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『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』でRTA in Japan に参加してきたぜ!の巻

皆さんお待ちかねだったイベント『RTA in Japan Winter 2022』に参加してきました。

会場のnote place入口

2021年にRTAをはじめて今回が4回目の出場となりましたが、前回の反省を踏まえて挑んだ結果、得られたものも多かったのでいろいろとまとめてみました。

前回の記事と被る部分もありますので既読でしたら飛ばしてください。

書いてる人はどんな人?

Nore139(のれいちさんきゅう)
「のれしお」という名前で活動を開始し2004年ぐらいには今の名前になってます。

RTAは2021年2月に開始。
2010年前後は『テイルズ』シリーズのやりこみ動画を多く投稿していました。

speedrun.comにて4件のモデレーターと8タイトルのRUNを提出しています。

イベント関連

マリオカートアドバンス グランプリ2001 決勝大会出場
Nintendo Live 2019:『スーパーマリオメーカー2』あそぶ王決定戦 コース採用
RTA in Japan Summer 2021:『Phoenotopia: Awakening』
RTA in Japan Winter 2021:『Nippon Marathon』
RTA BootCamp:『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』
RTA in Japan Summer 2022:『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』
RTA in Japan Winter 2022:『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』

『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』との出会いと参加の経緯

2022年のお正月に、鹿走者の ふるくし君(@furukushi871)がDiscordサーバーで紹介していたことがキッカケで知りました。

元々ネタゲー大好き人間で、この手のゲームはもれなく遊んでいるのですぐに遊び、バカゲーだけどしっかりとゲームとして成立している侮れないゲームだと思っていました。

ちょうど鹿のRTAを毎日やっていた時期だったので、このタイトルでもRTAを走れたら面白いだろうなぁと思っていました。

そして2022年2/3(木)、【第30回】RTA BootCampにて『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』が披露された際に、やはりRTAをやると面白いタイトルだ! と再確認し、すぐに走ってみることになりました。

実際に走りたくなったと当時コメントしています

この時点では走者も少なくまだまだ洗練される余地が残っており、すぐに独自ルートを開拓して動画を投稿しDiscordの寿司サーバーへ殴り込みに行ったのが2/12(土)でした。

時を同じくして、自分が開拓したルートと同じルートをほぼ同時に発見していたのが現在世界一位の水月さん@mina_2uki)でした。

ここから急激に寿司のRTAは発展を遂げていきます。
寿司はRTA in Japanに応募しても絶対面白いと確信し、SRCモデレーターのしゅんたぬ君@syun_uta_tanuki)・水月さん・自分の3人で応募することとなりました。

落選ししばらく離れて環境が激変

実は寿司の応募はWinter以前のSummerのときから応募していました。
ところが、なんと落選します。

ぴえん

しかし私は鹿と寿司を同時に応募しており鹿が当選していました。
そのためしばらくの間、寿司から離れることとなりました。

その間に2つのことが起こります。

  • すいからんちさんの登場

  • ver.1.10へのアップデート

現時点でRTA世界3位・Steamランキング2位の すいからんちさん@suika_lunch)の参入により、各ステージのタイムが更に縮まっていきます。水月さんもこれに対抗し、この2人による各ステージの最適化が一気に進むことになりました。

そしてver.1.10へのアップデートによりスキルが追加されこれまでの走りが全て変わることになります。RTA上位者はver.1.10のテストプレイを依頼され、走者3人が早い段階で現環境へ対応していきました。

クレジットにも記載されています

そして再度応募しWinterへの参加が決定します。

今回も解説は ぼぶそんさん

解説はすぐに ぼぶそんさん@BOBSON27)に決定しました。

前回の鹿の流れと同じ手順で素早く決めようと思っていたのですが、しゅんたぬ君が当選後1時間で ぼぶそんさんに話をつけて解説が決まっていました。

しゅんたぬ君曰く、鹿を見ていて ぼぶそんさんしかいないと判断したとのことでした。

おそらく話し合っても高確率で ぼぶそんさんになってただろうと思ったこと、ぼぶそんさんが多忙で解説を請け負うか迷っていた矢先の依頼だったということもあり、この電光石火の対応に救われることとなりました。

