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永き音楽の旅、4話目

現在はアルバムに入れようと考えている曲のアレンジを彼是と試行錯誤中。
ひとつの展開を繰り返していく曲なので、最初はシンプルにして、徐々に楽器を加えていこうかとは考えているのだが、弾けない鍵盤を前に片手でメロディとかコードを当てていくものの、なかなか望むようにはならない。
浮かばないときは試行錯誤しても余り良い出来にはならないのは経験上で何となく知っているので、別の曲に取り掛かるとか少し時間を置いて放っておくとかして、何か降りてくるまで待つ。頑張って着地点を見つけなければ。


という訳で作業は進めつつ、本日も自身の音楽遍歴を辿る話の第4話目。
だいぶ端折って、ポイントとなる出来事だけを書こうと思っても、振り返るとやはりボリュームは出てしまう。
やっとこ高校3年生位までやってきたけど、長いもんだ。

最初に始めた楽器がギターなので、これまではコピーしたギタリストやバンドの話が多かったが、元々ギターソロが好きというより、チャカポコとバッキングしたり、リフなんかが好きだったので、ソロをコピーをしたギタリストは数えるほどで正直少ないと思う。

誰かまでは覚えていないが、あるギタリストがインタビュー記事の中で「ギターソロは曲中16小節程度で、曲全体の中でその占める割合は低い。だからリズムを重点的にやったほうが良い」みたいな事を話していて、その当時なるほど!と思ったもんだ。
それからというもの、ギターってソロ楽器としての側面がフューチャーされて、花形ではあるけど、より重要なのはリズムギターかもなって思うようになった。ちなみに運指とかが面倒くさがったわけではない。
昨今の楽曲の中では、ギターがバンドの中で4番バッターではなくなった感じがするし、ギターソロは飛ばすみたいな話を見たことあるけど、そういう風潮なのかな。それはそれで非常に残念だと思うけど。

そんな訳で、私が最後にコピーしたギタリストはCharさんです。

出会いは1988年に発表されたPink Cloudのアルバム「INDEX」。
夜中にTVで「Drive me nuts」の映像を見たのがきっかけでした。

音を聴いた感じ、最初は海外のバンドかなと思ったんだけど、日本人によるトリオだった。曲に関してはロックっぽさ、その疾走感、グルーブが素晴らしいのは勿論、3人の持っている佇まいも含め、文字通り一目惚れでした。
その後、アルバムやライブビデオを購入し、その曲の幅広さに触れ、ひどく感動したことを覚えている。

ビデオデッキがないので、今は見られないけど捨てられない品々

学生だったので、全部というのは難しかったですが、選びながらライブも通い始め、阿吽の呼吸の妙って、バンドって、こういうことだよなとか感じながら、アルバムとは違うアドリブ多めの演奏にひどく興奮しておりました。
メンバー同士が合わさって初めて、最大化される音、これは凄かったなぁ。

Charさんのギター演奏に関しては、弾きすぎず、彈かなさすぎずというか
曲の中でのアンサンブル上で必要なフレーズを主張しすぎず、バランス良く弾いていて、歌を歌いながら弾く格好良さを知りました。
よくあるじゃないですか、ギターソロになったらアンサンブルが薄っぺらになっちゃう感じ。それがないんだよな。

あとはコードかな。
maj7とか開放弦を混ぜたコードは、その当時まで聴いてきたロックにはなかったもん。ギターソロに関しても、それまでペンタトニックだけで弾いていたのが、メジャースケールで弾くことも感覚で覚えたし、お洒落な感じになるのが新鮮だったな。

特に好きだったスタジオアルバムは「Tricycle」「KUTKLOUD」「INDEX」。
ライブアルバムは基本全て好きなのですが、音が良い「BOOTLEG」は秀逸。
収録曲「宇治茶屋序幕」と「金星のライオン(Missin’You)」は特に好きでした。

そんな私ですが、大学生1年か2年の時にCharさんへの思いが溢れちゃって、当時のEDOYAレコードに電話して、「入社したいんです」と伝えたら、電話で応対してくれた女性に「履歴書を送ってください」と言われ、「すいません、まだ学生なので」と言ったら、「じゃ、その時に」と冷静に言われたのは今考えると無謀な行動だったなと、いまでも気恥ずかしい想い出です。

そんな彼らも解散というか、活動休止の日がやって来ました。
1994年、PinkCloudとしての最後のライブである武道館は、チケットを取って見に行けましたが、翌日に日比谷野外音楽堂で開催された"Free Spirit"は、無料配布されたチケットを獲得できず、行けませんでした。雨降る中、新宿まで行ったのに、チケットが手に入らず、最後を見ることが出来なかったのが今でも残念で、悔しい気持ちで一杯です。

長くなりました。
自身のギタースタイルを考えると、間違いなく一番影響されたCharさん、ほんと素晴らしいギタリストです。今回はここまで。
有難うございました。

最後に良かったら、聞いてみてください。


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