらを知る必要があります。
そしてそれらを知る以前に「問いかけ自体」が必要です。
意味や目的といった答えを見出すためには問いかけを起こさなければ始まりません。彼らには答えに行き着くための問いかけが必要なのです。
物語の法則そして脱却へ
ここからは少年の物語の振り返りであり今回の重要部分です。
The Dream Chapter~The Name Chapter:TEMPTATIONにかけて少年が辿ってきた物語を読み解くと「法則」があることに気づきました。
図式化すると次の通りです。
少年は「出会い‐逃避‐別れ‐猶予」を繰り返しているのです。
The Dream Chapter:STARで少年は友達と出会いました。
MAGICではその友達と魔法のような日々を過ごし現実から逃避します。ETERNITYで少年は友達ともつれ別れを経験します。
minisode1:BLUE HOURで少年は現実世界の瀬戸際に立たされ、何かを起こすでもなく猶予が与えられています。
The Chaos Chapter:FREEZE で少年は新しい「君」という存在に出会います。続くFIGHT OR ESCAPEでは君と一緒にいることで現実から逃避します。
minisode2:Thursday's Childで少年は初恋が終わります。別れの経験です。The Name Chapter:TEMPTATIONでは現実から離れ誘惑に意識を向かわせることで自分に猶予を与えていました。
このように少年は内容を変えながらも「出会い‐逃避‐別れ‐猶予」を繰り返していることがわかります。
この法則に従うのであれば次は「出会い」となりますがこれまでの「出会い」とは異なります。
そして今までのループを壊す転換期になるのではないかと考えられます。
なぜなら少年の意識に変化が起きたからです。
「The Name Chapter:FREEFALL」は成長を猶予して世界から逃避していた少年たちが現実と向き合うことを決心した後に起こる話が繰り広げられる。とされています。
今まで「出会い‐逃避‐別れ‐猶予」を繰り返してきた少年ですが現実と向き合うという意識の変化を迎えたことで今後「逃避」の選択肢を取ることがなくなると予想できます。
これまでのループを壊すために意図的にループを迎え入れる
そのタイミングこそが「The Name Chapter:FREEFALL」になるだろうと感じます。
魔法が起きる前
NOREARIKAはこれまで「少年の物語とTXTストーリーは共存しながら進行しTXT作品となって紡がれている」ということを前提に考察を重ねてきました。
少年の物語で意識の変化が起きているということはTXTストーリーにもおのずと意識の転換期が起きてくるのではないかと期待しています。
The Name Chapter: FREEFALL Concept Teaserにて青い花が咲きました。NOREARIKAはこれを「星の目覚めの象徴」と捉えています。
つまり「5人が再会する」ということの暗示です。
しかしTXTストーリーの振り返りでも話した通り、5人が再会するだけでは星は目覚めません。
なぜ会ったのか、何を探さなくてはならないのか、何を思い出さなければならないのか
それらを知る必要があります。
そしてそれら知る以前に「問いかけ自体」が必要です。
FREEFALLが少年にとって現実と向き合う時ならTXTストーリーにおける5人もその問いに向き合う時なのかもしれません。
「今度こそ魔法のようなことが起こるのかもしれない」
そんなことを思うとふとよぎるのがこの言葉です。
SOMETiMES MAGiCAL MOMENTS CAN BE FOUND iN THE MOST UNMAGiCAL PLACES
魔法のような瞬間は時々最も魔法とは離れた場所で見つけることができるんだ
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