解説については、バカゲーではあるが解説はしっかりとRTAのタイム短縮テクニックについて話してもらうこと等、鹿とほぼ同じ方針で進めていきました。

詳細は ぼぶそんさんの記事をご覧ください。

応援イラストを依頼する

今回やってみたいと思っていたことが応援イラストを描いていただくことでした。

目的としては

  • 事前に寿司RTAの期待値を上げておく

  • 自分自身のモチベーションを高めておく

この2つです。

インパクトのある応援イラストを事前に見ていただければ、それだけ奇抜なゲームタイトルも多くの人の目に映り視聴者が増えるであろうという狙いです。もう一つは、イラストを描いてもらうことで私自身の寿司RTAに対しての意識が変わるであろうとの期待を込めていたこともあります。

依頼にあたってまずぶち当たった問題が、圧倒的に納期が短いということでした。

まずは大手ということでskebについていろいろ調べていたのですが、納品締切日数が60日という人がほとんどだったのです。

RTA in Japanの当落発表は11/6(日)でした。
イラストは開始前に公開したいと思っていたので、60日では年末の開催に間に合いません。

そこで、イラストの依頼をそこそこ経験していて自分との付き合いが5歳の頃からある友人に相談しました。
すると、skebではなくSKIMAで依頼してはどうかとのアドバイスを受けます。

skebは徹底したルールがあるようで、納品期限の指定やクリエイターとの外部ツールにおける直接の連絡が禁止されているようでした。

一方SKIMAはクリエイターとの事前打ち合わせや見積相談をして決めることができるということで、今回のように時間がない場合でも依頼を引き受けてくれる人が多いであろうという判断でした。

友人が価格・納期面で良さそうな人を見つけてくれたのでそのまま依頼をすることとなりました。

いきなりよくわからないナゾのゲームの応援イラストを引き受けてくれるか不安でしたが、非常に熱心に相談に乗ってもらえて無事開催前に公開することができました。

Twitterでの投稿について

事前に寿司についていろんな人に知ってもらうこと、知っている人でもRTAが通常プレイとどう違うかを見てもらうために宣伝のツイートは毎回それなりに力を入れています。

前述していた応援イラストはもちろんですが、見どころのまとめやテクニックのチラ見せの画像・動画を作成し、いつ投稿するかを事前に決めて動いていきました。

開催日や前日には #RTAinJapan が多く使われて埋もれてしまうであろうと予想し、最低でも12/23(金)には投稿できるようにしていました。
また、投稿時間はRiJ公式がいつも21時前後だったので、それに合わせて同じ時間としました。

これまでクソコラを作っていた画像編集技術と学生時代から行っていた動画編集技術があったので割と難しく考えずに感覚で作っています。

寿司以前に参加したときも同じような見どころを用意していました。

Nippon Marathon

ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator

文章だけではインパクトに欠けるので、必ずゲーム画像と合わせて紹介するようにしています。

開催前は300RT付近でしたが、出番が近くなると大幅に増えていたようで最終的には1500RTを超えていました。(RiJがはじまってからは通知が多すぎて全く把握できていませんでした)

この紹介方法と投稿日時が良かったのかどうかは結局あまりよくわかっておらず、やはりゲームの知名度やインパクトがあるタイトルだとRTされやすいのだろうなぁとは思いました。とはいえ画像を用意するのは確実に効果があると思います。

モチベーションの保ち方

寿司の当選が確定したあと、本番当日まで当然練習をしていくことになります。決まった日から本番までおおよそ50日間という長い期間で準備と練習をしていくことになります。

当然その間にはモチベーションの波があり仕事や日常生活との兼ね合いから、今日はもっとやれるなとか、今日はあまり触りたくないなと思うことがありました。

どのような心構えで当日を迎えるのが良いかを考えて実行していきましたが、私が絶対に外さなかったのは下記2点です。

  • 毎日最低30分は触る

  • 他にやりたい趣味・ゲームもちゃんとやる

これだけ人気のイベントに当選したのだから練習するのは当然ではないか と思われる方もいるかと思いますが、やはり仕事で疲れた日や辛いことがあった日は練習に身が入らないことがありますし、走者にも家庭があります。

好きなゲームで当選しているのだからずっと練習できるだろう と思っていた時期が私にもありましたが、これまで4回出場してみてもやはりずっと練習し続けることは困難でした。

そこでこの2つの方針を早いうちに立てて実行していきました。

まず1つ目ですが、最低30分はやることです。

気分が乗らない日でも、いざゲームをプレイしはじめると気分が晴れて調子が出てくることがあります。そのときはそのまま練習を続けていると数時間経過していることがよくありました。ゲームを触ればなんとなく続けられることが多いのですが、それでもダメなときは30分で終わるようにしました。

