競馬を一年やって見た(前編)
連日Twitterではウマ娘のイラストをRTし続け、週末にちまっとレースの感想と予想をつぶやいてる私だが、この度競馬を始めて一年が経過したので振り返ってまとめてみようと思う。
当時の買い目や予想の仕方、どんなことを考えていたのかなども書きつつ、ウマ娘で競馬に興味があるけど、競馬場は遠いしおじさんが怒鳴ってそうで怖い、予想が難しそうといった人たちの助けになれたらいいなと思っているが、実際は未練がましくあれは買えたとか、実質当たってたとか書いてるだけのnoteである。
※この記事では実際の競走馬と区別するため、ウマ娘のキャラクターのことは「ウマ」、実在の競走馬のことを指す場合は「馬」と表記する。
そもそもなぜ競馬を始めたのか
ウマ娘がきっかけであることは予想記事で散々書いているが、なぜ競馬を見るようになったのか、それは2021年の桜花賞出走馬を紹介するツイートである競走馬を見たことが大きい。
そう、クロフネ産駒の白毛の牝馬、ソダシである。
それまでは私より少し早く競馬を始めたウマ娘オタクの初陣が前年に牝馬三冠を達成していた単勝1.4倍のデアリングタクトが二着になり、一着が単勝227倍のギベオンだった金鯱賞で早速洗礼を受けていたり、そこは免れてもG1だからと始めたら大阪杯でこれまた前年三冠馬のコントレイルが単勝1.8倍の一番人気で三着になったりと競馬に絶対はないということをこれでもかというぐらい教えてくれるエピソードばかりで手は出さないでおこうと考えていたのだが、あまりの可愛さに「まあ見るだけなら……」と手のひらを返して視聴を決めたのである。
視聴を決めてしまったら「どうせなら馬券を買って見た方が楽しめるに決まっている」と購入するまでは一直線であり、こうして今日まで続くウマ娘のイラストをRTしまくりながらレースの感想を言うだけのアカウントが誕生したのであった。
初陣 2021年桜花賞
馬券の購入にあたって私は
1.一回の購入は1000~2000円以内にする。
2.収支を付ける。
3.マイナスが5000円を超えた場合、購入をやめる。
という3つの条件を決めた。この時点で決めていたのは我ながら英断だと思う。
そうして視聴と購入を決めた私だが、予想の仕方も馬券の種類もよくわかっていないままだったのでとりあえず気になった子が入った馬券を適当に買いあさることにする。
その結果買い目はこうなった。
初回からTwitterでよく見る一ヶ月一万円生活一日目と称して高額なものを食べるツイート並みに飛ばしている。
メイケイエールを買っているのはウマ娘に登場させたいという馬主さんのインタビュー記事を見たからであった。
レースも迫力があって魅了されたし、収支は無事ソダシが勝ってくれたおかげでプラスで始まり、これに気をよくした私は翌週に行われる皐月賞への参戦を決めるのだった。
2回目の購入 中山グランドジャンプ
皐月賞はもう少し馬券の種類や予想も含めて買って見ることにした私はnetkeibaやツイッターで馬について調べ始めた。
するとなんと前日に障害レースのG1、中山グランドジャンプがあるという。
障害競走があるということだけは知っていたものの実際のレースを見たことがなかった私はこのレースの視聴も決め、当然馬券の購入も決めたのであった。
しかも出走馬には絶対王者オジュウチョウサンがいるんだとか。これを買えば間違いなし!と飛びついた私は対抗として評価されていたメイショウダッサイとセットで馬券を買いさらに資金を増やそうと考えた。
金鯱賞と大阪杯で散々競馬の難しさを見せられたというのに……。
結果、オジュウチョウサンは五着。見事に外れたのだった。複勝というかなり置きに行った買い方をしているのもダサい。
しかしここで私は最終レースなるものの存在を知ることになる。
通常、G1や重賞などの大きなレースは11レースに行われるが、中央競馬は1日各競馬場ごとに12レース行われる。
