ラジオが聞こえにくくなった話【嵯峨野ぐらし41】
私の朝はラジオから始まります。子どもの頃からラジオで育ち、英語はNHKラジオと「百万人の英語」で、受験勉強は「旺文社提供 大学受験ラジオ講座」で学んだ筋金入りです。今にして思えば、ラジオ講座では、竹内均先生に物理を習うという普通に高校や予備校に通っていてもできない経験をしていたわけで、もっと真剣に聞いておくのだったと反省したいぐらいです。(竹内均先生は東大名誉教授にして日本を代表する地球物理学者でしたが、「青少年への正しい科学知識の啓蒙」に情熱を注ぎ、科学雑誌『Newton』を創刊したり、テレビラジオの番組に講師として多数出演された偉人です)
ラジオ好きはこの歳になっても変わらず、単身赴任をしはじめた頃に、朝6時のNHKニュースで目覚めるようにとタイマー付きの高級ラジオを買ったのが始まりで、以来そんな生活が14年ほど続いてます。
この生活は京都に帰ってきてからも続き、毎朝「MBSラジオ」(略称Mラジ、旧名毎日放送ラジオ)で目覚めるようになったのですが……
10月30日からちょっと困ったことになってしまいました。大阪の民放ラジオ3局(Mラジ、ABCラジオ、ラジオ大阪)が京都盆地で番組を聞きやすくするために共同で設置していた「京都中継局」(京都市東山区)が廃止されたのです。電線の地中化が進み、ピョンヤン放送などの海外電波の混信が減ったおかげで、大阪府高石市の親局から送信する電波を直接拾っても十分に放送を聞くことができるうえに、ワイドFMでも送信してるし、radikoもあるので、当初の中継局を設置した意義はもはやないに等しく、中継局は不要になったので維持経費を削減するためにも廃局しちゃおうっと、というのが放送局の見解です。ちなみにNHKの京都放送局のラジオ第一放送はすでに2015年に、第二放送は1973年にそれぞれ廃止され大阪に統合されています。
でも、うちの高級ラジオはワイドFMが始まる前に買ったからワイドFMに非対応だし、radikoも目覚ましとしてちゃんと定刻に喋りはじめてくれるかどうか、信頼性に欠けるし…ということで、私はそのまま高級ラジオを目覚ましに使っています。
しかし、これまでと同じ場所にラジオを置いてると雑音が入りすぎるし、雑音が入らない場所に移動させても、PCやビデオばかりか加湿器が作動しても雑音が入るし、嵐電がうちの前を通るとバチバチいうし、ちょっと困った状況です。流石に地元のKBS京都は、京都府久御山町から電波を送信しているのでよく聞こえるのですが、個人的にKBSの番組はつまらないというか、ツッコミどころが多すぎて聞いていて疲れるので、なんとか大阪の放送をウチのラジオで聞けるようにした~い。
卒業制作を提出して、時間ができたらウチの高級ラジオをワイドFMも聞けるように魔改造してやろうかと企んでいる今日この頃です。元エンジニアの腕の見せどころですなあ。ではまた。
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