このようにメリハリを付けていくことでモチベを下げずに練度を上げていくことができ、実際に練習が30分で終わる日は圧倒的に少なかったです。

そして2つ目ですが、練習以外にやりたい趣味やゲームをちゃんとやっていくことです。

当然走者は誰もがゲーマーであるので、新作ゲームが出るとそれをやりたくなります。今回はスプラトゥーン3という大型タイトルもあり、当然心が揺れました。

前述の通り、RTA in Japanという走者なら誰もが憧れるイベントに当選したのだから練習をしっかりするのは当然と思います。

が、いざその立場になると練習をしなくてはならないという義務感が生まれ、自身の感情を抑えてでもイベントのために我慢しなければならないと考えてしまい、それがストレスとなっていきます。

そうなってしまうと走ることが辛くなり、練習の成果を発揮できるか不安になってきます。

なので私は、1つ目の毎日練習を30分やるのと同時に、毎日スプラトゥーン3のサーモンランでオカシラと1回戦うまでやるようにしていきました。
新作ゲームはすぐ終わるものはサッと終わらせて、クリア時間が長そうなものは年始にやっていくこととしました。(ガンヴォルト鎖環早くやりたいです

このあたりは人によってかなりやり方が違うと思います。
練習が辛くなることがあるかも と思う場合は、このようなルールを決めて無理なくやっていくことが大事だと思っています。

ちなみにはじめて参加が決定したPhoenotopia:Awakeningのときは、自宅の改修工事と重なっていて大変でした。机や家具がない状態でも床に広げて毎日30分以上はやるという目標でやっていました。

これはひどい

宿泊先の手配は迅速に

当選が決定したのが11/6(日)ですが、今回は宿泊先の手配に悩まされました。

最終日の12/31(土)の最後まで残ると名古屋への帰宅は難しくなるので宿泊して1/1(日)の始発で戻る予定でいましたが、開催が年末であるため最終日のホテルの予約がほとんど埋まっていたのです。そしてお値段も普段の倍額となっていました。

正月も普段の休日と何一つ変わらない過ごし方しかしていなかったので、年末に宿泊先がほぼ埋まる+高額になるとは思ってもいませんでした。

宿泊先は値段と距離の関係から、夏と同様にアパホテル西麻布にしていました。最終日だけ埋まってしまっていたのでそこだけ別の宿泊先にしています。

ちなみに西麻布は会場までの経路があまりよくなく、電車でも徒歩でも25分かかるという非常に微妙な場所です。

ただしホテルから会場のnote placeまでは曲がることなく一本道なので、休日に40分のウォーキングをしている自分は特に気にすることなく選んでました。

走者は早い段階で会場へ行くことが決まり日程を組むことができるのですが、会場での観戦をしようと遠くからくる場合は観戦日が決まったらすぐにでも宿泊先を手配するようにしましょう。

忘れ物防止用のチェックリストで忘れ物なし

Summerではチェックリストを作ったのに2回も忘れたということで、当然対策をしておきました。

前回忘れたカバンとマスク、お土産は前日に玄関に置いておくことで完璧に対策できました。

前日までに荷物を詰め込む
マスクとお土産を予め玄関に

私が使ったチェックリストを公開しますので、今後行くことになった方の参考になれば幸いです。

なお、持っていっても使わなかったものや、持っていかなかったものもありました。

帽子・マフラー:フード付きのパーカーでほぼ事足りたこと、移動は地下鉄が多くマフラーを付けていると暑いと感じるぐらいだったのでなくても良かったと思いました。

タオル:夏は必須でしたが、冬はハンカチのみで良いと思います。

iPad:重いしホテルのWi-FiをつなぐにしてもiPhoneのサイズでも全然見るのに困ることはありませんでした。

応援うちわ:RiJ用のうちわを持っていったのですが、取り出して使うのを忘れてしまったので見た目を気にしないならなくても良いかなと。

名刺を受け取ってもらう工夫

Summerで名刺の作り方や利点をお話ししましたが、今回はさらに多くの人に受け取ってもらうためにはどうしたら良いかを考えて事前準備をしておきました。

作り方や名刺を作ることによる効果については前回の記事を参照してください。

前回はとにかく名刺を受け取ってもらうことで話すキッカケを作っていましたが、今回は相手側からもらいに来ていただけるように簡易設営セットを持っていきました。

最終形はこうなりましたが、名刺と一緒にゲームにまつわるものを置いておかないと、この人は何の走者だ? と思われて受け取りにきてもらえないな と気が付きます。

偶然にも持ってきていた『すし図鑑』を一緒に置くようにしました。
これでようやく寿司の走者の人だ! と気がついてもらえるようになり10人以上の方に自発的に受け取ってもらうことができました。