これにはメインを目当てに来た人が最後まで見たい人と被ることなく帰路につけ、混雑を融和する意図があるそうなのだが、当然レースが行われるということは馬券の購入もでき、その日の損失を取り返せるということである。
初めての敗北を喫した私は当然この機会に飛びつき、ラジオNIKKEIでおすすめされていたレオアルティメットの複勝を握りしめ、レースの発走を待つのであった。
結果は二着。無事100円を取り戻したのであった。
競馬に絶対はないということを身をもって教えられた私だが、まだプラスであることに気をよくした私はさらに無謀な行為に出るのであった……。
3回目 皐月賞 1会場全レース賭けてみる
初めての敗北を喫した翌日、なんと私は朝からラジオNIKKEIの実況を聞きつつ、中山競馬場で開催される全レースの馬券を購入するという暴挙に出る。
勿論やっている人は大勢いるのだが、まだ3回目の参戦で7000円ほどしか資金がないのにやることではなかったと今でも思う。
結果はもちろん惨敗。11Rの皐月賞までに2回しか当たらず、皐月賞も大幅に負けて
一気に400円までプラスを減らすことになる。
第4回 天皇賞春
一日に何回も少額で賭けるよりも、勝負するレースを決めてがっつり予想して当てた方が気持ちがいいということに気が付いた私はG1を中心に三連複を購入することに決めた。
出走馬の過去のレースを見ながら予想していた時、ある1頭の馬に心を奪われる。
その馬の名はカレンブーケドール。
ずっと善戦し続けているが重賞にあと一歩届かないという戦績、かわいらしい白いシャドーロールと黒いメンコにやられすっかり好きになってしまった私は、牝馬が馬券になっていないなどというデータは知らずに購入を決めたのであった。
結果は三着、見事三連複が的中。久しぶりの勝利となった。穴馬の単勝複勝、欲張って三連単まで買っているあたりに学習能力の無さを感じさせる。
新たな推し馬との出会い、三連複を的中させる喜びとこのレースが今後の私の競馬のスタンスを決定づけることとなる。
なお翌週シロニイでソダシ以外の白毛の馬に興味を持って手を出して負けている。本当に学習能力ないなこいつ。
第5回 NHKマイルカップ
G1を中心に決めたレースで三連複を購入するというスタンスを固めた私は次なるG1、NHKマイルカップへと参戦する。
天皇賞春は出走馬の過去のレース映像のみというあまりにも少ない情報のみで予想したのだが、今回はデータを使って予想することにした。
枠順、ここまでのローテ、脚質と様々な情報を集め、1頭1頭どのデータに合致するか調べたのだが、これがとにかく楽しかった。
攻略本を読み漁りデータを見比べたりして幼少期を過ごした私なので、やはり素質があったのだと思う。
最終的にパドックまで見て厳選した五頭に絞り三連複を購入したのだが、本馬場に入場してから固いだろうと思っていたグレナディアガーズがものすごい勢いで汗をかき始める。
頭をよぎる皐月賞のダノンザキッドの姿……今回も欲張って単勝と穴馬ショックアクションとのワイド、枠連まで購入していた(バカ)私にも嫌な汗が出て来る。
これは失敗したかと思ったが、もう購入してしまったので好走してくれることを祈るしかない。
画面を挟んで汗まみれの一人と一頭、結果は……
見事三着に好走。1500mを通過した辺りでどジリジリと後退していったときは泣きそうだったが何とか残してくれた(リンク先から映像が見れる)。また今回グレナディアガーズを倒すならこの子しかいないと周りに激推ししていたソングラインがクビ差の2着と好走してくれて終わってみれば大満足の結果となった。
他の買い目に入れた馬はその後今回の勝ち馬以外にも二頭がのちにG1を制してくれているのも嬉しいポイント。
ただこれに気をよくした結果、次週大きな後悔をすることになる。
続く
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