【50代の大学生日記 第32話】奈良県人 久しぶりに奈良公園を歩く
前の記事で書いたジムの「学割」の件ですが、やはり「ただし26歳以下に限る」という私にイケズをしているとしか思えない年齢制限は撤廃されたようで、57歳の私も晴れて「学生会員」になれました。月会費が3,500円減! 50代の大学生になって最大効果の学割です。
先日のこと、奈良へ行く用があり、お天気もよかったので早起きして久しぶりに奈良公園を散歩してきました。京都の嵯峨在住で根っからの京都人のような顔をしている私ですが、実は奈良県生まれの奈良県人で大学に入るまでは奈良に住んでいたのてす。
奈良公園といえば鹿。奈良の鹿は春日大社の神様の使いである神鹿(しんろく)なので、奈良県民が鹿を捕まえたり食べたりするのと天罰が下ると子供の頃から刷り込まれているのですが、ジビエ好きの私は他県へ行くと他県民のような顔をして害獣駆除された鹿の肉を美味しくいただいてます(小さい声)
奈良公園には写真のように鹿せんべいを売っている店がいくつもあり、その周りには必ず鹿がたむろしていますが、決して店のせんべいに手を付けることはありません。
しかしお客が財布からお金を出すと鹿が臨戦態勢になり・・・・・・
おばちゃんからせんべいを買うと・・・・・・
このおじさんのように鹿に追いかけられて取り囲まれて、あっという間にせんべいを全部奪い取られます(笑)
でも、なぜ店のせんべいに手を付けないのかは昔から謎で、私が子供の頃は観光客のいてへんところで、おばちゃんが鹿をボコボコにして言うことを聞かせとるんとちゃうか? とか、おばちゃんが今で言うスタンガン的なものを持っていて店のせんべいに手を付けると電気ショックを与えられるんとちゃうか? などと本気で言っていたものです。
今の時季、東大寺の門前にいると修学旅行生も続々とやって来ます。南大門でボランティアガイドさんが小中学生にしている説明を聞いていると、奈良県人の知らないことばかり。まあ、子供の頃から親戚が奈良見物に来るといっしょに大仏を見に行ったりはしていましたが、ガイドさんの説明なんて聞いたことがなかったし、地元の人ってそんなもんですよね。
南大門には天井がないなんて知らなかったし、金剛力士像は3000もの部品を組み立てて作った巨大なプラモデルだなんて初めて聞いたし、足の爪や血管まで精巧に彫られているなんて知らんかったし、運慶と快慶が阿形像と吽形像を合わせてわずか69日で作ったなんて驚きだし(昭和~平成の大修理で現代の技術をもってしても分解・組立に5年かかった)何より、それが現代まで壊れずに残っていることもスゴいです。(豊臣秀吉が急いで作らせた京都大仏が、1595年に完成するも翌年の伏見慶長大地震でバラバラになって壊れたように、木像は時が経つと歪が出てきて、地震などで壊れやすいものです)いろいろと勉強になりました。
帰りには近鉄の新しい観光特急あをによしと遭遇しました。これに乗って京都奈良を観光旅行するなんて羨ましい。私はひそかに京都よりも奈良推しです。ぜひ皆さまも奈良大和路へお越しください。ではまた。