ちなみにnoteなどで記事を書くときも、どのゲームで出たかわかるタイトルにしないと、出たのはいいがどのゲームの人? と思われてしまうのでゲーム名は必ず入れておくのが良いでしょう。

会場は実際に走者がプレイする観覧スペースと、テーブルが置いてあるリフレッシュスペースがあり、リフレッシュスペースで寿司走者と一緒に座っているときに設営し、しばらくいなくなるときは速やかに撤去するようにしていました。

走者や配信者はリフレッシュスペースにいることが多いです

他に気が付いたことは、名刺ケースが深すぎて名刺が取りにくかったので、名刺をそのまま出しておくか手に取ってもらいやすいケースを用意しておくと良いと感じました。

頂いた名刺を入れている収納ケースが、今回の分だけでも半分埋まったので確実に効果はあったと思います。

寿司関係者と寿司を食べに行った

今回実現できた企画で、寿司RTA関係者と製作者の ただすめんさん@tadasumen)と一緒に回らないお寿司を食べにいくことができました。

単純に都合の良い時間を聞いてお値段も高すぎないぐらいの回らないお寿司屋さんへ行って、本番直前に英気を養う意味合いで行ってきました。

一人だけ半袖がいます

なお、回らないお寿司屋さんははじめてです。
(普段外食全くしないのであまりよくわかってません)

とりあえずわかったことは

ちなみにみんなへのお土産も持っていきました。

すしざんまいバスボール使ってみたいですね

寿司関連のグッズを集めるのはなかなかに大変で、集まっても値段や実用的かどうかの観点でかなりの差が出てしまったので、じゃんけんで勝った人から選ぶ+何らかのお題を付けることで優劣感を少しでも緩和しようという試みでした。

皆さん実行してください

ちなみに寿司ソウルTシャツは当日全員で着ようとしていたのですが、どうしても しゅんたぬ君が入手できなかったので裏でコッソリ手配し当日のサプライズとして持っていったためこのようなお題となりました。

実際に本番を迎えて

いつも実は本番について思うことは少なく、緊張もせずにいつも通り走りました という感じなんですが、今回は普段ミスをしないところでミスをしています。

いつも歩いてそのまま移動できているのに、なぜか本番では隙間にハマってそのまま落ちるという練習でもなかった状況が起きてなかなかやらかしたなぁという感じでした。

それ以外は鹿のとき同様、リハーサルで行った以上のことは言わないことを徹底し、各走者話すことは各自練習をして迎えました。

ぼぶそんさんの解説・しゅんたぬ君と水月さんの接戦で大いに盛り上がって非常に楽しいものとなりました。

その他あったこと・気になったこと

  • 10年以上前の自分の活動を知っている人に声をかけてもらえた

  • 知り合いの知り合いが走者で声をかけてもらえた(キャサリン走者のレネイルさん)

  • 3年間同じゲームのクランに所属していた知り合いに会えた

  • 個人ゲーム開発者のクルステさんに声をかけてもらえた

  • もかさんにルートレターの最新情報(松江市役所改築工事)を教えてもらった

  • RTA走者はルービックキューブ完成できる人が多い(しかも早い。自分は4分ぐらいかかる)

今後について

レトロゲームプレイ環境の構築が進んでいき、ファミコンやスーパーファミコンのゲームのRTAができる環境を整えることができました。

そして改めてどんなタイトルをプレイしてみたいか考えてみたところ、私の人生を大きく変えたゲームのRTAを走ってみたいと思うようになりました。

かなりの練習をしないと記録は出ないタイトルだと思うので、このゲームで世界記録を狙ってみようと思っています。

配信は割と苦手なのでいざ配信しても全然しゃべらなかったりグダグダしたりするとは思いますが、しばらくは適度にそのタイトルの練習でも流すかもしれません。

習得できればイベントで走っても面白いタイトルだと思うので、またどこかのイベントで披露できればと思っています。

長くなりましたがここまで読んでいただいてありがとうございました。

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