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はじめの猫(こ)
実家は飲食店で60年営業しています。当然、家は古くネズミが出るので夜は通称ペッタンコを仕掛けていたのです。
13年前のある日。
朝、店の支度をしようと店に来るとペッタンコが半閉まりでもぞもぞと動いているのです。ネズミがかかったと思いそっと覗くと生後3、4ヶ月の猫だったのです。
きっと乳離れしてまだ間もない子猫です。
あっ、昨日裏口にウロウロしていた子だ!きっと上手く餌にありつけなくて食べ物の匂いに誘われてはいってきたんだ!
ペッタンコから剥がしてやったのですが、きっと死にものぐるいでもがいたんでしょう右半身毛が抜けてとりもちが全身に付いていてぐったりしています。
このまま逃しも生きていけないだろうと思い、せめて全身についているとりもちだけでも取ってやることにしました。
早速猫シャンプーを買ってきてシャンプーをしました。一度には取りきれずほとんどとりもちはのこったままです。次の日、またシャンプーをして上げました。が、乾くと今度は毛がバリバリになってしまったのです。
その上、所々血が滲んでいるんです。
その間子猫はじっとして耐えているかの様に動かないんです。
この子、死んでしまうのではないか、何とかしなくてはと思っていたら、息子が「小麦粉をまぶして食器洗剤で洗うといいらしいってネットに書いてあった」と
早速実行!
確かにバリバリ感は無くなり、とりもちも取れました。
次の日も洗ってやるとかなりキレイになり、水を飲み餌を少したべました。次の日の朝トイレもしていて、ホッとしました。
でも、その頃にはノラに戻せなくなってて知識もないまま子猫を飼うことにしました。
名前はノラ猫のノーラ。
これが、長女のノーラを迎えた経緯です。