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雑につくるおいしい汁物の作り方

*おいしい汁物をつくりましょう*

あしたの晩ごはんにもう一品。汁物をつくりましょう。
一人暮らしのあなたも、家族と暮らすぼくも。
アツアツの汁物を食べて、いちにちの終わりにちょっとホッとしたりすればいいと思うんだ。
まいにちコンビニごはんだって悪いことない。
炊事のリソースを割けるほどヒマがなかったり、そもそも注ぎたくないときだってめっちゃある。自炊って料理だけじゃなくて、食材の管理とか盛りつけとか食器洗いとか、日常やるには業務量がかなり多いんだよね。
それでもなんだかんだでごはんを作ったり、酒を飲んだり、酔っ払ったりするおれができるほど、汁物は手軽に作れるわけだし、そしておいしい。
あと気晴らしにもなるのよ。そりゃあ面倒なことはあるけど、炊事をやってると日常を取り戻している気分になれる。
それだけ炊事に手をかけられないほどクッソ忙しいこと事態が問題かもしれないけどね。
ということで、ざっくりとおれが作るときの汁物の作り方を書いちゃうよ。参考にできるならしてくれ。できないならできないなりに、時間つぶしで読んでくれ。

・味は三種のダシ+調味料でオーケー
まずは汁物のあじから。汁物のあじはダシでベースになるうまあじを作って、そこに調味料で塩分や味を作ってくって感じにするとうまくいく。
ダシは顆粒だし。ほんだし、鶏ガラ、コンソメの三つがあれば大丈夫。そこに調味料を加えると……

・ほんだし+お味噌=お味噌汁
・ほんだし+白だしの素=すまし汁
・鶏ガラ+酒+お醤油=中華スープ
・コンソメ+マジックソルト=コンソメスープ

と、もうこれで味が決まっちゃうんだよな。コンソメスープは顆粒だけだとなんか物足りないので、マジックソルトで塩味を加えるとすごくいい感じになるよ。
ダシの量は二人分(500ml前後)で小さじ二杯くらい。調味料は大さじ1から半分くらい入れて、飲みながら調整しよう。酒以外の調味料はできれば火を止めてからね、ボコボコいってるときに入れちゃダメよ。まあ飲んでおいしいと思えばそれでオーケー。
味見でかさが減ったって?
継ぎ足せばいいんだよつぎたせば。

・キノコいれろキノコ
キノコ!
それはスープの味をおいしくする魔法の食材!
キノコ!キノコ!
そこそこ安い、日持ちもする。なんならカピカピに乾いても鍋にぶち込めばなんとかなる魔法の食材!
キノコ!キノコ!キノコ!
呪いの顔に気をつけて、いますぐ君を狙ってる!
メンヘラだから歌詞ツイートしてしまった。
はい、おれの汁物の具財といえばキノコです。
汁物にキノコが入るだけで、ぐっとおいしくなるんだよね。味はでるし、食べごたえもある。
入れるのも簡単。欲しいだけ株からとりだして、石突きからむしって入れるだけ。しめじやまいたけ、エリンギだったら包丁とかいらない。エノキやしいたけはまな板包丁いるけど、面倒だしその二つは使わなくてもいい。
野菜だと入れるタイミングが大事だけど、キノコはどのタイミングで入れても失敗しないのもいい。
いいからキノコいれろキノコ。
パタパタパタパタ胞子を振りまくよ。
メンヘラだから歌詞ツイートしてしまった。

・めんどうなんで包丁とまな板を使うな
包丁、切るの面倒だよね。
まな板、洗うのマジでいやだよね。
だったら使わなければいいんだ。使わなくても汁物はできる。
じゃあどうするのってなるなら、下に書いてある食材を使って作ってみてよ。

1.キャベツ、レタス、あとキュウリ
キャベツとレタスはとりあえず外側のやつを剥く!
一、二枚剥いたら水で洗って、指でちぎって鍋に入ればオーケー。
キュウリも汁物にするとすごくおいしい。ビニール袋に入れて、なんかの角や瓶を使ってゴンゴンと叩いて脆くしてから、指でちぎって鍋に入れよう。
あんま煮込むとおいしくないので、色が変わったら火を止めて調味料を入れよう。

