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舞台「笑の大学」を観てきました

2月某日、観てきました。「笑の大学」。
1996年初演、1998年再演。西村雅彦さんと近藤芳正さんの2人芝居。
学生時代に出会い、NHKの放送を録画し、何度も観た作品でした。
まさか再演されるとは思っていなかったので、発表された時は本当に驚きましたし、めちゃくちゃ嬉しくて、絶対にチケットを取ろうと誓いました。
無事取れて良かったです。
PARCO劇場でこれを観ることができて本当に嬉しかったです。
当時のキャストとは変わって、今回は内野聖陽さんと瀬戸康史さん。
随分趣が変わりそうだなと思いつつ、三谷さんが信頼するキャストということで、楽しみにしていました。

観た感想としては、
向坂(検閲官)は、西村さんのは威厳があり、堅物感が強かったのですが(姿勢や所作も綺麗で隙がない感じ)、内野さんのは尊大な態度ではあるのですが、ところどころ愛嬌というか可愛らしさを感じました。あと、徐々に椿のファンになっていく過程がわかりやすかったです。
椿(脚本家)は、書かれるところを見られたくない表現とか「自分が嫌になる〜」のところとか、おかしみが今回増したかんじがしました。あと、笑いに貪欲なかんじというか、課題を出されてそれをクリアしつつさらに面白いネタにするアイデアを思いつくのが瀬戸さんの方が早いな、と思いました。椿が若返ったからかな?w 近藤さんの椿は家に持ち帰ってじっくり考えるタイプなのかなと思いました。

唯一、今回変わっているラストシーン。ここは今回の方が好きでした。
椿が部屋を出てからの向坂の表情と照明、音楽が、切なさやるせなさを感じさせて、じんわり泣けました。
初演&再演版は笑いで終わっていて、台本直しというか2人の共同創作活動が続いて行くような終わり方でしたので、それはそれで面白かったのですが、向坂の最後の提案が下ネタだったのだけが違和感あったので、今回の方が素直に好みでした。
特に印象的な照明!明かりがフェードアウトしていくなか、最後の最後に台本だけがほのかに照らされているというのがとても好きです。

ラストシーン以外は再演から台本はほとんど変わっていませんでした。
「ショウマストゴーオン」は設定や性別など時代に合わせたアレンジが加えられていましたが、この作品については、その時代設定が必要なものなので、変える必要もないですしね。
どちらも本当に普遍的な面白さがあって最高でした。

あと1回、兵庫公演も観ます。

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