ノードソン物語 第3話 ノードソンが誇るコア技術・エアレススプレー
意外と知られていないノードソンの企業プロフィールについて、歴史を紐解きながらご紹介する連載「ノードソン物語」
第3回は、創業当時から現在までノードソンのコア技術として様々な産業に広がりを見せているエアレススプレーについてご紹介します。
前回までのおさらいになりますが、ノードソンの前身であるUS Automatic Corporationは1909年に米国オハイオ州・アムハーストで創業しました。同社は、当時需要の多かった自動車産業に向けたスクリュー機械部品を大量生産し、安価で販売することを専門としていました。
創業者ウォルター・G・ノードとその二人の息子・エリックとエヴァンは、競争が激しいスクリュー機械部品のビジネス以外に、将来の成長が見込まれる独自製品を探し求めます。
そんな中、発明家ジェームズ・ビード氏による「エアレススプレー技術」に注目し、この技術の権利を購入。特許を取得し、1954年に新部門を設立しエアレススプレーの製造・販売を開始します。これが現在のノードソンの始まりとなります。
塗料などの液体に直接空気(エア)を当てて霧状にするエアスプレーに対して、エアレススプレーは塗料などの液体にはエアを当てず、吹出口を狭く絞り圧力をかけることで、液体を霧状にします。水道にホースをつなぎ、ホースの先端を指でつまむと水がしぶき状になるのと同じ原理です。
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1960年代に入ると、ノードソンはこのエアレススプレーを使用し塗料やコーティング剤を吹き付けるホットエアレス工法による塗装技術で事業を大幅に拡大します。現在でも、インダストリアルコーティングソリューション事業部のコア技術として食品・飲料、建材、薬品など様々な領域の塗装・コーティングに活用されています。
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(メールマガジン Nordson Mail News vol.34 2024年3月発行より転載)