2.カットベーコン、蒸し鶏、ソーセージ
このへんはスーパーで買ってきたやつをほぐして入れるだけ。でもソーセージは包丁使って半分にした方がいいか。包丁使うね、まあいいか。
ベーコン、ソーセージは二週間くらい保存が効くのもいいね。ただどっちも味が出ちゃうので、コンソメ以外の汁物で使うとなんか違う味になる。だからまずは蒸し鶏から使うのがいいと思うよ。

3.ネギとか乾物とかおとうふ
このへんは味噌汁もしくは中華スープで有効かな。
ネギはスーパーで小口のネギがあるので、それをパックごと冷凍すると保存が効いて便利。固まったのをフォークで崩して入れるといい。バラバラになっても気にしないこと。
乾物はワカメとかお麩とか。なんか指三本で摘んでバッて入れればいい。水分でめっちゃ膨らむからきもち程度入れるのがちょうどいいぞ。
おとうふは封を切ったらまず水を捨てて、スプーンで一口くらいにすくって入れよう。サイの目とかやんなくていいよ。やれるんだったらやってもいいけどね。

4.けっきょく包丁とまな板を使ったりするんだよね
まあほかの料理との兼ね合いで包丁とまな板を使っちゃうってのはよくあることなので、その時はその時でって感じでやっちゃってください。
うちでよく使うのはにんじん、玉ねぎ、じゃがいも。日持ちはするし、煮込みに強いし、ほかの料理にも使いやすいので多用しやすいよ。

・スパイス使ってちょっとだけ味変えよう
ダシを入れた!
味も決まった!
具材もしっかり入ってる!
だけど味見をするとなんか、なーんか物足りない。
そんな時はスパイスを入れよう。
台所にぜったいあるでしょ?
麺類用のコショウや七味、あと山椒とか花椒とか乾燥パセリとか、一回だけ使ってぜんぜん使わないやつ。それ入れようソレ。
ただし入れる量はほんの少しね。一振り、なんなら半振りくらいで十分。スパイスの味がするなら入れすぎと思った方がいいくらいね。
うちのオススメは山椒。ほんだしでも鶏ガラでも程よく効いて、おいしい。
スパイスは毎回少しずつ入れよう。そうじゃなきゃ賞味期限切れる前に使いきれないからね。

まあそんなもんかな。本格的にやりたい人はもっとこだわればいいし、面倒ならインスタントでもそれでいい。
これはおれがクソ忙殺仕事で奪われていく人間性を、少しでも取りもどすための料理だからね。よりおいしく、手間をかけて作る料理とは違うからそこだけは注意。
食事は生きるために必要なことだけど、栄養素さえ揃っていれば健康を損なうことはない。なんならスーパーコンビニ近所のオリジンでもコントロールができる限りなんも問題はない。
だけど買ってきた食材で料理をする。用意した食器でおいしくいただく。片付けを面倒だからと見ないフリをする。という一連の自炊のプロセスは、たまらなく人間性を取りもどす行為だと思うので、余裕がある限りやっていくよ。あんたもやってみる?
おれは続けるよ、できる体力があるかぎり、ね。

下に調理例を書いておくから、こんな感じーって真似してみてね。

【舞茸とレタスの中華スープ】(二人分)

※たまねぎ入ってるけど他の料理の転用だから気にしないでくれよな

1.鍋に水500mlを入れ鍋底に触れるくらいの火にかける。すぐに料理酒をだばっと入れて、鶏ガラスープの素を小さじ二杯入れる。

2.舞茸をパックの1/4〜1/3分取りだして、むしり取りながら鍋に入れる。残った根元の石突は捨てる。

3.レタスを一枚か二枚むしり取り、洗っておく。水切りは今日使う汁椀を使おう。

4.鍋が沸騰したらレタスをちぎって鍋に入れる。レタスを入れきったら再度沸騰させ、火を止める。再沸騰したらすぐ切っていい。

5.お醤油を小さじ二杯入れて味見。物足りないなら少しずつお醤油を足していき、納得できる味になったら、最後にコショウor山椒or花椒をどれか一振りする。

6.汁椀に半分を入れて、完成。一人暮らしならあまりは冷蔵して明日の朝に飲もう。

まあそんなだ。なんかもっとスゲー楽でスゲー人間性が取りもどせる、最下層のネズミみたいなやつがあったら、おれに教えてくれよな。
さあみんなも、

*おいしい汁物をつくりましょうね*

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